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第十九話 脅威
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静馬はウルソスを見ながら後悔に押しつぶされそうな気分だった。
あの時、進むのを止めておけば和也があんな酷い傷を負う事は無かっただろうし、陽も今みたいに危険な状態になる事は無かっただろう。
既に動けるのは自分だけ。目の前にいるウルソスはかすり傷すらない状態。
ここまで来ると諦めたくなってしまうが、金村たちが橘を呼び行ってくれているからそこまで経たない内に救援が来ると信じて立ち向かう。
「ふん、馬鹿の一つ覚えか?」
相変わらずの様子で静馬が向かってくるのを待ち構えるウルソスの様子に一切の焦りは見えない。
そして、そのまま斬りかかった静馬を一歩動くだけで躱すとお返しというようにその腕を静馬の腹に叩き込む。
「うぐっ……」
その一撃は最初に比べると力の籠ったものだったようで静馬は和也を超えて壁に叩きつけられてしまう。
殴られた痛みと壁にぶつかった痛みからまともに身動きも取れずにズルズルと床に倒れ込んでしまう静馬の姿を見ながらもため息をつき、ゆったりと近寄っていくウルソス。
「くっそぅ!!」
悠々と近づいてくるウルソスの姿に痛みを堪え、何とか壁に手をつきながら立ち上がった静馬だったが、直ぐには動くという事が出来ない。
まるで面白そうにその姿を見たウルソスは立ち止まり、静馬を挑発するように手で静馬を呼ぶように動かす。
その姿を見た静馬は舐められたように感じたが、直ぐに現状の自分の状態などを思い出し、怒りを覚えながらも痛みからウルソスに向かって飛び掛かるような事は出来なかった。
そして、にらみ合う二人だったがそれは伏せていた和也がピクリと動き出した事で終わった。
なんとか立ち上がろうとする和也に静馬もウルソスも視線を向ける。
血に染まった服から傷の深さが分かり、あまり無理な動きはしてほしくないと思う静馬だたがウルソスの事を考えるとそんな事を言える相手ではない。
「おい、和也! 大丈夫なのか!?」
「見れば分かるだろ……」
どうやら立ち上がるので精一杯の様子に興味深く見ていたウルソスは興味を失ったようだった。
そして、静馬はウルソスよりも早く和也から眼を離していたからこそそのウルソスの反応を逃さずにもう一度走り出した。
流石にダメージが大きかった為にその動きは鈍く、直ぐにウルソスも気が付くが特に何か対処するつもりは無さそうだった。
何の障害も無くウルソスに近づけた静馬だったが、振り抜いた嵐狐は焼き直しと言わんばかりに動くウルソスに躱されてしまう。だが、今回はその避けたウルソスに向かって迫るものが有った。
倒れ伏した和也は痛みに堪えながらも湧き上がる悔しさに何とかして立ち上がろうとする。
ただ、痛みは止むことは無く、それどころか悪化してきている為に立ち上がりかけるのを止めてしまう。
耳に聞こえる音と声から静馬が一人でウルソスに立ち向かっているのが分かるからこそ和也はどうしても立ち上がりたかった。
痛みに耐えるように拳を握り、因牙武装の片手剣――インフェルノを支えに立ち上がった和也は向けられた視線と声に何とか返す。
そして、興味を失ったウルソスに向かった静馬を援護するように左手で持っていた盾――シールドスラッシャーにエヴォルオ因子を纏わせ、能力を解放しながらウルソスに向かって投げつけた。
一直線に向かっていくそれにウルソスは気が付かず、静馬の方に注目していた為に和也の投げたシールドスラッシャーはウルソスの右腕に当たり、そのままその腕を切り取った。
痛みに驚くウルソスをしり目に腕を斬り取ったシールドスラッシャーはそのまま飛び続け、直線状にいたフンディーノに襲い掛かる。
だが、ウルソスの姿を見ていたフンディーノはそれに気が付き、直ぐに陽から飛び退く事で簡単に避ける。
陽はすぐさま立ち上がってウルソスとフンディーノから逃げるように走り出し、和也のところまでたどり着く。
「和也君、ありがとう。でも、無理してない?」
「べ、別に大丈夫、ぐっ」
苦しそうにしながらもなんとか答える和也の姿に陽は自分の因牙武装――マリーナニアの書にエヴォルオ因子を集め、本から漏れだした光を操って和也に纏わりつかせると徐々に和也の傷が癒えていく。
「たぶん、これで大丈夫だとは思うけど、応急処置程度だから無理しちゃダメだよ」
「あ、ありがとう」
今まで傷の有った場所を軽く触る和也だったが、痛みを感じたことであまり無理できないと思う。
「ぐっ、良くもやってくれたな!!」
その声に和也と陽は声の方向に顔を向けた。
静馬は飛んできたそれに当たらないよう避け、躱しきれなかったウルソスに当たるのを見た。
「何!?」
ギリギリの所で気が付いたウルソスだったが、完全に避けきるのは出来ず右腕がそれによって斬り取られた。
回転しながら飛んでいく右腕を見て直ぐにウルソスに目を戻した静馬の前には残った右腕を押さえながらも痛みに耐え、何故か笑みを漏らし始めたウルソスがいた。
「ぐっ、良くもやってくれたな!!」
徐々に止まっていく出血を確認しながらも目の前の静馬を睨みつけるウルソスだったが、その姿には今まで無かった威圧感を感じる静馬だった。
そして、それに合わせるようにウルソスの周りには激しく活性化して発光しているエヴォルオ因子が集まっていく。
その因子はウルソスの傷口に集まっていき、それを確認したウルソスが力を籠めるように声を出すと光を突き破るように斬り取られたはずの右腕が生える。
「な、何!?」
「ぐぅふぅ、これで良いか……」
動きを確認するように手を動かすウルソスの姿を信じられないように見つめる静馬にやっと状況を理解した和也や陽が駆け寄ってくる。
「「静馬(君)!」」
いつの間にか出ていた汗が頬を伝い、地面に落ちるがそんな事を気に出来るほどの状況ではない。
三人がウルソスと対峙するように向かい合うまでの間ウルソスは勿論フンディーノすら襲ってくる様子は無かった。
「やばいよ、どうする?」
「どうするもこうするもまだ戦えるだろ」
「でも……」
お互いに視線を合わさずに話す三人だったが、ウルソスが腕の確認を終えたのか一歩踏み出した事でその話は終わった。
「そろそろ遊びはお終いにしよう」
「「なっ!?」」
言うが早いかその姿を消したウルソスに辺りを見る三人。だが、直ぐに和也の後ろにウルソスが足を振り抜いた姿でその姿を現す。
そして、防ぐことも出来ずに蹴り飛ばされた和也はそのまま壁にぶつかり、気を失ってしまう。
急に吹っ飛んだ和也の姿に静馬は和也のいた場所に向かって嵐狐を振るうがそれは空を切る。そして、和也の元に行こうと駆け出そうとした陽は背中に痛みと衝撃を感じるが何かを思う前にその眼を閉じた。
「和也! 陽!!」
「ふん、やはりな……」
和也と同じように吹き飛んだ陽の姿に焦りを覚えながらもウルソスの姿を探す静馬だったが、後ろから聞こえた声に反応して鞘を後ろに突き出す。
一瞬、固い何かに当たったと思った瞬間、物凄い力で引っ張られて体勢を崩した静馬にウルソスがその拳を叩きつけた。
「ぐはぁ!!」
仰向けに倒れ、腹部に受けた痛みに気を失ってしまいそうになる静馬だったか、霞む視界の中で正面から頭上に向けて嵐狐を突き出す。
しかし、それは何も捉える事がなく、変わりに喉を掴まれてウルソスに持ち上げられてしまう。
「ぐっ……」
「分かっていた事だが、まだまだだったなぁ」
息苦しさから嵐狐を落としてしまった静馬だったが、何とかしてウルソスの手から逃れようと足掻く。だが、ウルソスにはその足掻きすら意味が無いのか徐々に閉まっていく首にその動きすら鈍ってしまう。
「まぁ、良い。暇つぶしにはなった」
だんだんと見えなくなっていく視界の中で静馬はそんな言葉を聞いたような気がした。
あの時、進むのを止めておけば和也があんな酷い傷を負う事は無かっただろうし、陽も今みたいに危険な状態になる事は無かっただろう。
既に動けるのは自分だけ。目の前にいるウルソスはかすり傷すらない状態。
ここまで来ると諦めたくなってしまうが、金村たちが橘を呼び行ってくれているからそこまで経たない内に救援が来ると信じて立ち向かう。
「ふん、馬鹿の一つ覚えか?」
相変わらずの様子で静馬が向かってくるのを待ち構えるウルソスの様子に一切の焦りは見えない。
そして、そのまま斬りかかった静馬を一歩動くだけで躱すとお返しというようにその腕を静馬の腹に叩き込む。
「うぐっ……」
その一撃は最初に比べると力の籠ったものだったようで静馬は和也を超えて壁に叩きつけられてしまう。
殴られた痛みと壁にぶつかった痛みからまともに身動きも取れずにズルズルと床に倒れ込んでしまう静馬の姿を見ながらもため息をつき、ゆったりと近寄っていくウルソス。
「くっそぅ!!」
悠々と近づいてくるウルソスの姿に痛みを堪え、何とか壁に手をつきながら立ち上がった静馬だったが、直ぐには動くという事が出来ない。
まるで面白そうにその姿を見たウルソスは立ち止まり、静馬を挑発するように手で静馬を呼ぶように動かす。
その姿を見た静馬は舐められたように感じたが、直ぐに現状の自分の状態などを思い出し、怒りを覚えながらも痛みからウルソスに向かって飛び掛かるような事は出来なかった。
そして、にらみ合う二人だったがそれは伏せていた和也がピクリと動き出した事で終わった。
なんとか立ち上がろうとする和也に静馬もウルソスも視線を向ける。
血に染まった服から傷の深さが分かり、あまり無理な動きはしてほしくないと思う静馬だたがウルソスの事を考えるとそんな事を言える相手ではない。
「おい、和也! 大丈夫なのか!?」
「見れば分かるだろ……」
どうやら立ち上がるので精一杯の様子に興味深く見ていたウルソスは興味を失ったようだった。
そして、静馬はウルソスよりも早く和也から眼を離していたからこそそのウルソスの反応を逃さずにもう一度走り出した。
流石にダメージが大きかった為にその動きは鈍く、直ぐにウルソスも気が付くが特に何か対処するつもりは無さそうだった。
何の障害も無くウルソスに近づけた静馬だったが、振り抜いた嵐狐は焼き直しと言わんばかりに動くウルソスに躱されてしまう。だが、今回はその避けたウルソスに向かって迫るものが有った。
倒れ伏した和也は痛みに堪えながらも湧き上がる悔しさに何とかして立ち上がろうとする。
ただ、痛みは止むことは無く、それどころか悪化してきている為に立ち上がりかけるのを止めてしまう。
耳に聞こえる音と声から静馬が一人でウルソスに立ち向かっているのが分かるからこそ和也はどうしても立ち上がりたかった。
痛みに耐えるように拳を握り、因牙武装の片手剣――インフェルノを支えに立ち上がった和也は向けられた視線と声に何とか返す。
そして、興味を失ったウルソスに向かった静馬を援護するように左手で持っていた盾――シールドスラッシャーにエヴォルオ因子を纏わせ、能力を解放しながらウルソスに向かって投げつけた。
一直線に向かっていくそれにウルソスは気が付かず、静馬の方に注目していた為に和也の投げたシールドスラッシャーはウルソスの右腕に当たり、そのままその腕を切り取った。
痛みに驚くウルソスをしり目に腕を斬り取ったシールドスラッシャーはそのまま飛び続け、直線状にいたフンディーノに襲い掛かる。
だが、ウルソスの姿を見ていたフンディーノはそれに気が付き、直ぐに陽から飛び退く事で簡単に避ける。
陽はすぐさま立ち上がってウルソスとフンディーノから逃げるように走り出し、和也のところまでたどり着く。
「和也君、ありがとう。でも、無理してない?」
「べ、別に大丈夫、ぐっ」
苦しそうにしながらもなんとか答える和也の姿に陽は自分の因牙武装――マリーナニアの書にエヴォルオ因子を集め、本から漏れだした光を操って和也に纏わりつかせると徐々に和也の傷が癒えていく。
「たぶん、これで大丈夫だとは思うけど、応急処置程度だから無理しちゃダメだよ」
「あ、ありがとう」
今まで傷の有った場所を軽く触る和也だったが、痛みを感じたことであまり無理できないと思う。
「ぐっ、良くもやってくれたな!!」
その声に和也と陽は声の方向に顔を向けた。
静馬は飛んできたそれに当たらないよう避け、躱しきれなかったウルソスに当たるのを見た。
「何!?」
ギリギリの所で気が付いたウルソスだったが、完全に避けきるのは出来ず右腕がそれによって斬り取られた。
回転しながら飛んでいく右腕を見て直ぐにウルソスに目を戻した静馬の前には残った右腕を押さえながらも痛みに耐え、何故か笑みを漏らし始めたウルソスがいた。
「ぐっ、良くもやってくれたな!!」
徐々に止まっていく出血を確認しながらも目の前の静馬を睨みつけるウルソスだったが、その姿には今まで無かった威圧感を感じる静馬だった。
そして、それに合わせるようにウルソスの周りには激しく活性化して発光しているエヴォルオ因子が集まっていく。
その因子はウルソスの傷口に集まっていき、それを確認したウルソスが力を籠めるように声を出すと光を突き破るように斬り取られたはずの右腕が生える。
「な、何!?」
「ぐぅふぅ、これで良いか……」
動きを確認するように手を動かすウルソスの姿を信じられないように見つめる静馬にやっと状況を理解した和也や陽が駆け寄ってくる。
「「静馬(君)!」」
いつの間にか出ていた汗が頬を伝い、地面に落ちるがそんな事を気に出来るほどの状況ではない。
三人がウルソスと対峙するように向かい合うまでの間ウルソスは勿論フンディーノすら襲ってくる様子は無かった。
「やばいよ、どうする?」
「どうするもこうするもまだ戦えるだろ」
「でも……」
お互いに視線を合わさずに話す三人だったが、ウルソスが腕の確認を終えたのか一歩踏み出した事でその話は終わった。
「そろそろ遊びはお終いにしよう」
「「なっ!?」」
言うが早いかその姿を消したウルソスに辺りを見る三人。だが、直ぐに和也の後ろにウルソスが足を振り抜いた姿でその姿を現す。
そして、防ぐことも出来ずに蹴り飛ばされた和也はそのまま壁にぶつかり、気を失ってしまう。
急に吹っ飛んだ和也の姿に静馬は和也のいた場所に向かって嵐狐を振るうがそれは空を切る。そして、和也の元に行こうと駆け出そうとした陽は背中に痛みと衝撃を感じるが何かを思う前にその眼を閉じた。
「和也! 陽!!」
「ふん、やはりな……」
和也と同じように吹き飛んだ陽の姿に焦りを覚えながらもウルソスの姿を探す静馬だったが、後ろから聞こえた声に反応して鞘を後ろに突き出す。
一瞬、固い何かに当たったと思った瞬間、物凄い力で引っ張られて体勢を崩した静馬にウルソスがその拳を叩きつけた。
「ぐはぁ!!」
仰向けに倒れ、腹部に受けた痛みに気を失ってしまいそうになる静馬だったか、霞む視界の中で正面から頭上に向けて嵐狐を突き出す。
しかし、それは何も捉える事がなく、変わりに喉を掴まれてウルソスに持ち上げられてしまう。
「ぐっ……」
「分かっていた事だが、まだまだだったなぁ」
息苦しさから嵐狐を落としてしまった静馬だったが、何とかしてウルソスの手から逃れようと足掻く。だが、ウルソスにはその足掻きすら意味が無いのか徐々に閉まっていく首にその動きすら鈍ってしまう。
「まぁ、良い。暇つぶしにはなった」
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