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生活基盤を整えよう

お出かけ 前夜

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プオレッラへ行く前日。

みんなで作戦会議を開いた。

まず、コタに
他人に種族を聞かれたら、私はトゥーリッキ女神の眷属で娘達は養い子だ
と答えるように言われた。
眷属とは”神に近い身姿の獣人”で、尾が無かったり、羽が無かったりする代わりに
神の加護を与えられ、特殊な力を持つ者のことをいうらしい。
私は”ポーションを際限なく作れる特殊な能力を持つ、尾のない”猿獣人で
4人の犬獣人を養い子として育てるようトゥーリッキ様に命ぜられ
ヘンキメッツァ精霊の森に住み着いたという事にすれば、村人達はは信じるだろうが
異世界や前世の話は信じてもらえるか判らないので、信頼できる者以外に話さない様
コタに注意された。

それから、明日のルールと行動予定を決めた。
キョロキョロして慣れていない感じを出さないこと。
スリや人攫いにあったら大変なので、みんなしっかり手を繋ぐこと。
朝は、9時迄にはプオレッラに着くように出発し、
最初に一番の目的 ギルドに行って、ポーション・毛皮の買取をしてもらうこと。
その時、ミルクの相場を教えてもらうこと。
二番目にトンッツゥのご褒美ミルクを買いに露店に行くこと。
相場より高い場合は、少量だけ買うこと。
三番目に、カラー首輪を買いに装具店に行くこと。
最後に露店でおいしそうなご飯を食べて、お土産のおやつを買い
プオレッラ探索終了。

ぱある が”1日かけて練りに練った作戦!”だそうだ。
4歳児、恐るべし。
くりす は食事が一番最初にしたかったらしいけれど、みんなに

「やることやってから」

と注意され、グジグジ拗ねていた(笑
プオレッラへの道中は もか が先頭を歩き、めりー が最後。
我が家には馬車はない(いらない)から、徒歩で30分と仮定し
8時半には出発。
もしも、プオレッラで食事ができない事態になったら困るので
くりす の状態保存インベントリに、焼鴨肉サンドを入れていくことになった。

明日は、いつも通りに起きれば十分間に合うということで
夕飯後は、明日買うカラー首輪の色を楽しく相談し眠りについた。


しかし、私はなかなか寝付けなかった。
娘たち以外の獣人に初めて会う、ほぼこの世界の常識がわからないので
ギルドでの対応に不安がある等々、悩ましいことが多く目が冴えてしまう。

こっそりトンッツゥのユクシが2階に上がってきた。

「ゆき・・・ゆき・・・起きてるよね。」





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