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そりゃあ男同士ですけれども(ちょっと前進)

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そりゃあ男同士ですけれども、私たちは婚約者であって、つまり、二人ともそういう対象としてお互いを見ているわけで、それなのに一緒に風呂に入れとかちょっと破廉恥というか公爵家は婚前交渉OKとか言っているようですけどよくないんじゃないかと思うわけで


「ロイ、さっさと服脱いで!土とか泥がついてるんだから早く洗濯に出さないと。侍女の人たちに迷惑でしょ!」

シンに言われて、何も考えずに脱ぐことにした。



「いいなー。ロイは腹筋しっかり割れてて。」


ちょ!やめて!そんなうっとり撫でられたら恥ずかしい!恥ずかしいからぁ!


「シ、シンだって筋肉はあるでしょう?」


「そりゃあ『筋肉』はないと困るでしょう。ロイみたいに男らしいカッコイイ体じゃないなぁってだけで。僕、教科はわざと平均取ってたけど、剣は元々そんなにできないからなぁ。」

それは二重生活で家事も領地経営もしていて、鍛える時間がなかったのもあると思うけど。



「……私が守るよ。絶対に。この前みたいな目には合わせない。だからシンも無茶しないで。」


思わずぎゅっと抱きしめて、お互い素っ裸だったことを思い出す。

う……。密着してる……っ。


下半身がむくむくおっきしそう。恥ずかしいっ。



「洗いっこしよ。慣れていこう、僕たち。」



う、うん。











終始真っ赤なの。


トマトみたいなの。


可愛いんだけど、いい加減に先に進みたいよね。

ロイに体を洗ってもらって、僕も彼を洗う。

なんでこの人目をつぶるわけ?


開けててよ!


しょうがないから、湯船に誘った。


「僕、身長低いから溺れちゃうんだ~。でも、湯船にしっかりつかってみたいから、ロイの膝にのせてほしいな~。」


どぎまぎしながらも、ロイは膝にのせてくれた。


僕が滑り落ちないように、ロイは僕を抱えてくれている。


もっと、僕に触れて。


キスから先に進みたい。



お尻の下で固くなってるものを感じる。


うふふ、僕もだよ?



「えっ! ちょっと!!」


「ロイ、かたくなってる。僕で興奮してくれて、うれしい。僕も………。くるしいよ、ロイ。」


ロイが僕のそこに触れる。



「ロイ、苦しいっ。」


「出し方、わかる?」


分かるけど、分からな~いと首を横に振る。



「…………ごめんね。手伝ってあげる。」


ロイが僕のそこに触れてくれて、気持ちいい。


「ロイ、ありがとう。ロイのもかたくなってる。僕が手伝ってあげる…。」


「あっ、あぁっ、シン…。」

「ロイ、ロイ大好き…!」



スッキリして、お風呂を出た。




ロイ、そんなに真っ赤にならないで。

いずれもっとすごいことをするんだから。











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