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新章(アリスの結婚編)
竜胆の花は手折られる
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愛しい夫と勘違いしているその人に、夫の振りをして口づける。
公爵夫妻の仲良しぶりと公爵の性癖は、夜会の噂で聞いている。
公爵はかなり激しく求めるらしいから、あまり優しくすると違和感を与えるかもしれない。
復讐のためだと、頭は冷静だったはずなのに、この人を前にするとそうはならないのは不思議だ。
性急に求めて、がっついて、苛めたくなる。
ーーーー公爵の気持ちがわかる気がする。
偽物だったとはいえ、これを相手に死ぬまでやめられなかった兄の気持ちも。
「あああ、あっ」
私に入れられて、揺さぶられて。
この胎の奥に出してやろうか。
「…っ。えっ…!い、いやっ。生きて!?」
薬の効果が切れたようだ。
戸惑って、顔が青ざめている。
「は、この顔覚えていましたか。 私はローザ。ローズの弟ですよ。」
繋がったまま、腰を揺らす。
快感にしびれた体で、腕に力を入れて、引きはがそうとするのを腕で縫い留め、足は体重をかけて開かせたままにして蹴り上げられないようにする。
「ん、ふっ、やだ、やめろっ!」
「さっきまで、公爵と勘違いして、あんなに悦んでいたのに?」
あなた、公爵じゃなくてもいいんでしょう? 気づかないなんて、淫売ですね。
そういうと、涙目でキッと睨まれた。
「公爵に相当躾けられたみたいですね。それとも、元々の才能かな?あなたの中、相当いいですよ?」
…そろそろ、いきますね?
「えっ、や、やだ、いやああああああっ!」
「クリス!!!」「団長!!」
勢いよく戸を開けて、乗り込んだ時、みんなが目にしたのは。
青白い顔で震えながらベッドの隅で泣いているクリスと、身支度を整えている最中のローザだった。
ガッ!!!!!!!!
アイスに殴られて、ローザが体制を崩す。
切れた唇の端をぬぐって、ローザはニヤリと笑った。
「復讐ですよ、兄のね。私なんてもうどうなってもいいと思っているので、本望です。どうぞ、捕まえてください。」
早く、ピルを飲ませた方がいいですよ?
「クリス…。」
斥候部隊が気を利かせて、ローザを連行し、出て行ってくれた。
振れようとすると、びくっとなるのが分かる。
「あい、あいすっ。俺…おれ…。ごめ………
子どものように泣いている体を抱きしめて、胸ポケットにいれっぱなしのピルを飲ませてやる。
体に巻き付けているシーツをはぎ取ると、自分のつけた痕ではない痕が痛ましい。
太ももに流れた情事の後も、すべて早く洗い流してやりたい。
こういう部屋には、シャワールームくらい備え付けているはずだ。
確認してくると、そうだった。
抱き上げて、シャワールームに連れて行き、後孔から掻き出してやる。
「うっ、うぅぅ…。ごめん…」
「これで分かった? クリスは強いかもしれないけど、薬を使われたら腕力ではどうしようもない相手も多いんだから…。私も、作戦前にレッドキングダムに連絡しておくべきだった。」
「俺のこと、嫌いになった…?」
「嫌いになるわけないでしょ。今回のことは、二人でみんなに叱られよう。」
「うぅぅ…、アイスぅ。」
ぎゅうっと、クリスが抱き着いてきて、涙を落としている。
この状態のクリスを、今執拗に追い詰めたくはない。
落ち着いたころに、うんと話し合おう。
はらわたは煮えくり返ってるけど。クリスのうかつさにも。それ以上に周到にことを進めたあの男に。
公爵夫妻の仲良しぶりと公爵の性癖は、夜会の噂で聞いている。
公爵はかなり激しく求めるらしいから、あまり優しくすると違和感を与えるかもしれない。
復讐のためだと、頭は冷静だったはずなのに、この人を前にするとそうはならないのは不思議だ。
性急に求めて、がっついて、苛めたくなる。
ーーーー公爵の気持ちがわかる気がする。
偽物だったとはいえ、これを相手に死ぬまでやめられなかった兄の気持ちも。
「あああ、あっ」
私に入れられて、揺さぶられて。
この胎の奥に出してやろうか。
「…っ。えっ…!い、いやっ。生きて!?」
薬の効果が切れたようだ。
戸惑って、顔が青ざめている。
「は、この顔覚えていましたか。 私はローザ。ローズの弟ですよ。」
繋がったまま、腰を揺らす。
快感にしびれた体で、腕に力を入れて、引きはがそうとするのを腕で縫い留め、足は体重をかけて開かせたままにして蹴り上げられないようにする。
「ん、ふっ、やだ、やめろっ!」
「さっきまで、公爵と勘違いして、あんなに悦んでいたのに?」
あなた、公爵じゃなくてもいいんでしょう? 気づかないなんて、淫売ですね。
そういうと、涙目でキッと睨まれた。
「公爵に相当躾けられたみたいですね。それとも、元々の才能かな?あなたの中、相当いいですよ?」
…そろそろ、いきますね?
「えっ、や、やだ、いやああああああっ!」
「クリス!!!」「団長!!」
勢いよく戸を開けて、乗り込んだ時、みんなが目にしたのは。
青白い顔で震えながらベッドの隅で泣いているクリスと、身支度を整えている最中のローザだった。
ガッ!!!!!!!!
アイスに殴られて、ローザが体制を崩す。
切れた唇の端をぬぐって、ローザはニヤリと笑った。
「復讐ですよ、兄のね。私なんてもうどうなってもいいと思っているので、本望です。どうぞ、捕まえてください。」
早く、ピルを飲ませた方がいいですよ?
「クリス…。」
斥候部隊が気を利かせて、ローザを連行し、出て行ってくれた。
振れようとすると、びくっとなるのが分かる。
「あい、あいすっ。俺…おれ…。ごめ………
子どものように泣いている体を抱きしめて、胸ポケットにいれっぱなしのピルを飲ませてやる。
体に巻き付けているシーツをはぎ取ると、自分のつけた痕ではない痕が痛ましい。
太ももに流れた情事の後も、すべて早く洗い流してやりたい。
こういう部屋には、シャワールームくらい備え付けているはずだ。
確認してくると、そうだった。
抱き上げて、シャワールームに連れて行き、後孔から掻き出してやる。
「うっ、うぅぅ…。ごめん…」
「これで分かった? クリスは強いかもしれないけど、薬を使われたら腕力ではどうしようもない相手も多いんだから…。私も、作戦前にレッドキングダムに連絡しておくべきだった。」
「俺のこと、嫌いになった…?」
「嫌いになるわけないでしょ。今回のことは、二人でみんなに叱られよう。」
「うぅぅ…、アイスぅ。」
ぎゅうっと、クリスが抱き着いてきて、涙を落としている。
この状態のクリスを、今執拗に追い詰めたくはない。
落ち着いたころに、うんと話し合おう。
はらわたは煮えくり返ってるけど。クリスのうかつさにも。それ以上に周到にことを進めたあの男に。
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