王子様との婚約回避のために友達と形だけの結婚をしたつもりが溺愛されました

ウインター王国

名前はルカです

生まれた子の名前はルカ！

光をもたらす者という意味がある。



この子が将来、この国に光をもたらす存在になれるように。そういう願いを込めて。



「おめでとう、レナード。アレックス。」

「かわいいわぁ。スワンやリーフが生まれたときのことを思い出しちゃうわ。」

スノー陛下とあられ王妃が満面の笑みでねぎらってくれた。

「髪の色はプラチナブロンドなんだな。」

「俺としては、アレックスみたいな黒髪が良かったんだけど…。」


「仕方ないわ。黒髪が優先遺伝だと思うけど、やっぱり長子には王家の色が現れるみたいだから…。お目目の色は見えた？」


「はい。緑色でした。レナードみたいな。顔もレナードに似てるきがして。将来が楽しみです！」

「アレックスに似た子も欲しいけど、アレックスにあんな苦しみを味合わせたくない…。くそう、なんでアルファは産めないんだ…。」

レナード？僕、レナードを愛してはいるけど、レナードを抱くのは無理だからね？それに…。


「産まれるまでは、辛いって思ってたけど、生まれると忘れちゃうって本当だったんだね。僕、辛いことよりもレナードの赤ちゃんを産めて嬉しいよ？最低あと一人は産むつもりなんだけど？」

「アレックス～～～！」

アレックスが僕をぎゅってしようとする。


「待って！ルカを抱いてるの！潰れちゃうでしょ！」


「うふふ。レナードはアレックスのお尻の下ね。」

「母は強しだからな。」



「かわいいなあ…。」
スワン王子はあみぐるみを持ってきてくれた。赤ちゃんが持っても大丈夫なように、目の部分も刺繍で出来ている可愛い熊のあみぐるみ。

「早く僕らも赤ちゃんほしいよ、ねぇ。」
リーフ王子もデレデレだ。

リチャードとクレイの腕にそれぞれくっついて、赤ちゃんが欲しい！と求めている。


「アレックス様、ルカ様の産着とおむつ、こちらに置いておきますね。」

「ありがとう、メリー。リリー。」


「スプリング王国のサザンドラ様から祝電がありましたよ。それから、自分の代理で１週間滞在させるので、コンフォート公爵と公爵夫人、クリフォート伯爵と伯爵夫人、ヤード様をこちらに送ると。」


ええっ！嬉しい！


「よかったわね、二人とも。この部屋の近くに部屋を準備するわね。」

あられ様の配慮も嬉しい。