上 下
20 / 23

可愛い可愛いお嫁さん

しおりを挟む
「マーガレット様、お任せください!夜会で一番目立つようにしますわっ!」

「お願いね、リリアン。」

「いえいえ、この悪天候の中…。本来でしたら私たちからお伺いしましたのに。」

「だって急だもの。それにね、私も元気になったから外へ出たかったのよ。」



王都一番の仕立て屋であるプリムローズ。

煌びやかな店内に入ると、そこは貸し切りになっていて、従業員がずらっと並んで挨拶…。
そんな中、さっそうと仕切るお義母様はお強い…。



「まぁぁぁ!なんて麗しい殿方がた!腕が鳴りますわ!」

「うちの子とこちらのジルコニアは夫婦なの。ペアになるようにお願い。あちらの3名はお嫁さんのご家族よ。元々うちとつながりはあったのだけど、とても優秀な方々だったので今回のご縁でアイリの側近として務めることになったのよ。」


「それでは、それらしくしなくてはですね。」

「ええ、お願い。」



「お嬢様はたいへん美しゅうございますが、少々お胸が慎ましいので、胸元にボリュームを持たせてフリルをたくさんつけようと思いますがいかがでしょう。」

「いいわね。ウエストの細さが際立つようにして頂戴。」

「はい。スカートの方はパニエで膨らませて妖精のようにしましょう。」


「うちのジルは妖精で天使で女神なので宜しくお願いします!」

「ツァイ兄は黙って自分の服を選んで!」

「キラキラさせてください。キラキラ。」

「旦那さままで!」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

奴の執着から逃れられない件について

B介
BL
幼稚園から中学まで、ずっと同じクラスだった幼馴染。 しかし、全く仲良くなかったし、あまり話したこともない。 なのに、高校まで一緒!?まあ、今回はクラスが違うから、内心ホッとしていたら、放課後まさかの呼び出され..., 途中からTLになるので、どちらに設定にしようか迷いました。

婚約破棄だ!しかし、両親からの残念なお知らせ

ミクリ21
BL
婚約破棄を言い出した王子は、両親からの残念なお知らせにショックを受ける。

ゆい
BL
涙が落ちる。 涙は彼に届くことはない。 彼を想うことは、これでやめよう。 何をどうしても、彼の気持ちは僕に向くことはない。 僕は、その場から音を立てずに立ち去った。 僕はアシェル=オルスト。 侯爵家の嫡男として生まれ、10歳の時にエドガー=ハルミトンと婚約した。 彼には、他に愛する人がいた。 世界観は、【夜空と暁と】と同じです。 アルサス達がでます。 【夜空と暁と】を知らなくても、これだけで読めます。 随時更新です。

新しい道を歩み始めた貴方へ

mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。 そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。 その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。 あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。 あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?

堕ちた父は最愛の息子を欲に任せ犯し抜く

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

言い逃げしたら5年後捕まった件について。

なるせ
BL
 「ずっと、好きだよ。」 …長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。 もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。 ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。  そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…  なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!? ーーーーー 美形×平凡っていいですよね、、、、

処理中です...