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私はあなたとともに生きる

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「クロウさまっ!」

庭へ行くと、彼はぼーっとしていた。

「アリステラ。俺が怖いんじゃないの?」

ううん、と首を横に振る。

「ごめんなさい。驚いただけなの!」

「ほんと?」

彼は、うーんと白銀の毛皮を持つ立派な狼の姿に変身した。

「俺には爪も牙もある。」

恐ろしいだろう?というが、私は綺麗な狼だと思った。


「……あなたに触れてもいい?」

「いいよ。」


「ふわふわ。」

「アルフォンスが毎日ブラシをかけてくれるからな。」

「今度、私がかけてもいいかしら。」

「いいよ。」


「クロウ様。ごめんなさい。ありがとう。」

ギュッと抱きしめ、ふわふわの毛の中に顔を埋めた。

陽だまりの匂いがする。


「クロウ様。クロウ様がお母様たちのために魔王になるなら、私もお役に立てるようにがんばるわ。時の魔法は使えるはずよ。」


私もあなたとともに生きる。




二人で手を繋いで、城の中へ戻ると、アルフォンスとキールが待っていた。
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