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第16話
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すると同時にメイドの喘ぎ声が一際高くなった。
メイドは襲い来る激しい快楽に抗うかの様に激しく頭を激しく左右に振った。今は乱れてしまったメイドの艶やかな長い黒髪が荒波に揉まれる海藻の様に揺れた。しかし、その前髪は額から滝の如く流れ落ちる汗で顔にまとわり着き微動だにしない。
「くうううううううっ!」
一呼吸の後、メイドは顔のみならずその全身をのけ反らせて高い声を上げた。
体全体をのけ反らせしばらく痙攣させていたメイドの体が不意に力を失い、町長の胸元へふわりと倒れ込んだ。そして、目を軽く閉じ肩で荒い息をしている。快楽の津波に飲み込まれメイドは、その快楽に抵抗できず愛しい男の目の前で他の男の手で意識を失うまでの高みに上り詰めさせられたのだ。
町長は、意識を失いながらも時折、その体をびくりと震わせるメイドを愛おし気に抱き寄せ、その頭を笹しく撫でていた。
「お前には分からぬだろうが、
この女、気を失っても尚、
私の物を咥えこんだままぴくぴく締め付けてるぞ」
そして、怒りに燃える目から涙をこぼす商人の男を見て、挑発するかのように言った。
「キルシュ……何で……キルシュ……」
この世で一番愛しい女を目の前で辱められ奪われた。
その理不尽さに対する怒りとそれをどうする事も出来ない深い絶望。その激しい感情の嵐に揉まれながら、商人の男にはただ呪文の様に自分の愛しいメイドの名をそう呟き続けていた。
町長の手で、恋人か妻の様に愛おし気に胸に抱かれたメイドは依然意識を失ったままだ。時折、ぴくり、ぴくりとその体を痙攣させるが意識を取り戻す気配はなかった。
その姿は、メイドが自らの意思で受け入れた快楽の深さと激しさを明確に物語る物だった。
それが一層、商人の男の絶望と敗北感を掻き立てた。男の目から流れる涙は止まるどころかその量を増していた。
「この様子だとこの女、私との体の相性は良い様だぞ。
気を失う程、良かった様だからな。
どうだ、悔しいか若造……」
町長はそう商人の男に言いながら、男に見える様に片手をメイドの胸を白いエプロンドレス越しに揉みしだいた。
町長はわざと力を入れてメイドの胸を掴んだのだろう。まるで凪の様な静かな快楽の余韻に忘我の境地で漂っていたメイドがその痛みで意識を取り戻した。
メイドは、自らの胸を揉みしだいていた町長の手を無遠慮に払いのけた。そして、開いた目で周りを見回した。
そして、メイドはすぐに自らの置かれている状況を思い出した。
メイドの瞳が、床に両手両足を縛りあげられ床に転がされている自分の本当の主の姿を捉えた。その瞬間、メイドは何か言おうとして口を開いた。しかし、すぐに悲し気に目を伏せその言葉を飲み込んでしまった。
「なぜ、私の手を払った?」
メイドが意識を取り戻したのを見て町長がまるで叱責する様に言った。
その声にメイドの体がびくりと震えた。
「すみません、ご主人様。
こんなふしだらな私めにもっとお情けを下しまし……」
すぐさま、メイドはすがる様な目で町長にそう言うと、一度は払いのけたその手を取って自らの胸にあてがった。
町長はまた商人の男を見てにやりと笑うと、再びメイドの胸を揉みしだき始めた。
「どうだ、嬉しいか?」
町長は商人の男を見ながらメイドにそう聞いた。
「ああっ!気持ち良い……。
嬉しゅうございます、ご主人様」
メイドはそう言うと再び目を閉じその顔をのけ反らせた。そして再びその腰を妖しくくねらせ始めた。それを見て商人の男は、思わずメイドから顔を逸らせ目を固く閉じた。
それは大切な自分のメイドを辱めるだけではない。自身に対する男として耐え難い屈辱を与える為の行為だと商人の男には分かっていた。もし両手が自由になり出来るならばその耳も塞いでしまいたと思った。
「ふふふっ……見てろ若造。
すぐにまたこの女が無様に逝き果てる様を見せてやる」
目を固く閉じた商人の男の耳に町長の声と勝ち誇った高笑いが響いた。同時にぴちゃぴちゃと濡れた肌がぶつかり合う音が聞こえて来た。
するとまるでその声に従うかの様に、メイドは耐えきれぬ様に喘ぎ声を漏らし始めた。そしてその喘ぎ声は徐々に高く、そして大きくなっていった。
メイドは襲い来る激しい快楽に抗うかの様に激しく頭を激しく左右に振った。今は乱れてしまったメイドの艶やかな長い黒髪が荒波に揉まれる海藻の様に揺れた。しかし、その前髪は額から滝の如く流れ落ちる汗で顔にまとわり着き微動だにしない。
「くうううううううっ!」
一呼吸の後、メイドは顔のみならずその全身をのけ反らせて高い声を上げた。
体全体をのけ反らせしばらく痙攣させていたメイドの体が不意に力を失い、町長の胸元へふわりと倒れ込んだ。そして、目を軽く閉じ肩で荒い息をしている。快楽の津波に飲み込まれメイドは、その快楽に抵抗できず愛しい男の目の前で他の男の手で意識を失うまでの高みに上り詰めさせられたのだ。
町長は、意識を失いながらも時折、その体をびくりと震わせるメイドを愛おし気に抱き寄せ、その頭を笹しく撫でていた。
「お前には分からぬだろうが、
この女、気を失っても尚、
私の物を咥えこんだままぴくぴく締め付けてるぞ」
そして、怒りに燃える目から涙をこぼす商人の男を見て、挑発するかのように言った。
「キルシュ……何で……キルシュ……」
この世で一番愛しい女を目の前で辱められ奪われた。
その理不尽さに対する怒りとそれをどうする事も出来ない深い絶望。その激しい感情の嵐に揉まれながら、商人の男にはただ呪文の様に自分の愛しいメイドの名をそう呟き続けていた。
町長の手で、恋人か妻の様に愛おし気に胸に抱かれたメイドは依然意識を失ったままだ。時折、ぴくり、ぴくりとその体を痙攣させるが意識を取り戻す気配はなかった。
その姿は、メイドが自らの意思で受け入れた快楽の深さと激しさを明確に物語る物だった。
それが一層、商人の男の絶望と敗北感を掻き立てた。男の目から流れる涙は止まるどころかその量を増していた。
「この様子だとこの女、私との体の相性は良い様だぞ。
気を失う程、良かった様だからな。
どうだ、悔しいか若造……」
町長はそう商人の男に言いながら、男に見える様に片手をメイドの胸を白いエプロンドレス越しに揉みしだいた。
町長はわざと力を入れてメイドの胸を掴んだのだろう。まるで凪の様な静かな快楽の余韻に忘我の境地で漂っていたメイドがその痛みで意識を取り戻した。
メイドは、自らの胸を揉みしだいていた町長の手を無遠慮に払いのけた。そして、開いた目で周りを見回した。
そして、メイドはすぐに自らの置かれている状況を思い出した。
メイドの瞳が、床に両手両足を縛りあげられ床に転がされている自分の本当の主の姿を捉えた。その瞬間、メイドは何か言おうとして口を開いた。しかし、すぐに悲し気に目を伏せその言葉を飲み込んでしまった。
「なぜ、私の手を払った?」
メイドが意識を取り戻したのを見て町長がまるで叱責する様に言った。
その声にメイドの体がびくりと震えた。
「すみません、ご主人様。
こんなふしだらな私めにもっとお情けを下しまし……」
すぐさま、メイドはすがる様な目で町長にそう言うと、一度は払いのけたその手を取って自らの胸にあてがった。
町長はまた商人の男を見てにやりと笑うと、再びメイドの胸を揉みしだき始めた。
「どうだ、嬉しいか?」
町長は商人の男を見ながらメイドにそう聞いた。
「ああっ!気持ち良い……。
嬉しゅうございます、ご主人様」
メイドはそう言うと再び目を閉じその顔をのけ反らせた。そして再びその腰を妖しくくねらせ始めた。それを見て商人の男は、思わずメイドから顔を逸らせ目を固く閉じた。
それは大切な自分のメイドを辱めるだけではない。自身に対する男として耐え難い屈辱を与える為の行為だと商人の男には分かっていた。もし両手が自由になり出来るならばその耳も塞いでしまいたと思った。
「ふふふっ……見てろ若造。
すぐにまたこの女が無様に逝き果てる様を見せてやる」
目を固く閉じた商人の男の耳に町長の声と勝ち誇った高笑いが響いた。同時にぴちゃぴちゃと濡れた肌がぶつかり合う音が聞こえて来た。
するとまるでその声に従うかの様に、メイドは耐えきれぬ様に喘ぎ声を漏らし始めた。そしてその喘ぎ声は徐々に高く、そして大きくなっていった。
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