415 / 415
あとがき
この話ができるまで+おまけ
しおりを挟む
長い話を読んでくださってありがとうございます。
このお話は、「悪役令嬢は断罪されない」というお話のシリーズになり、「悪役令嬢は断罪されない」(マクシミリアンが王太子時代の話で、悪役令嬢と王太子が実は最初から入れ替わっていたという話。15歳のアイスがちょっとだけ出てきます。ちなみに、逆断罪された男爵令嬢の実家が、のちにキリアがもらった家になります。)→「騎士団長は心配性」(騎士団長のリチャードが主人公、ディビッドとアンジュの子ども時代)→「ヤンデレ王子は姫騎士を包囲する」の最後のシリーズです。(たぶん!)
一つだけBLだったので、リンクは貼らなかったのですが。
クリスは、ヤンデレ王子(ディビッド)の学園での世話係兼護衛として初登場しました。
このシリーズは、元々私の中で持っていた話を書き起こしたわけではなく、たまには流行に乗ってみるか!と書き始めたため、ストックもなく、殆ど書いたらUPの繰り返しをしていて、特にこのお話は、ちょこちょこ書いては下書き保存を繰り返しながら、ちょっとした休憩時間や仕事や家事育児の合間にやること終わってから書くを繰り返しました。
相当、忙しい時期が重なって更新が厳しかった時期もありましたが、なんとか頑張りました。
(ちなみに、ストーリーは感想やお気に入りの数の変動を見ながら展開を考えたりもしてました。)
「ヤンデレ王子~」を書いている間に、クリスというキャラは独り歩きをし始め、気が付いたら元凄腕の冒険者であったとか、男の嫁という設定がついてきました。
そこから、キャラクターを掘り下げていき、「悪役令嬢~」では真面目で清純な感じだったアイスがあんな風になってしまった背景を考えながら、ギャップを埋めつつ、できあがったのがこの話です。
感想をくださった方々、更新を楽しみにして下さった方々、ありがとうございました。
――――11月22日おまけ
「今日でマナがお嫁に行っちゃったね。」
「そうだな。」
5人の子どもは大きくなって、それぞれ巣立って行った。
実年齢より若々しいとしても、俺たちも立派なお年寄りだ。
「お嫁に行く前に、何とかお薬ができて良かった。耳は聞こえないままだけど、きっとサザエルなら大事にしてくれる。」
薬を作るために、アイスには無茶をさせちゃったな。
あの年から冒険者になるなんて。
思ってたより強くて、びっくりしたけど。
シワが増えて筋張った彼の手に、自分の手を重ねる。
そこには、お揃いの結婚指輪が光っている。
今、この屋敷には、また二人っきり。
アリスはお城だし、アヴニールは継いだけど生活基盤は伯爵家だ。
ジュリエッタもラスティも、そして今日マナも嫁にいった。
「久しぶりに新婚気分だなぁ。」
「やだ、年を考えてよ。」
ふふっと笑いながら、幸せをかみしめる。
あとどのくらい、彼と一緒にいられるだろう。
だいぶ足腰が弱くなってきた気がする。
その時がくるまで、穏やかな時間をともに過ごそう。
いい夫婦の日 おまけ
このお話は、「悪役令嬢は断罪されない」というお話のシリーズになり、「悪役令嬢は断罪されない」(マクシミリアンが王太子時代の話で、悪役令嬢と王太子が実は最初から入れ替わっていたという話。15歳のアイスがちょっとだけ出てきます。ちなみに、逆断罪された男爵令嬢の実家が、のちにキリアがもらった家になります。)→「騎士団長は心配性」(騎士団長のリチャードが主人公、ディビッドとアンジュの子ども時代)→「ヤンデレ王子は姫騎士を包囲する」の最後のシリーズです。(たぶん!)
一つだけBLだったので、リンクは貼らなかったのですが。
クリスは、ヤンデレ王子(ディビッド)の学園での世話係兼護衛として初登場しました。
このシリーズは、元々私の中で持っていた話を書き起こしたわけではなく、たまには流行に乗ってみるか!と書き始めたため、ストックもなく、殆ど書いたらUPの繰り返しをしていて、特にこのお話は、ちょこちょこ書いては下書き保存を繰り返しながら、ちょっとした休憩時間や仕事や家事育児の合間にやること終わってから書くを繰り返しました。
相当、忙しい時期が重なって更新が厳しかった時期もありましたが、なんとか頑張りました。
(ちなみに、ストーリーは感想やお気に入りの数の変動を見ながら展開を考えたりもしてました。)
「ヤンデレ王子~」を書いている間に、クリスというキャラは独り歩きをし始め、気が付いたら元凄腕の冒険者であったとか、男の嫁という設定がついてきました。
そこから、キャラクターを掘り下げていき、「悪役令嬢~」では真面目で清純な感じだったアイスがあんな風になってしまった背景を考えながら、ギャップを埋めつつ、できあがったのがこの話です。
感想をくださった方々、更新を楽しみにして下さった方々、ありがとうございました。
――――11月22日おまけ
「今日でマナがお嫁に行っちゃったね。」
「そうだな。」
5人の子どもは大きくなって、それぞれ巣立って行った。
実年齢より若々しいとしても、俺たちも立派なお年寄りだ。
「お嫁に行く前に、何とかお薬ができて良かった。耳は聞こえないままだけど、きっとサザエルなら大事にしてくれる。」
薬を作るために、アイスには無茶をさせちゃったな。
あの年から冒険者になるなんて。
思ってたより強くて、びっくりしたけど。
シワが増えて筋張った彼の手に、自分の手を重ねる。
そこには、お揃いの結婚指輪が光っている。
今、この屋敷には、また二人っきり。
アリスはお城だし、アヴニールは継いだけど生活基盤は伯爵家だ。
ジュリエッタもラスティも、そして今日マナも嫁にいった。
「久しぶりに新婚気分だなぁ。」
「やだ、年を考えてよ。」
ふふっと笑いながら、幸せをかみしめる。
あとどのくらい、彼と一緒にいられるだろう。
だいぶ足腰が弱くなってきた気がする。
その時がくるまで、穏やかな時間をともに過ごそう。
いい夫婦の日 おまけ
0
お気に入りに追加
1,832
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(106件)
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の兄です、ヒロインはそちらです!こっちに来ないで下さい
たなぱ
BL
生前、社畜だったおれの部屋に入り浸り、男のおれに乙女ゲームの素晴らしさを延々と語り、仮眠をしたいおれに見せ続けてきた妹がいた
人間、毎日毎日見せられたら嫌でも内容もキャラクターも覚えるんだよ
そう、例えば…今、おれの目の前にいる赤い髪の美少女…この子がこのゲームの悪役令嬢となる存在…その幼少期の姿だ
そしておれは…文字としてチラッと出た悪役令嬢の行いの果に一家諸共断罪された兄
ナレーションに
『悪役令嬢の兄もまた死に絶えました』
その一言で説明を片付けられ、それしか登場しない存在…そんな悪役令嬢の兄に転生してしまったのだ
社畜に優しくない転生先でおれはどう生きていくのだろう
腹黒?攻略対象×悪役令嬢の兄
暫くはほのぼのします
最終的には固定カプになります
大好きな乙女ゲームの世界に転生したぞ!……ってあれ?俺、モブキャラなのに随分シナリオに絡んでませんか!?
あるのーる
BL
普通のサラリーマンである俺、宮内嘉音はある日事件に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
しかし次に目を開けた時、広がっていたのは中世ファンタジー風の風景だった。前世とは似ても似つかない風貌の10歳の侯爵令息、カノン・アルベントとして生活していく中、俺はあることに気が付いてしまう。どうやら俺は「きっと未来は素晴らしく煌めく」、通称「きみすき」という好きだった乙女ゲームの世界に転生しているようだった。
……となれば、俺のやりたいことはただ一つ。シナリオの途中で死んでしまう運命である俺の推しキャラ(モブ)をなんとしてでも生存させたい。
学園に入学するため勉強をしたり、熱心に魔法の訓練をしたり。我が家に降りかかる災いを避けたり辺境伯令息と婚約したり、と慌ただしく日々を過ごした俺は、15になりようやくゲームの舞台である王立学園に入学することができた。
……って、俺の推しモブがいないんだが? それに、なんでか主人公と一緒にイベントに巻き込まれてるんだが!?
由緒正しきモブである俺の運命、どうなっちゃうんだ!?
・・・・・
乙女ゲームに転生した男が攻略対象及びその周辺とわちゃわちゃしながら学園生活を送る話です。主人公が攻めで、学園卒業まではキスまでです。
始めに死ネタ、ちょくちょく虐待などの描写は入るものの相手が出てきた後は基本ゆるい愛され系みたいな感じになるはずです。
僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした
なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。
「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」
高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。
そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに…
その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。
ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。
かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで…
ハッピーエンドです。
R18の場面には※をつけます。
最強で美人なお飾り嫁(♂)は無自覚に無双する
竜鳴躍
BL
ミリオン=フィッシュ(旧姓:バード)はフィッシュ伯爵家のお飾り嫁で、オメガだけど冴えない男の子。と、いうことになっている。だが実家の義母さえ知らない。夫も知らない。彼が陛下から信頼も厚い美貌の勇者であることを。
幼い頃に死別した両親。乗っ取られた家。幼馴染の王子様と彼を狙う従妹。
白い結婚で離縁を狙いながら、実は転生者の主人公は今日も勇者稼業で自分のお財布を豊かにしています。
宰相閣下の執愛は、平民の俺だけに向いている
飛鷹
BL
旧題:平民のはずの俺が、規格外の獣人に絡め取られて番になるまでの話
アホな貴族の両親から生まれた『俺』。色々あって、俺の身分は平民だけど、まぁそんな人生も悪くない。
無事に成長して、仕事に就くこともできたのに。
ここ最近、夢に魘されている。もう一ヶ月もの間、毎晩毎晩………。
朝起きたときには忘れてしまっている夢に疲弊している平民『レイ』と、彼を手に入れたくてウズウズしている獣人のお話。
連載の形にしていますが、攻め視点もUPするためなので、多分全2〜3話で完結予定です。
※6/20追記。
少しレイの過去と気持ちを追加したくて、『連載中』に戻しました。
今迄のお話で完結はしています。なので以降はレイの心情深堀の形となりますので、章を分けて表示します。
1話目はちょっと暗めですが………。
宜しかったらお付き合い下さいませ。
多分、10話前後で終わる予定。軽く読めるように、私としては1話ずつを短めにしております。
ストックが切れるまで、毎日更新予定です。
義理の家族に虐げられている伯爵令息ですが、気にしてないので平気です。王子にも興味はありません。
竜鳴躍
BL
性格の悪い傲慢な王太子のどこが素敵なのか分かりません。王妃なんて一番めんどくさいポジションだと思います。僕は一応伯爵令息ですが、子どもの頃に両親が亡くなって叔父家族が伯爵家を相続したので、居候のようなものです。
あれこれめんどくさいです。
学校も身づくろいも適当でいいんです。僕は、僕の才能を使いたい人のために使います。
冴えない取り柄もないと思っていた主人公が、実は…。
主人公は虐げる人の知らないところで輝いています。
全てを知って後悔するのは…。
☆2022年6月29日 BL 1位ありがとうございます!一瞬でも嬉しいです!
☆2,022年7月7日 実は子どもが主人公の話を始めてます。
囚われの親指王子が瀕死の騎士を助けたら、王子さまでした。https://www.alphapolis.co.jp/novel/355043923/237646317
転移したらなぜかコワモテ騎士団長に俺だけ子供扱いされてる
塩チーズ
BL
平々凡々が似合うちょっと中性的で童顔なだけの成人男性。転移して拾ってもらった家の息子がコワモテ騎士団長だった!
特に何も無く平凡な日常を過ごすが、騎士団長の妙な噂を耳にしてある悩みが出来てしまう。
俺のこと、冷遇してるんだから離婚してくれますよね?〜王妃は国王の隠れた溺愛に気付いてない〜
明太子
BL
伯爵令息のエスメラルダは幼い頃から恋心を抱いていたレオンスタリア王国の国王であるキースと結婚し、王妃となった。
しかし、当のキースからは冷遇され、1人寂しく別居生活を送っている。
それでもキースへの想いを捨てきれないエスメラルダ。
だが、その思いも虚しく、エスメラルダはキースが別の令嬢を新しい妃を迎えようとしている場面に遭遇してしまう。
流石に心が折れてしまったエスメラルダは離婚を決意するが…?
エスメラルダの一途な初恋はキースに届くのか?
そして、キースの本当の気持ちは?
分かりづらい伏線とそこそこのどんでん返しありな喜怒哀楽激しめ王妃のシリアス?コメディ?こじらせ初恋BLです!
※R指定は保険です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ずっとお気に入りにいれていて、久しぶりに一気詠みしました
笑いあり、感動あり、涙ありで楽しかったです
遅くなりましたが素敵なお話をありがとうございました
感想ありがとうございます。嬉しいです。クリスはいい主人公になりました。
感想ありがとうございます。クリスもアイスもだいぶ変わりました。ヤンデレを書きながら、ブルーローズの話あたりで二人の人間像はほぼ固まり、これは話を書かないととなりました。
楽しんでいただける話になってよかったです。
サザエルとマナちゃん無事結ばれましたね。旦那様の実家も愛に満ち溢れてるから本当にいいとこに嫁入りできましたよね。王妃になって嫁いで行った義姉さんも正義感に溢れてるし。マナちゃんの褥教育はアヴちゃん達のアドバイスがあったのか、通常よりも恐怖を受ける可能性があることを考慮した義両親のアドバイスがあったのか、はたまた両親の心配ゆえか…。
直系だった王族以外が色んな王家と縁づいたなぁ、と思いました。やっぱり打算のない真っ直ぐな愛は強いですね(これは前の王家の人達もだけれど)。
本当に素敵なお話をありがとうございました。
ありがとうございます。サザエルも普通に紳士だから幸せです。
マナちゃんの教育は、ミカさんアドバイスです。クリスはアイスしかしらず、教育も受けなかったため。
ミカさんは、実家的には嫁に出す予定で育てられたので、両方の普通を知っています。