無理です！僕は絶対にこんな屑駄目王子の嫁になりませんからね？

何がこれから起こるんだろ

目の前で繰り広げられる断罪劇の始まり。

始まりって言うけど、既に始まってない？


グレーの隣で眺めている。

だってグレーは曲がりなりにも第二王子だし、一番ここが安全。ベストポジション。



ミラー王子変な顔だなぁ。

赤くなったり青くなったり、どもったり。



エリザベート様が階段のところで睨んでらっしゃるけど。




だいじょうぶ！僕、この人要らないから！

エリザベート様の立場をとろうって人は誰もいませんからね！



ちょっと怪我をされているようなので、精霊さんにお願いする。


神獣様ほど力はないから大けがは治せないけど、捻挫とか擦り傷くらいなら治せる。




エリザベート様は目を丸くされて、瞳から涙を零した。



そして、もっとすごい顔で睨んでる。


え、僕たちじゃない？



睨んでるのはミラー王子？かな？





えええ。これから何がおこるんだろう。

こわいよー。



僕はこんなのの嫁になんか絶対になりませんからね！


なりたい人がなればいいんだよ！



いなかったら………。もう、いいんじゃない？一生独身でも…。