セッションの余韻

稲葉真乎人

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17.次世代

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朋彦達が楓葉倶楽部に到着してホールに入ると、楓葉商事の山村俊一社長と営業本部長、楓葉電子工業の技術部長の3名の幹部と、両社の総務部の女性4名が待っていた。
葉山とシェフは、倶楽部に入ると直ぐにバックヤードに入り、予め準備してあったオードブルを冷蔵庫から取り出してプレートに盛り付けを始める。
一緒に帰って来たホール担当の女性も、直ぐにエプロンをすると、葉山の指示で、パーティションが取り除かれた広々としたホールの各テーブルに料理を配置し、プレートやグラス類を準備する。
バックヤードから出て来た女性が葉山に伝える。
「下に会長がお着きになりました」
葉山は黒いロングのソムリエ.エプロンを外して女性に手渡すと言った。
「皆さん、楓会長から気楽に過ごして頂くように指示を頂いていますから、ご自由に席に掛けて頂いて結構です、下に見えましたから、迎えに行って参りますので……」
そう言うとエレベーターホールに向って出て行く。
杮落としで演奏をした16人と、待っていた7人のグループ会社の関係者は、6卓のテーブルに分かれて付くと、立ったままで会長が来るのを待った。
葉山マネージャーが案内してホールに入って来たのは、楓恭一郎会長と、その後ろに楓葉電子総務厚生課の元橋順也が押す車椅子に掛けた楓会長夫人、葉山一郎社長に続いて総務部長の門脇憲次郎が姿を見せる。
暫くして、次のエレベーターで上がって来た厚生課の光田加奈絵と、杮落としの応援に来ていた関係会社の総務担当者4名がホールに入り、全員が揃った。
楓恭一郎会長と香子夫人、葉山一郎社長、楓葉商事の山村啓士郎社長の四人は、中央寄りテーブルに居たギター.デュオのふたりが居る席に向かっていた。そのとき、楓会長夫人の香子が言った。
「貴方、わたしは、あの方達の席に行かせて頂いていいかしら?」
楓会長が答える。
「ああ、それもいいね。じゃぁそうするといい……」
楓夫人は、いちばん奥の森脇諒輔達のテーブルに向って、自分で車椅子を動かして行く。それに気づいた、諒輔と一緒にいた北園朋彦は、諒輔の隣のソファーを除けてスペースを作る。
会長夫人は、銀髪をシニヨンに結った、優しい笑顔の上品な感じの女性だった。
「ありがとう、ご一緒させてね……」
笑顔で言いながら、諒輔の隣に車椅子を並べて付けた。
「ごめんなさいね、割り込んじゃって……」
諒輔より奥に座っていた坂本良子が言った。
「どうぞ、お疲れ様でした」
大原玲子が傍に寄って、夫人に手拭き用のタオルを渡す。
「ありがとう……。みなさん、今日は素敵な演奏でしたね、とても感激しています」
楓葉商事の営業本部長と電子工業の技術部長が、会長の隣のテーブルに付く。
総務部の門脇と元橋は、入り口に近いテーブルに、総務の女性たちと一緒に座った。
楓葉倶楽部の葉山周作マネージャーがステージ横に立った。
「お疲れ様でした。演奏をして頂いたみなさんもですが、裏方で助けて頂いた各社の総務の皆さんにも感謝致します。楓葉電子工業総務部主催の慰労会と言うことで始めさせて頂きます。シェフ自慢の当倶楽部お勧めの料理です、飲み物は何でも、ご自由にリクエストして頂ければ結構ですので、リラックスしてお楽しみ頂ければと思っております。最初だけシャンパンをお出ししますので、後は門脇部長にお任せします……」
葉山周作とホール担当の女性が、各テーブルを回ってシャンパンを注いだ。
葉山一郎社長が立ち上がる。
「皆さん、今日は、どうもありがとう、ご苦労様でした。この楓葉倶楽部に続いて楓葉ホールを開設することができ、楓さんもわたしも、皆さんにはお伝え出来ないほどの思いで胸がいっぱいなんです。わたしと楓さんは音楽を通じて知り合った間柄です、仕事以外の音楽が、わたしに素晴らしいパートナーを与えてくれました。企業人である前に、ひとりの音楽を愛する人間であることから、心を通じ合える仲になったのです。楓さんとわたしの理念は、皆さんに自分の家庭と会社の仕事に等しく愛着を感じて頂き、同時に幸せを感じて欲しいと言うものです。簡単に言えば、皆さんに、朝起きれば、早く会社に行って仕事をしたい、終業時には、早く家庭に帰りたいと思う気持を育んで頂きたい……、たったそれだけのことです。お願いしますよ……。長くなってすみません、それでは、乾杯を……」

門脇に誘われて、シェフもホール担当の女性もテーブルの空いた席に座っている。
それでも絶えずホール全体に気を配り、タイミング良く、客の要望を察知して対処していた。
倶楽部の窓のから窺える宵の気配は進み。左右に寄せられたレースのカーテンの合間のガラス窓が、鏡のように室内の様子を映すようになった頃だった。
楓葉サービスセンターの弦楽カルテット.メンバーが席を立ち、ドア横のロッカーに向うと、それぞれが楽器を持ってステージに戻って来る。
リーダーの青年が言った。
「すみません、わたし達は、今まで、あまり演奏をする機会がありませんでした。今日は楓葉ホールで機会を与えて頂いて、ありがとうございました。少し弾き足りないのと、感謝の気持を込めて演奏をさせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?」
みんな笑顔で歓迎の拍手を送る。
映画の『華麗なる賭けから、風のささやき』と、『ジョニーへの伝言』を演奏した。
拍手を受けてステージから下りるカルテットのメンバーに、楓恭一郎会長が言った。
「アレンジは誰がやったの?」
リーダーが答えた。
「中学校で音楽の先生をしている、わたしの先輩です」
「そう、付き合いは大切にしなさいね……」
楓香子が同じテーブルのみんなに言った。
「森脇さんでしたわね、このテーブルでも演奏をしませんか?」
大原玲子が訊く。
「いいですね。楓さんも歌って頂けますか?」
「いいわよ。でも、桜貝の歌か、アザミの歌、月の砂漠くらいかしら……」
森脇諒輔が言った。
「じゃぁ、それ全曲、行きましょうか?」
北園朋彦が言った。
「坂本さんはクラリネットで行く?」
「はい、歌は北園さんと楓さんにお任せします」
それを聞いてから、朋彦が立ち上がって言った。
「次は楓会長の奥様と、このテーブルで演奏をさせて下さい?」
朋彦が、楓夫人の車椅子をステージに上げ、椙山が諒輔の車椅子を上げた。
楓会長が笑顔で夫人を見ている。
楓夫人が言った。
「周作さんも、どう?」
葉山周作マネージャーが、右手を左右に振りながら言った。
「其処にいる椙山くんがドラムをやりますから、ベースはいらないでしょう」
「そう……、若い人たちの中に、ひとりお婆ちゃんで恥ずかしいけど……」
そう言いながら嬉しそうだった。
葉山マネージャーが言った。
「それより、大原さん、ピアノを会長にお願いしてもいいかな?」
玲子は一瞬驚いたような表情をしたが、直ぐにピアノを離れて、会長の傍に近づいて行くと言った。
「お願いします、桜貝の歌と、アザミの歌と、月の砂漠だそうですから……」
傍に居た社長の葉山一郎が、楓恭一郎の背中を押しながら言った。
「奥さんの伴奏なら何時もやっているんだろ、行けよ?」
「そうか、最近は指が上手く運ばなくてなぁ……」
ホールいっぱいに拍手が起こる。
玲子はコーラスに回って朋彦の傍に立つ。

坂本良子のクラリネットも、楓香子の歌声も、少女のような清清しい演奏だった。
香子夫人は、歌曲を歌うような伸びやかな発声のメゾ.ソプラノだった。
諒輔も椙山も終始笑顔で演奏をしながら、時々、朋彦の方に視線を送って肩を竦めた。
香子夫人は、京輔の車椅子と並べた車椅子の上で、ハンカチを持った両手を胸の前に組み、気持よさそうに『月の砂漠』を歌い終えた。
楓会長は、諒輔と椙山にリフレインを合図して、ピアノで月の砂漠を演奏し始める。
オーソドックスな演奏から、一転してジャズ.テイストな『月の砂漠』のインプロビゼーションだった。
会長から視線を送られた諒輔と椙山も、持っているテクニックを駆使して演奏を盛り上げる。
香子夫人は歌唱が終わったとき、楓会長が刻むようにピアノを弾き始めると同時に、夫の方を視線をやりながら、朋彦が車椅子を下ろすのに従い、玲子と一緒に席に戻ると、眩しそうな眼差しでステージのジャズピアニストを見ていた。
楓会長と諒輔と椙山をバックに、最後は良子のクラリネットが歌うように流れて、『月の砂漠』の演奏が終わった。直ぐに、アンコールを催促する拍手が沸き起こった。
楓会長は照れるように笑いながらピアノの前に座っていたが、ピアノの近くの諒輔にコード進行を伝えると、諒輔はそれを椙山に伝えた。
楓会長は口をきりっと結ぶと、ピアノを弾き始めると、良子が静かにステージを下りた。
椙山と諒輔は、楓会長の演奏に直ぐに反応する。曲は『ナイト.トレイン』だった。
葉山マネージャーがバックヤードに姿を消して、出て来たときには、コードの付いたアンプとベースを手にしていた。
アンプをステージの上に置いて、フロアのジャックに接続すると、ベースを持ったまま葉山一郎社長の席に行く。
「一郎さん、弾かない訳にいかないだろ?、楓さんのピアノが、そう言っているよ……」
「周ちゃんに言われちゃぁ、しょうがないなぁ……」
ピアノの前で楓会長がその様子を見ると、顎をしゃくって招くように合図を送る。
葉山一郎がステージに上がると、一段と拍手が大きくなった。
楓、葉山、椙山、諒輔のカルテットは、ナイト.トレインの演奏が済むと、楓が葉山に言った、「例の曲を?……」
葉山は諒輔と椙山に何やら話している。
ピアノの前で楓が言った。
「折角なので、短い曲をもう一曲、聞いてください。デューク.エリントン、『バンド.コール』……」
素晴らしい乗りの演奏だ。
諒輔と椙山は、嬉しそうに全身でリズムを刻んでいる。
朋彦の前に座っている楓夫人は、満面に笑みを浮かべ、車椅子が軋むかと思われるくらい上半身を揺すって夫の演奏に浸っている。
玲子は朋彦の傍で、夫人の楽しそうな姿を見て感動していた。
その後、楓葉トレーディングカンパニーのコーラスがステージに上がり、『アメリカン.フィーリング』を歌い終えると、朋彦を一緒に歌おうと誘った。
朋彦はステージに呼ばれ、コーラスと一緒に『エーデルワイス』を歌う。
ホール全体が、和やかな雰囲気に包まれ、みんな席を移動しながら交流を深めた。

楓夫人が諒輔に言った。
「森脇さん、好きな方は、いらっしゃるの?」
諒輔は小さな声で答えながら肯づいた。
「はい、まあ……」
「どうしたの、自信がなさそうね、お世話かも知れないけど、今日、ご一緒になったから、聞いてくれますか?」
「はい、何ですか?」
「わたしが主人の家族に紹介して貰った時のお話しなの……、わたしは子供の頃から車椅子の生活だったのよ。森脇さんは男性だから、女性のわたしとは立場が違うけど、主人は、何て言ってご両親に紹介してくれたと思う?」
「分かりません……」
「ご両親にね、『安心してくれ、理想の嫁さんが、やっと見付かったよ、もう結婚はできないかと思っていたんだ……』そう言って紹介してくれたのよ。森脇さん、このお話しには不思議なことがあるの、わたしの息子も、学生時代にラグビーの試合中の事故で腰椎を損傷してね、後遺症で車椅子の生活を余儀なくされたのよ。もう結婚しているんだけど、お嫁さんが、息子をご家族に紹介するとき、主人と同じような紹介をしたそうなのよ……」
「何て、紹介されたんですか?」
「ご両親に、『理想の彼が見付かったから安心して、やっと、お嫁に行けるわ』ってね……」
「それだけですか!」
「そう、それだけよ。それ以外に何かあると思ったの?」
「まあ、僕自身は気にはしていませんが、健常者のひとの気持は色々ですから……」
「北園さんは、どうなの?、仲が良さそうに見えるけど……」
「はい、全く何も気にならない、普通の親友です」
「特別かしら?」
「そうは、思いませんけど……」
「どうしてかしら?」
「多分、僕のことを知ってくれているからだと思いますが……」
「森脇さんの何を?」
「たぶん、僕自身の性格とか人間性じゃないかと思っていますけど、考えたこともありません……」
「そうね、それは身障者でも健常者でも同じじゃないかしら……。貴方は素敵な青年だわ、直接お会いして話してみれば、何方でも分かって下さるわよ。自信を持って、お仕事にも励んで下さいね。今日は貴方に会えてとても嬉しかった。又お会いしたいわね……」
「はい、是非、又、共演でも……」
香子夫人と諒輔の遣り取りを、大原玲子より奥の席にいた坂本良子がじっと見ていた。
北園朋彦と大原玲子も、ステージでフォークソングを歌っているギター.デュオに視線を送りながら、森脇諒輔と香子夫人の会話も耳に入れていた。
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