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仲間

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「ライトってあの速水光?」

「え、なんで知って…」

魔法使いの女が俺の名前を呼ぶ。なぜ俺の名前を知っているのだろうか。

「え、嘘だろ?あの光か?」

どうやら男の方の冒険者も俺のことを知っているようだ。

「もしかして、同じ学校の人?」

「そうそう。こっちの魔法使いが隣のクラスの[桜木 瑠奈]、こっちのタンクが俺たちの団長[馬場 力也]だよ。」

「桜木さんと馬場くん!?」

「えぇ、学校では無口だからあまり関わったことないけど…よろしくね!」

桜木さんは隣のクラスで大人しい性格のため話したことはないがよく知っている。
少人数クラスで一緒になったことがあるからだ。それに静かであまり目立たないが、とても美人で有名だ。

現実では大人しい性格だがGKMこっちではかなりハキハキしている。
ゲームの中だと本来の自分でいれるようだ。

「よろしく!馬場くんもよろしく!」

「あぁ、よろしく。だけどまさか最初にあったあの冒険者がライトだとは思わなかったぜ。」

「俺もまさかあのチームが颯斗たちだと思わなかったよ。」

「あの頃はかなり頼りなかったけど今は平気なのかしら?」

「まぁあの頃よりはマシになってるかな。」

以前あった時は颯斗たちと天と地ほど実力が離れていたが、俺もかなり特訓した。一緒にゲームを楽しめるはずだ。

「確かあの時はまだ5階層までついてなかったけど今はどこまで進んでるんだ?」

「今は30階層手前まで到着したよ。」

「じゃあ今日はライトのダンジョン攻略手伝うか。」

「ありがとう!颯斗たちはどこまで行ったの?」

「俺たちは50階層手前までだ。」

「すごい…。」

颯斗たちはかなりの階層まで行っているだろうと思ったが俺よりも20層も上に入っているとは思わなかった。

もしかすると龍や花凛たちと同等またはそれ以上に進んでいるかもしれない。

「じゃあ早速行くか!」

「うん!」

俺たちはダンジョンの入り口である噴水に行き、30階層入り口へ移動する。

今回は初めてソロではなくパーティーでのボス戦だ。報酬は少なくなるだろうが、クラン戦に向けてちょうどいい練習となるだろう。

ちなみに5~25層全てのボスを単独討伐してわかったことだが、単独討伐をすると確実にシークレットアイテムがドロップする。
今までに手に入れたシークレットボーナスは5層の特技向上の巻物スキルアップスクロール特技の巻物スキルスクロールの他に、特技向上の巻物スキルアップスクロールが2つ、階層ボスの特殊素材が3種類、レア度の高い装備品だ。

ところで颯斗たちはクラン戦はどうするのだろうか。

「そういえば颯斗たちはクランに入ってたりする?」

「あぁ!俺たち3人で作ったクランがあるよ!そうだ、ライトも来いよ!」

「いや、他の人に誘われちゃって…でも今回のクラン戦だけの参加だから終わったら考えるよ!」

颯斗たちもクランを作っていると言うことはクラン戦で戦う可能性があるのか…。
今日一緒にダンジョン攻略するが、あまり手の内は見せないようにしようと思う。

「こんなところで話してないでさっさと30層ボス倒しちゃいましょ。」

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