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本編

堕ちれば楽

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「今日のクリスは女の子なんだから、ここは要らないね。」

「ひっ……!」

冷たい目をしたアイスにスカートをめくられ、下着を抜かれて、あらわにされた中心をスカーフで縛られる。

ガーターベルトと靴下はそのまま。

変態!

「んっ!……っ!」

窄まりにいきなり指を入れられ、ばらばらと動かされる。

毎晩のように相手をしているのだからすぐに解れるけど、そんなふうにされたら痛い。


「君はもう冒険者ではない。部隊長なのだから、そういう仕事は部下にやらせなさい。後進に任せるのも人育て。上に立つ者の仕事だよ。」

アイスの目が怖い。

監禁されて、拘束されて、奪われた時と同じような。

その時より、怖い。

「二度と、私以外の男の前でそういう姿をしないと誓う?」

こくこくと頷くしかない。

「いい子だね。でも、忘れないように罰を与えないとね…。」

「ーーーーーーーーーーーーーーっ!」

乱暴に入れられる。

毎日してなかったら、きっと血が出てた。

「あぁっ、あんっ、ああっ!」


激しく中を突かれて、痛みとともに感じてしまう。


イキタイけど、縛られているからいけない。


ベッドが激しく揺れ、ギッギッと音がする。

「あぁっ、あいす、おねが…はなしてぇええ。」

「はぁ…はっ、ダメ。後ろだけでいくんだよ」


アイスから出た先走りが、潤滑油となって滑りがよくなる。

「うぅ、うっ…。」

「このまま、何回相手してもらうか…。まずは、一度…」

「ひっ!…あぁぁ…いやあぁ。」


腹の奥に、熱いものがくる。

ごくごくと、自分の体の奥が飲み込んだ音を感じた。

自分のものは出せない、苦しい。


「まだ、終わってないからね。」

再び中で質量を持ったそれを、ぐんと奥まで入れられた。


「もう、やだああ…。」

めくられたスカートが卑猥に揺れる。


「こうしてみると、女の子だね。赤ちゃんができるかもね。」


目に口づけが落ちる。


「あかちゃんっ、いらないから…俺と結婚したくせにっ…!やっぱり欲しいんだ!?」

涙目でアイスを睨むと、アイスがやわらかく笑った。


「やっぱり嫉妬してる? 君、自分の気持ちわかってる? 私のことを愛していると言ってるのと同じだよ?」


誰かを好きになったことなんて分からないから、そんなのわからない。

でも、そうなのか?

だから、むしゃくしゃしたのか?


「わからなっ…恋なんてしたことな…」


唇をアイスにふさがれる。

「んっ、んん」

口づけしたまま、二度目が注がれる。


「やぁあ」

激しく揺さぶられ、放ったもので水音が鳴る。

かきまぜられて、おかしくなる。


「赤ちゃんが欲しいと思ったことはないけど、クリスとの子どもなら欲しいかな。」

「できない…! 女みたいにやられながら孕ませてとか言わせる気だろ!言わないからな!」


「ずいぶんエッチなことを考える奥さんだ。」


くすりと笑われて、かーっと赤くなった。


赤ちゃんはできないけど、下腹が膨らむほどドレスのまま抱かれて、もう、俺はいろいろと放棄した。

しゅるりとスカーフが外されたけど、思ったより俺のものは出てこなくて。

本当に女みたいにイカされたのだと思った。


俺はもう、たぶん女は抱けないし(その機会もないだろうけど)

こいつとしかできない体なんだろう。


それに満足したのか、アイスは落ち着いて、俺の服や自分の服を整えると、俺を壊れ物を抱くように
大事に大事に抱きかかえた。


こいつのものにならなければ、そうなるまでこいつに攻められるけど
自分も堕ちてしまえば、それは溺愛になるんだろう。
ヤンデレと溺愛は紙一重なんだなと感じる。

堕ちてしまえば、気持ちは楽だった。




「王子、誕生日おめでとうございます。陛下、マリー妃、妻が体調を崩したので申し訳ありませんが…。」

俺を抱きかかえたまま、挨拶をする。

会場のみんなも、全員が何があったのか絶対分かってるのに。

(騎士団長、明日は休みで)

こそっと小声で俺の休暇も申請された。


騎士団長はかわいそうな子をみるような目で俺をみていた。

いたたまれねぇ…。



帰宅すると、家令がニコニコ顔で待っていた。

「ようやくお披露目できてようございました。これで、悪い虫はいなくなるでしょう。ですが、これでは、クリスティーヌ様としてのお役目も今後はございますので。よろしくお願いしますね?」

これから俺は、アイスとパーティに出たり、主催したり、夫人同士の集まりにも参加したりあるということらしい。


はぁ。



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