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いっぱいの愛を
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毎日手紙を書く。
毎日家に行く。
君はなかなか顔を出してくれないけど、少しずつ、こっそりこちらを見てくれるようになった。
だから、今日は。
サザエルが毎日来てくれる。
優しい手紙も嬉しい。
僕、サザエルの奥さんになっていいのかな。
ポカポカ、心が暖かい。
お母様が、窓を開けてみて?っておっしゃるから、開けてみたら、びっくりした。
庭の上にいっぱいのお花の鉢植え。
上から見ると、I LOVE YOUって。
こんなにたくさん………。
サザエル!サザエル!!
嬉しくて、庭へ出た。
「マ ナ 、 僕 の お 嫁 さ ん に な っ て」
ゆっくり、僕に分かるように、サザエルが。
ありがとう。サザエル。
僕、まだ自信ないけど。
お嫁さんにして。
土で汚れた彼の腕の中へ、ようやく飛び込んだ。
「良かった。大丈夫そうだな。」
「アイス。」
窓の外の二人を、両親は見守った。
一番心配の、末息子。
産まれたときから小さくて。
体が弱くて。
幸せを誰より願っている。
「マナにあれこれ言ったヤツ。ゆるさん。」
メラメラ燃えてる夫の鼻をつまむ。
「うちが手を出すと、よくないの。」
文句を言う口をキスで塞ぐ。
毎日家に行く。
君はなかなか顔を出してくれないけど、少しずつ、こっそりこちらを見てくれるようになった。
だから、今日は。
サザエルが毎日来てくれる。
優しい手紙も嬉しい。
僕、サザエルの奥さんになっていいのかな。
ポカポカ、心が暖かい。
お母様が、窓を開けてみて?っておっしゃるから、開けてみたら、びっくりした。
庭の上にいっぱいのお花の鉢植え。
上から見ると、I LOVE YOUって。
こんなにたくさん………。
サザエル!サザエル!!
嬉しくて、庭へ出た。
「マ ナ 、 僕 の お 嫁 さ ん に な っ て」
ゆっくり、僕に分かるように、サザエルが。
ありがとう。サザエル。
僕、まだ自信ないけど。
お嫁さんにして。
土で汚れた彼の腕の中へ、ようやく飛び込んだ。
「良かった。大丈夫そうだな。」
「アイス。」
窓の外の二人を、両親は見守った。
一番心配の、末息子。
産まれたときから小さくて。
体が弱くて。
幸せを誰より願っている。
「マナにあれこれ言ったヤツ。ゆるさん。」
メラメラ燃えてる夫の鼻をつまむ。
「うちが手を出すと、よくないの。」
文句を言う口をキスで塞ぐ。
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