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番外編など
禁断の愛?
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筆頭秘書の上津役一也は、普通のサラリーマンの両親から生まれた普通の人だ。
七三分けに黒縁眼鏡の33歳。
背はスラっとして高く細身で、おばさま方から好かれそうな真面目好青年系イケメン。
どことなく上質な猫を想像させる。
血縁ではないものの、仕えている政治家―和泉大臣―に信頼され、彼の地盤を継いでそろそろ政治家としてデビューすることになっている。
プライベートでは、5年前に大臣の勧めで結婚。
3歳になる長男と、2歳になる次男の2子の父。
公私ともに順風満帆だ。
和泉大臣は、今日は三男夫婦のお子さん、つまりお孫さんと触れ合うために北村先生のお宅に泊まる。
こんな時は、大臣の代わりにこの和泉の家を守らなくてはならない。
最近では反省したようで、少しずつ政治資料をまとめる手伝いをしている大臣の長男と次男だが、うっかりやらかしが再燃するかもしれないとのこと。
ここまで信頼されないなんて、悲しい。
しかし、温厚な大臣がそこまで言う程、彼らは酷かったのだ。
だが、和泉大臣は知っているのだろうか。
いや、もはや彼らについてはどうでもいいと思っているのだろうか。
厳しくしすぎて、もう取り返しがつかないほどに、二人で出来上がってしまったのだけれど。
先生、もうたぶん、内孫はできません。あきらめてください。
今夜もぼけーっと月を見る。
ナニモキコエナイ。聞こえなーい。
2人っきりのお部屋には、こちらから呼ばない限り誰も邪魔は入らない。
2人で過ごしている間に、お互いが愛おしくなってきて。
今日も甘ーい時間を過ごす。
だってね、年頃だもん。
性欲は溜まるんだもん!
「野鶴……。単純でちょっとおバカで可愛いよ野鶴。」
「静瑠兄さんこそ、どこか抜けているところが可愛い♡」
書類仕事もひと段落して、軽い夕飯も済ませたので、イチャイチャタイム。
「ねっ、兄さん。お風呂、いこっ。」
「ああ、そうだなっ。」
小指を繋いで、広いお風呂に行くと、二人は裸で抱き合った。
ちゅっちゅっ。
口づけあう音が風呂場で反響する。
段々重量を増してきた中心を二人であわせて、一緒に擦って。
「……あぁ、あっ。あん、いいっ。」
「ああっ、いく、いくぅ…っ。」
一人でするより気持ちがいい。
同時に達して、白濁をタイルに散らせた。
「ね、兄さん。素股しよう、素股。」
「いいけど、どっちが下だよ。」
「俺が下でいいから♡きてっ♡」
野鶴の白い太ももの間に、剛直を入れる。
手でまとめて握ってこすり合わせたときよりも、うんと気持ちがいい。
「あぁ、あ!兄さん、にいさぁん♡」
「は、はぁ、あっ。」
また、達して、野鶴は頬を染めた。
「どうしよう♡おしり、きゅんきゅんする♡」
「さすがに、兄弟なんだからそれは…。」
禁断の触れ合い。時間の問題?
七三分けに黒縁眼鏡の33歳。
背はスラっとして高く細身で、おばさま方から好かれそうな真面目好青年系イケメン。
どことなく上質な猫を想像させる。
血縁ではないものの、仕えている政治家―和泉大臣―に信頼され、彼の地盤を継いでそろそろ政治家としてデビューすることになっている。
プライベートでは、5年前に大臣の勧めで結婚。
3歳になる長男と、2歳になる次男の2子の父。
公私ともに順風満帆だ。
和泉大臣は、今日は三男夫婦のお子さん、つまりお孫さんと触れ合うために北村先生のお宅に泊まる。
こんな時は、大臣の代わりにこの和泉の家を守らなくてはならない。
最近では反省したようで、少しずつ政治資料をまとめる手伝いをしている大臣の長男と次男だが、うっかりやらかしが再燃するかもしれないとのこと。
ここまで信頼されないなんて、悲しい。
しかし、温厚な大臣がそこまで言う程、彼らは酷かったのだ。
だが、和泉大臣は知っているのだろうか。
いや、もはや彼らについてはどうでもいいと思っているのだろうか。
厳しくしすぎて、もう取り返しがつかないほどに、二人で出来上がってしまったのだけれど。
先生、もうたぶん、内孫はできません。あきらめてください。
今夜もぼけーっと月を見る。
ナニモキコエナイ。聞こえなーい。
2人っきりのお部屋には、こちらから呼ばない限り誰も邪魔は入らない。
2人で過ごしている間に、お互いが愛おしくなってきて。
今日も甘ーい時間を過ごす。
だってね、年頃だもん。
性欲は溜まるんだもん!
「野鶴……。単純でちょっとおバカで可愛いよ野鶴。」
「静瑠兄さんこそ、どこか抜けているところが可愛い♡」
書類仕事もひと段落して、軽い夕飯も済ませたので、イチャイチャタイム。
「ねっ、兄さん。お風呂、いこっ。」
「ああ、そうだなっ。」
小指を繋いで、広いお風呂に行くと、二人は裸で抱き合った。
ちゅっちゅっ。
口づけあう音が風呂場で反響する。
段々重量を増してきた中心を二人であわせて、一緒に擦って。
「……あぁ、あっ。あん、いいっ。」
「ああっ、いく、いくぅ…っ。」
一人でするより気持ちがいい。
同時に達して、白濁をタイルに散らせた。
「ね、兄さん。素股しよう、素股。」
「いいけど、どっちが下だよ。」
「俺が下でいいから♡きてっ♡」
野鶴の白い太ももの間に、剛直を入れる。
手でまとめて握ってこすり合わせたときよりも、うんと気持ちがいい。
「あぁ、あ!兄さん、にいさぁん♡」
「は、はぁ、あっ。」
また、達して、野鶴は頬を染めた。
「どうしよう♡おしり、きゅんきゅんする♡」
「さすがに、兄弟なんだからそれは…。」
禁断の触れ合い。時間の問題?
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