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おまけ
美人の妻を持つと夫は苦労する6
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「………僕たち、夫が一緒なのでぇ…。」
リーフ様が僕の肩に手を置いて、応える。
「小柄なご令嬢ではないのですから、料理は自分でとれますので…。」
スワン様が長い腕をのばして、てきぱきと3つの皿に料理を盛っていく。
「それではごきげんよう!」
僕たちは、すったかたったーと後にした。
カーテンの裏にいたグレイシャスは、ほっとした顔をすると、スッと消えた。
「なんだよー。ガード固いなぁ。」
4人の男たちがぶちぶち言いながら、次の獲物を見つけるべく視線を一周する。
「誰だよー、高位貴族の人妻がねらい目だって言ったの。」
「ねらい目はねらい目だろ?貴族は政略結婚だから、後継を産んだら愛人囲うなんてフツーだし、仮面舞踏会で乱交してるんだぞ?俺たちにマワされたって、世間体があるから言えないだろうし、運が良ければ美人の貴族の愛人になれるんだし…。」
「テクには自信があります。」
「おう、貴族の男には負ける気しねぇ。」
「違いねぇ。どーせつまんねーセッ○スしてるんだろうしな。」
「マダムたちも俺たちにメロメロになるだろうぜ~~~!」
「バイトにこんな羽虫が混ざっていたとは。」
底を這うような低音。
サマー王国の影が鮮やかな手並みで声も出させずに物影へ彼らを引き込む。
「学生か。いや、低位貴族の学生に成りすましたな。学生証を紛失したと届け出がある。スリでもしたか。」
「ひ…」
目の前にふわりとグリーンとブルーの髪の美人が二人、横切る。
下半身が熱くなり、気がつくと、ぼとりと大事なところが腐り落ちた。
「これはこれは。精霊様がお怒りだ。」
影は通り過ぎて消えた二人に一礼して、泣き叫ぶ彼らを連行したのだった。
「ヘタレなりによくやったわ。ご褒美に可愛がってあげようかしら。」
「もう………!だけど、少しはマシな自分になれたかな。」
「なれたわよ。」
サザンドラとグレイシャスも、それなりに、今は夫婦。
そして、夜が更けて―――――。
リーフ様が僕の肩に手を置いて、応える。
「小柄なご令嬢ではないのですから、料理は自分でとれますので…。」
スワン様が長い腕をのばして、てきぱきと3つの皿に料理を盛っていく。
「それではごきげんよう!」
僕たちは、すったかたったーと後にした。
カーテンの裏にいたグレイシャスは、ほっとした顔をすると、スッと消えた。
「なんだよー。ガード固いなぁ。」
4人の男たちがぶちぶち言いながら、次の獲物を見つけるべく視線を一周する。
「誰だよー、高位貴族の人妻がねらい目だって言ったの。」
「ねらい目はねらい目だろ?貴族は政略結婚だから、後継を産んだら愛人囲うなんてフツーだし、仮面舞踏会で乱交してるんだぞ?俺たちにマワされたって、世間体があるから言えないだろうし、運が良ければ美人の貴族の愛人になれるんだし…。」
「テクには自信があります。」
「おう、貴族の男には負ける気しねぇ。」
「違いねぇ。どーせつまんねーセッ○スしてるんだろうしな。」
「マダムたちも俺たちにメロメロになるだろうぜ~~~!」
「バイトにこんな羽虫が混ざっていたとは。」
底を這うような低音。
サマー王国の影が鮮やかな手並みで声も出させずに物影へ彼らを引き込む。
「学生か。いや、低位貴族の学生に成りすましたな。学生証を紛失したと届け出がある。スリでもしたか。」
「ひ…」
目の前にふわりとグリーンとブルーの髪の美人が二人、横切る。
下半身が熱くなり、気がつくと、ぼとりと大事なところが腐り落ちた。
「これはこれは。精霊様がお怒りだ。」
影は通り過ぎて消えた二人に一礼して、泣き叫ぶ彼らを連行したのだった。
「ヘタレなりによくやったわ。ご褒美に可愛がってあげようかしら。」
「もう………!だけど、少しはマシな自分になれたかな。」
「なれたわよ。」
サザンドラとグレイシャスも、それなりに、今は夫婦。
そして、夜が更けて―――――。
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