変化する紫陽花の如く

幼稚園教諭を目指していた頼子と、外科医師を目指す克典は恋人同士だった。
克典が研修医として大学病院にいる頃、頼子は勤務先の幼稚園でミスを犯し、理事長の配慮で、同系列の介護老人ホームで働くことになる。
誰もが予想していた頼子と克典の結婚だったが、頼子は突然、理事長の息子で老人ホームの園長である紘一と結婚する。やがて、頼子は一児を連れて実家に戻った。
頼子の兄、昇は、身勝手な頼子に腹を立てながらも、克典に自分とだけは親交を続けて欲しいと頼む。
昇は、妹との結婚が成らなかった克典から近況を訊いたが、答えは、昇の予想しえない意外なものだった。
※紫陽花は六月生まれの頼子が好きな花。花言葉は「移り気、浮気、冷酷、自慢家、変節、あなたは冷たい」(池田書店・濱田豊 監修『花言葉・花贈り』より)と、必ずしも好ましいとは言えない。(固有名詞など全てフィクションです)
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