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本編
氷と焔の龍2
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「りゅーう♡」
男らしい野太い声。
きっと、俺しか気づいていない。
その語尾にハートマークがついていることを……!!!
リュウはおそるおそる振り返る。
やはりそこにはガイがいる。
その傍に、見知った他の守護心を見つけ、リュウは吠えた。
「ウー!!シン!トラぁ!!お前らのせいかあああ!!」
「再会できてよかったね!」
能天気な少年がほほ笑む。
誰だコイツ。
それに、トラの側のちんちくりんな少女。
紫の髪の――――――――。
紫の髪の青年は、じっと、そのアメジストの瞳で俺を見ている。
あれは…。
「お願いします!今、エト人は迫害されています。地球人をどうこうってわけじゃないけど、みんなが一緒に仲良く暮らせるように、ヴィクトールを何とかして、真実を明るみにしたいんだ!ヴィクトールに君たちは狙われているし、だから、一緒に来てほしい!」
少年が頭を下げた。
なるほど、正統性はあるのだろう。
だが断る。
「いやだ、俺はもうこいつら(ガイ)とはつるまないことにしたんだ。帰ってくれ!」
「そんな…!」
「俺はもう一緒にいたくないんだよ!(貞操の危機だからな!)」
うるうるした目でガイがこっちを見てる。
俺にその気はねえっつってんのに、しつこいからだよぉ!掘るのも掘られるのも嫌だよ!
他の守護心はうまく丸め込まれるし!外堀埋めてくるし!
かつ、かつんと。
『マイ』がリュウに歩み寄る。
「向こうが嫌なら、俺と行かないか。」
「マイ?」
向こうが驚いている。
成程、この方とあっちは別々らしい。
俺は片膝をつき、契約の輪を交わす。
「氷と焔を司る辰の守護心・リュウ!貴方をマスターとしましょう。」
「ありがとう。」
「貴方の名は?マスター。」
「俺はミア。ヴィクトール様配下、将軍ヨシュアの部下。」
低い声が響く。
なるほど。
俺は、体を大きな龍に変え、ミア様を乗せる。
男らしい野太い声。
きっと、俺しか気づいていない。
その語尾にハートマークがついていることを……!!!
リュウはおそるおそる振り返る。
やはりそこにはガイがいる。
その傍に、見知った他の守護心を見つけ、リュウは吠えた。
「ウー!!シン!トラぁ!!お前らのせいかあああ!!」
「再会できてよかったね!」
能天気な少年がほほ笑む。
誰だコイツ。
それに、トラの側のちんちくりんな少女。
紫の髪の――――――――。
紫の髪の青年は、じっと、そのアメジストの瞳で俺を見ている。
あれは…。
「お願いします!今、エト人は迫害されています。地球人をどうこうってわけじゃないけど、みんなが一緒に仲良く暮らせるように、ヴィクトールを何とかして、真実を明るみにしたいんだ!ヴィクトールに君たちは狙われているし、だから、一緒に来てほしい!」
少年が頭を下げた。
なるほど、正統性はあるのだろう。
だが断る。
「いやだ、俺はもうこいつら(ガイ)とはつるまないことにしたんだ。帰ってくれ!」
「そんな…!」
「俺はもう一緒にいたくないんだよ!(貞操の危機だからな!)」
うるうるした目でガイがこっちを見てる。
俺にその気はねえっつってんのに、しつこいからだよぉ!掘るのも掘られるのも嫌だよ!
他の守護心はうまく丸め込まれるし!外堀埋めてくるし!
かつ、かつんと。
『マイ』がリュウに歩み寄る。
「向こうが嫌なら、俺と行かないか。」
「マイ?」
向こうが驚いている。
成程、この方とあっちは別々らしい。
俺は片膝をつき、契約の輪を交わす。
「氷と焔を司る辰の守護心・リュウ!貴方をマスターとしましょう。」
「ありがとう。」
「貴方の名は?マスター。」
「俺はミア。ヴィクトール様配下、将軍ヨシュアの部下。」
低い声が響く。
なるほど。
俺は、体を大きな龍に変え、ミア様を乗せる。
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