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まろ蔵

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今日のメシ本 昼ごはん

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  当店は、JR高槻駅から歩道橋で直結のショッピングセンター・アクトアモーレの一階にあり、お隣は昭和レトロな雰囲気を醸す素敵な洋食屋さん「洋食のいろは」である。必然、昼食はここの日替わりランチを頂く事が大半だ。へれカツにエビフライ、唐揚げにハンバーグにコロッケ……。毎日、主役の交代するランチは絶品で、飽きが来ない。
  そして、ランチタイムの読書はというと、新刊やゲラ、プルーフが中心となる。毎月、20冊ほどの読書数である。
 
○月×日

 すごい新人がデビューした! 『さよなら、田中さん』(鈴木るりか著)。高校2年生が小説すばる新人賞でデビューした時も大概魂消たが、いやはや中学生ですとぉー! もう、次回作が待ち遠しくてたまらん。

 
○月×日

〈大阪ほんま本大賞〉の実行委員をやらせて頂いているので、大賞作品『幻坂』(有栖川有栖著)と、特別賞(ノンフィクション部門)『大阪人の胸のうち』(益田ミリ著)を再読。大阪の書店員、取次会社の有志がボランティアで実施するこの賞は、もちろん地域の活性化を目指しているのだが、地方大賞で終わらずに、社会貢献として「近畿二府四県の書店で購入頂くと、売上の5%が養護施設の児童へ図書購入費として寄贈される」という活動だ。単にお金を寄付するのではなく、我々スタッフが施設に伺い、実際に「子供さんから欲しい本のリクエストを頂戴して、それをお届けする」という事を続けている。今夜は、実行委員仲間の中目太郎氏(天牛堺書店)と、広報活動として、京都の烏丸にあるインターネットラジオ・fm GIGのスタジオへ。

 
○月×日

  『秀吉の活』(木下昌輝著)。関西の誇る時代小説家の最新作は、太閤はんの生涯を10の〈活〉で章立てした斬新な手法。ああ、〈活きる〉って、素晴らしい! ビフカツを噛み締めながら、木下昌輝さんは大阪のソウルフードの〈串カツ〉みたいだなぁと思う。毎回、ネタが新鮮で「2度漬けしない」手法は、天下一品だ。などと、アホな事を考えながら、私の華麗なるランチタイムと一週間は♬チュラチュララ~と過ぎて行くのであった(笑)。


(「STORY BOX」2018年1月号掲載)
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