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胸がズキッ

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「海なんて久しぶりだなあ。」

殿下やカシューさんたちと海に来た。

南の島の海じゃないけど、十分綺麗。

環境が破壊されてないからかな?



「レモネ、こっちに来なさい。」

「でっ、でも………」

プリ殿下は細マッチョ。
派手な赤毛に派手な花柄の水着が似合っている。

さっと羽織った薄手の薄黄色のパーカーもお洒落。


もじもじしながら出てきたレモネさんは、俺みたいに筋肉がない。

よかった!仲間がいた!

殿下の瞳みたいな緑色の水着は鮮やかで、だけど胸に目がいっちゃう。

乳輪が大きいのがコンプレックスみたい。

恥ずかしがるレモネさんに殿下はさっと自分のパーカーを着せてあげた。

やさしい!



「おにいさまー!僕、似合いますか?」

シュトロームはくるくる浜辺を回る。

シンプルな紺色の水着がよく似合う。
俺は黒で色違い。


あっ!


目を回して転ぶのを、カシューさんが助けた。


抱きしめて。

シュトロームは見上げて。



いい感じ。




ふーん。



ふうん………



なんで胸がズキッとするのかな?
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