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楽しいランチタイム

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ランチタイムは城の中庭で全員集合!

「ふふ、賑やかになって楽しい。」


クミン様とアッサム様は、クローヴ様に離乳食をはむはむ与えている。

騎士団長とアニス様はソルト様、ブラック様はミリー様。そして俺はホワイト様と一緒。




「クローヴ様、かわいいなあ。」

「ふふ、後で皆で抱っこしてくれる?クローヴは、人懐っこいから。自分の赤ちゃんの練習にもなるでしょ。」

「人懐っこいのも、心配だな。」
団長が眉を寄せる。

「大丈夫だと思います。自分に危害を加える相手は分かるみたいで。この子は産まれた時から、怪しい奴には泣くんですよ。それで何回も未然に防いで。ミント団長が、そういう特殊な固有魔法を持っているんだろうと言っていました。」

アッサムは、我が子を撫でた。

「鳶が鷹を生んじゃったよ。気合い入れて、立派に育てるんだ。」


人間の悪意がわかるのは、王としてプラスだろう。
でも、その分辛いことがあるかもしれない。

だから、周りには信頼できる人たちを集めておきたい。

友だちも、婚約者も。





「…………。」

「ホワイト、食欲ない?」

俺は見上げる。全然、食事に手を付けていない。

顔色が悪い。


ホワイトの体ががくっとなって、急に倒れたのをポアプルは支えた。


「ホワイト!?」


ミリーがホワイトの様子を見る。



「魔法酔いです。なんか、とても強い魔法を受けているみたいで。これ、なんですか。解除できない。」


「少し寝かせてあげて。ブラック、アッサム。僕たちの寝室が近いから、そこへ。」

クミンの指示でベッドに寝かせ、クミンは皆に話した。



「王太子になって引き継いだことなんだけど、ホワイトの記憶操作みたいな危険な魔法の持ち主は、1年に1回、能力を悪用させないために誓約魔法を受けるんだ。」

破れば、即、命を失うし、体に負荷を受けるから、誓約が馴染むまでは魔力が乱れて体調が悪くなる。

いつもは1年に1回だけど、最近魔法を2回使ったから、誓約を掛け直さないといけなくて、それで今回は酷い副反応が出たのかもしれない。


「楽になる方法はないんですか?」

俺のために魔法を使ったからだ。


「あるにはあるけど…………。」


「なんですか?俺が手伝えることなら」


「手伝いというより、君しかできないというか。」


「何をやれば!」



「えっと……。性交渉?」

性交渉で魔力の乱れを整えればいいんだけど。

この状態だから、君からしないといけないんだけど。

君、処女でしょ?
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