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第1章 転生
第05話 旅立たされました
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地上に意識が戻った瞬間目撃した光景は老神父の土下座だった。
「え? え? し、神父様?」
「ははぁっ! 何でございましょうか使徒様!」
「あ、もう伝わってるのね……」
どうやらすでにミュルニクスから老神父に神託が下りていたようだ。老神父は神の僕だが、神の使徒は神父より位が上の存在だ。
「あ、あの~……神様から何か言われました?」
「ははっ! リクト様の使命を授かりました! はっ、そうだ! 御両親に説明しませんと!」
「あっ! ま、待っ──」
老神父は止める間もなく部屋から飛び出し駆けていった。後を追いかけ正面フロアに向かうと老神父は興奮した面持ちでリクトの両親に儀式の間であった事を語っていた。両親が揃って驚いていた事からすでに手遅れのようだ。
「あなた! リクトが来たわよっ」
「おぉ、リクト! お前、神の使徒に選ばれたそうじゃないか! ははっ、やるなっ!」
「あぁぁ……」
両親は大喜びだった。
「なあ神父様、リクトはこれから何をするんだ?」
「はい。ミュルニクス様は私に語りました。今すぐリクト様を旅立たせ、世界中で起きている争いを止めさせ、二度と争わせないように……と」
「ほほう……。しかしリクトはまだ十二歳だが……」
「大丈夫です。ミュルニクス様はそれを成すだけの力をリクト様に与えたともおっしゃってました」
「そうか……」
父親はリクトの肩を抱いて言った。
「リクト、俺達は村に戻るが……お前はここから旅立つんだ」
「えっ!? ち、ちょっと待ってよ! 俺、金持って──」
「神父様!」
「ははっ、御用意致します!」
すると神父がギッシリと金貨の詰まった袋を持って戻ってきた。
「リクト様、こちらをお使い下さいませ! それと、御両親にはこちらを」
そう言い、神父は父親にも金を渡した。
「帰りは馬車も手配致しますので。ご協力感謝致しますぞ」
「なぁに、神様のお告げじゃ仕方ねぇ。リクト、お前の肩に世界の命運がかかっているんだからな? 頑張って世界を平和にするんだぞ?」
「で、できるわけないだろ!? 俺はまだ世界についてなんにも知らないんだぞ!? いきなり救えとか言われても困る!」
すると老神父がこう提案してきた。
「リクト様、世界の事を知りたいのならばこの町にある冒険者ギルドをお訪ねくだされ。そこでは民から依頼を受けたり魔物を討伐したら報酬をもらえます。そして冒険者ギルドでは地図を買えます。まず冒険者ギルドを目指すと良いでしょう」
「冒険者ギルド……。そこは何歳から登録できるの?」
「十五……あ」
「俺、まだ十二歳な」
時が止まった。
「だ、大丈夫です! 神の使徒だと仰れば多少融通もきくはず!」
「俺は目立ちたくない。それと、まだ子どもだし舐められる。他に方法は?」
「で、でしたら……」
老神父はあらゆる方法を思案し、名案を閃いた。
「そ、そうです! 王都に向かうのです!」
「王都に? なんでまた?」
「王都には世界一の図書館のある学園があります! そこで三年間学び、十五歳になったら冒険者ギルドに向かうというのは……」
老神父はこれ以上良案を思い浮かばないと、切羽詰まった表情でリクトの顔色を窺った。
「……はぁ。確かにそれなら大丈夫そうだ。けど、入学金は?」
「もちろん教会から支払わせていただきますとも! 生活費もまるっと教会が!」
「良いの?」
「はい、リクト様はミュルニクス神の使徒様ですから。活動資金の事で煩わせたくはありません」
こうしてリクトは十五歳になるまで王都にある学園に編入する事となった。その日は両親と夜遅くまで晩餐を楽しみ、宿で三人一緒に寝た。
その翌朝、教会の前には馬車が二台停まっていた。
「じゃあリクト、頑張って使命を果たすんだぞ? 俺達は村に戻り陰ながら応援してるからな」
「……あ、ありがとう、父さん。俺にできるかどうかはわからないけどさ、やれるとこまでやってみるよ」
「ああ、リクト! あなたは私達の誇りよっ。身体に気を付けるのよ? 苦しくなったらいつでも帰ってきていいからねっ?」
「大丈夫だよ母さん。ミュルニクス様から力を与えられてるからさ。心配しないで」
そうして両親は村へと向かう馬車に乗り、帰っていった。
「ちくしょう、あの親父! いったいいくらもらったんだ! 息子が十二で親元を離れるってのに終始ニヤニヤしやがってぇぇぇぇっ!」
父親はニヤニヤと、母親は腹を痛めたからか一応心配している様子は見せてくれた。リクトは父親に呆れつつ、王都行きの馬車は乗り込んだ。
「……え? 誰?」
「お、おはようございます、使徒様!」
馬車に乗り込むと先に女の子が一人座席に座っていた。黒髪をおさげにし、シスター服をまとっている。見た目はリクトと同じか下に見える。
「あの、私は【ルーシア】と申します! 教会から使徒様が学園にいる間のお世話を任されました」
「世話? 俺の?」
「はいっ! あの、私……実は今から向かう学園をすでに飛び級で卒業してまして」
「あ、そうなんだ」
「はい。学園の事ならなんでも知ってますので私にお任せ下さいっ」
「へぇ~。助かるよ。飛び級って言ってたけど何歳?」
「あ、はい。今年十三になりました」
年下かと思いきやまさかの年上だった。
「で、ではそろそろ参りましょう。道すがら学園の事をお話しますので」
「あ、うん。わかった」
そして馬車は王都に向かい出発した。その道中ルーシアから学園の事について詳しく話を聞いた。
これから向かう学園は【ニブルヘイム学園】といい、王国の貴族や聖職者見習い、商人の子や平民まで様々な人が通っているらしい。
特に決まりはないが、平民は平民コース、商人は商業コース、聖職者は神学コース、貴族は騎士コースか魔法士コース、その他優秀な者は英雄コースに振り分けられるらしい。英雄コースは入学時の試験結果や授かったスキルを重視されるのだとか。
「じゃあ俺は平民コースかな?」
「まさか。使徒様は神学コース、もしくは英雄コースだと思いますよ?」
「え? 俺聖職者じゃないし、試験すら受けてないけど」
「試験は学園に着き次第行われます。それでも神父様の推薦がありますので恐らくどちらかになるかと」
「……平民コースで良いんだけどなぁ俺」
ルーシアは言った。
「平民コースは簡単な計算や文字を習うくらいですよ? 使徒様は世界の地理や歴史を学びたいのですよね?」
「うん」
「なら神学コースがオススメです。教会は世界各地にありますし、歴史も古いので」
「ああ、なるほど。聖職者にならなくても知りたい事だけ学べるのか!」
「です! 私も神学コースでしたのでわからない事があればなんなりとお尋ね下さいませっ」
「ははっ、ありがとう」
こうしてリクトは親元を離れ、ルーシアと共に王都にある学園へと向かうのだった。
「え? え? し、神父様?」
「ははぁっ! 何でございましょうか使徒様!」
「あ、もう伝わってるのね……」
どうやらすでにミュルニクスから老神父に神託が下りていたようだ。老神父は神の僕だが、神の使徒は神父より位が上の存在だ。
「あ、あの~……神様から何か言われました?」
「ははっ! リクト様の使命を授かりました! はっ、そうだ! 御両親に説明しませんと!」
「あっ! ま、待っ──」
老神父は止める間もなく部屋から飛び出し駆けていった。後を追いかけ正面フロアに向かうと老神父は興奮した面持ちでリクトの両親に儀式の間であった事を語っていた。両親が揃って驚いていた事からすでに手遅れのようだ。
「あなた! リクトが来たわよっ」
「おぉ、リクト! お前、神の使徒に選ばれたそうじゃないか! ははっ、やるなっ!」
「あぁぁ……」
両親は大喜びだった。
「なあ神父様、リクトはこれから何をするんだ?」
「はい。ミュルニクス様は私に語りました。今すぐリクト様を旅立たせ、世界中で起きている争いを止めさせ、二度と争わせないように……と」
「ほほう……。しかしリクトはまだ十二歳だが……」
「大丈夫です。ミュルニクス様はそれを成すだけの力をリクト様に与えたともおっしゃってました」
「そうか……」
父親はリクトの肩を抱いて言った。
「リクト、俺達は村に戻るが……お前はここから旅立つんだ」
「えっ!? ち、ちょっと待ってよ! 俺、金持って──」
「神父様!」
「ははっ、御用意致します!」
すると神父がギッシリと金貨の詰まった袋を持って戻ってきた。
「リクト様、こちらをお使い下さいませ! それと、御両親にはこちらを」
そう言い、神父は父親にも金を渡した。
「帰りは馬車も手配致しますので。ご協力感謝致しますぞ」
「なぁに、神様のお告げじゃ仕方ねぇ。リクト、お前の肩に世界の命運がかかっているんだからな? 頑張って世界を平和にするんだぞ?」
「で、できるわけないだろ!? 俺はまだ世界についてなんにも知らないんだぞ!? いきなり救えとか言われても困る!」
すると老神父がこう提案してきた。
「リクト様、世界の事を知りたいのならばこの町にある冒険者ギルドをお訪ねくだされ。そこでは民から依頼を受けたり魔物を討伐したら報酬をもらえます。そして冒険者ギルドでは地図を買えます。まず冒険者ギルドを目指すと良いでしょう」
「冒険者ギルド……。そこは何歳から登録できるの?」
「十五……あ」
「俺、まだ十二歳な」
時が止まった。
「だ、大丈夫です! 神の使徒だと仰れば多少融通もきくはず!」
「俺は目立ちたくない。それと、まだ子どもだし舐められる。他に方法は?」
「で、でしたら……」
老神父はあらゆる方法を思案し、名案を閃いた。
「そ、そうです! 王都に向かうのです!」
「王都に? なんでまた?」
「王都には世界一の図書館のある学園があります! そこで三年間学び、十五歳になったら冒険者ギルドに向かうというのは……」
老神父はこれ以上良案を思い浮かばないと、切羽詰まった表情でリクトの顔色を窺った。
「……はぁ。確かにそれなら大丈夫そうだ。けど、入学金は?」
「もちろん教会から支払わせていただきますとも! 生活費もまるっと教会が!」
「良いの?」
「はい、リクト様はミュルニクス神の使徒様ですから。活動資金の事で煩わせたくはありません」
こうしてリクトは十五歳になるまで王都にある学園に編入する事となった。その日は両親と夜遅くまで晩餐を楽しみ、宿で三人一緒に寝た。
その翌朝、教会の前には馬車が二台停まっていた。
「じゃあリクト、頑張って使命を果たすんだぞ? 俺達は村に戻り陰ながら応援してるからな」
「……あ、ありがとう、父さん。俺にできるかどうかはわからないけどさ、やれるとこまでやってみるよ」
「ああ、リクト! あなたは私達の誇りよっ。身体に気を付けるのよ? 苦しくなったらいつでも帰ってきていいからねっ?」
「大丈夫だよ母さん。ミュルニクス様から力を与えられてるからさ。心配しないで」
そうして両親は村へと向かう馬車に乗り、帰っていった。
「ちくしょう、あの親父! いったいいくらもらったんだ! 息子が十二で親元を離れるってのに終始ニヤニヤしやがってぇぇぇぇっ!」
父親はニヤニヤと、母親は腹を痛めたからか一応心配している様子は見せてくれた。リクトは父親に呆れつつ、王都行きの馬車は乗り込んだ。
「……え? 誰?」
「お、おはようございます、使徒様!」
馬車に乗り込むと先に女の子が一人座席に座っていた。黒髪をおさげにし、シスター服をまとっている。見た目はリクトと同じか下に見える。
「あの、私は【ルーシア】と申します! 教会から使徒様が学園にいる間のお世話を任されました」
「世話? 俺の?」
「はいっ! あの、私……実は今から向かう学園をすでに飛び級で卒業してまして」
「あ、そうなんだ」
「はい。学園の事ならなんでも知ってますので私にお任せ下さいっ」
「へぇ~。助かるよ。飛び級って言ってたけど何歳?」
「あ、はい。今年十三になりました」
年下かと思いきやまさかの年上だった。
「で、ではそろそろ参りましょう。道すがら学園の事をお話しますので」
「あ、うん。わかった」
そして馬車は王都に向かい出発した。その道中ルーシアから学園の事について詳しく話を聞いた。
これから向かう学園は【ニブルヘイム学園】といい、王国の貴族や聖職者見習い、商人の子や平民まで様々な人が通っているらしい。
特に決まりはないが、平民は平民コース、商人は商業コース、聖職者は神学コース、貴族は騎士コースか魔法士コース、その他優秀な者は英雄コースに振り分けられるらしい。英雄コースは入学時の試験結果や授かったスキルを重視されるのだとか。
「じゃあ俺は平民コースかな?」
「まさか。使徒様は神学コース、もしくは英雄コースだと思いますよ?」
「え? 俺聖職者じゃないし、試験すら受けてないけど」
「試験は学園に着き次第行われます。それでも神父様の推薦がありますので恐らくどちらかになるかと」
「……平民コースで良いんだけどなぁ俺」
ルーシアは言った。
「平民コースは簡単な計算や文字を習うくらいですよ? 使徒様は世界の地理や歴史を学びたいのですよね?」
「うん」
「なら神学コースがオススメです。教会は世界各地にありますし、歴史も古いので」
「ああ、なるほど。聖職者にならなくても知りたい事だけ学べるのか!」
「です! 私も神学コースでしたのでわからない事があればなんなりとお尋ね下さいませっ」
「ははっ、ありがとう」
こうしてリクトは親元を離れ、ルーシアと共に王都にある学園へと向かうのだった。
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