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廃坑への冒険
手遅れ
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「ベータっ!何があったんだ…!」
なんて。
俺たちが言うとおもったか!?
というと、ベータはかっと細い目を見開き、むくりと起き上がった。
「全くシャレにならないことをするんじゃない。ケチャップ臭いんだけど。」
「すまん。もっとびっくりさせたかったのだが。」
「時と場合を考えろ。」
見た目はクールだが、こいつはこういうヤツなのだ。
オカルト趣味で、しょっちゅう死んだふりをしては、驚かせようとする。
「まぁ、ベータらしいね。じゃあ、遺跡の中行こうか。」
シイナが指をさし、行こうとする。
「あ。それ、もう手遅れ。」
「?」
「俺、暇だったから中見てきた。封印の場所、粉々だった。たぶんもう、ここからなんかいっぱい出てそう。」
は?
「お前、一人で見てきたのか?よく、なんともなかったな。」
アルが呆れたように首をすくめる。
「元々ベータは、切り刻む感触を味わいたいからって軍部に入ったサイコパスだから。」
「元々、狂ってるから大丈夫だったのだと思うよ」
俺とシイナが続ける。
「サイコパスって言われても、犯罪には手を染めてない。」
つーんとしている。
ベータの父親はオカルト作家。母親は検死官。
母親が検死をする傍で、父親が取材と称して写真を撮り。その隅っこで学校の宿題をやって育ったせいで、こんな人間性になってしまったと聞いている。
みなで中を確認すると、確かに魔法陣はボロボロで形をほとんど保っておらず、円の端っこがいくつか見つかるのみだった。
悪しきものがすべて出て行ったせいだろう。
中に入っても、みんな何事もなかった。
俺たちは、ひとまず再封印を施して、残りの2か所には2人ずつ手分けすることにした。
悪い影響が出た場合のために、分散しなかったが、こうなったら手分けして速攻で確認する必要がある。
なんて。
俺たちが言うとおもったか!?
というと、ベータはかっと細い目を見開き、むくりと起き上がった。
「全くシャレにならないことをするんじゃない。ケチャップ臭いんだけど。」
「すまん。もっとびっくりさせたかったのだが。」
「時と場合を考えろ。」
見た目はクールだが、こいつはこういうヤツなのだ。
オカルト趣味で、しょっちゅう死んだふりをしては、驚かせようとする。
「まぁ、ベータらしいね。じゃあ、遺跡の中行こうか。」
シイナが指をさし、行こうとする。
「あ。それ、もう手遅れ。」
「?」
「俺、暇だったから中見てきた。封印の場所、粉々だった。たぶんもう、ここからなんかいっぱい出てそう。」
は?
「お前、一人で見てきたのか?よく、なんともなかったな。」
アルが呆れたように首をすくめる。
「元々ベータは、切り刻む感触を味わいたいからって軍部に入ったサイコパスだから。」
「元々、狂ってるから大丈夫だったのだと思うよ」
俺とシイナが続ける。
「サイコパスって言われても、犯罪には手を染めてない。」
つーんとしている。
ベータの父親はオカルト作家。母親は検死官。
母親が検死をする傍で、父親が取材と称して写真を撮り。その隅っこで学校の宿題をやって育ったせいで、こんな人間性になってしまったと聞いている。
みなで中を確認すると、確かに魔法陣はボロボロで形をほとんど保っておらず、円の端っこがいくつか見つかるのみだった。
悪しきものがすべて出て行ったせいだろう。
中に入っても、みんな何事もなかった。
俺たちは、ひとまず再封印を施して、残りの2か所には2人ずつ手分けすることにした。
悪い影響が出た場合のために、分散しなかったが、こうなったら手分けして速攻で確認する必要がある。
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