王子様との婚約回避のために友達と形だけの結婚をしたつもりが溺愛されました

番外編 執事との恋

赤ちゃんほしいな♡ R18

ベッドのマットが二人分の体重で沈む。

質の良いベッドは、ギシっとした音を立てることはない。


「………ん。っはむ。」


拙いキスをして、ガウンを脱がし、自分もバスローブを脱ぐ。

白いベビードールは透け感素材になっていて、小さな胸の桃色の突起が見える。





やっとこの時が来た。

大好きで大好きでどうしようもなかった僕の大切な人。

ヤードが僕のことを好きでいてくれて。

愛が一方通行にならなかったことは奇跡で。

もし、一方通行だったら僕は悲しかっただろう。
でも、きっと、最後には諦めて幸せを願っていたと思う。


ヤードの手は荒れているけど、働く手でかっこいい。




「あ、どきどきする。」

「僕に任せて？」

ん、そんなとこに指。



恥ずかしいと思ったのは最初だけで。

もっと、もっとと欲しがって。


繋がれた時は嬉しくて涙がでた。


「ごめん、痛い？」

抜こうとする彼を止めて、足を絡めて固定する。

「ううん、嬉しいの。噛んで？中に、ほしい」



繋がったまま体制を変えて、その刺激はくる。

魂が結びついた感覚。


待たせてしまった。

子どもだったから。


早く、早く、子どもがほしい。

できれば２人。

クリフォートの名を継ぐ子も。




どちらかと言えば僕が離さず、初夜は1週間くらい続いて。

お母様は呆れてるし、お兄さまは苦笑しているし。
お父様は泣いているし。


だけどその甲斐があったのか、僕はすぐに妊娠した。

僕の妊娠が分かった翌月にはオディール様にも赤ちゃんが。



僕は男女の双子を産んで、お父様は孫にデレデレになったよ。


男の子はクリフォートの跡取りとして。
ただし、爵位が上がるみたい。

女の子は、王家の姫として。




「ヤード、幸せ？」

「当たり前じゃないですか。」



お父様とお母様のような、いつまでも幸せな夫夫でいたい。