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最終章 天界編
02 二度目の追放
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魔族領を飛び出したアーレスは超高速で空を飛び、全く生き物の気配のない場所を探しだし一人瞑想に耽っていた。
「……また一人になったか。まあ良い。別に一人でも困る事などない。職業持ちが生まれなくなる世界? 結構じゃないか。職業なんてものがあるから人は努力しなくなる。思い出せアーレス。俺に職業なんかない頃何と呼ばれていたか……」
アーレスは職業を授かる前、剣技も魔法も高水準で身につけていた。これは全て己の努力によるもの。
「職業に頼らなくてもそれなりに生きていけるんだ。職業が消え弱体化するだろうが、それの何が悪い。どうして俺の考えを理解しないんだアリア」
一人になり考える時間が増えた所でアーレスの考えは変わらない。むしろより自分の考えのみが正しいと思うようになっていった。
それと時を同じくし、ルシファー達は天界に乗り込んだが、主神ネクロディアにより呆気なく鎮圧され、再び天界深くに幽閉されていた。
「ルシファー様っ! 腕が──!」
「くっ! なんなのだ奴の力はっ! 以前の奴にここまでの力はなかった!! この俺が片腕を失い……酒呑童子は片足を奪われ……ヘルにいたっては片目を──!」
「ありえねぇ……。ルシファー、どうなってんだ。あれは以前のネクロディアじゃねぇぞ……!」
「ここまで差が開いていたなんて……。いったい何が……」
満身創痍で動きを封じられたルシファーら反逆軍。それを鼻にもかけず執行した主神ネクロディアもまた、己の高まりに驚いていた。
《あれ~? いつの間にボクこんな力出せるようになったんだろ? 軽く撫でただけでルシファーの腕取れちゃった》
ネクロディアはルシファーの腕を玩具にし遊んでいた。
《ん~……なんか凄い信者でも入ったかな? どれどれ、久しぶりに地上でも見てみよっかな~》
これまで数度しか地上を見ていなかったネクロディアは久しぶりに地上に興味を示した。
《【見透す神の眼】》
子供のような身形のネクロディア。その額に三つ目の瞳が開眼し、地上の様子が頭の中に流れる。
《あら? なんか人間少なくなってる? ってか精霊神の神殿消えちゃってるじゃん! あはっ、あはははははっ! なんだよこれっ! 地上世界ぶっ壊れ始めてんじゃん!》
主神の間に無邪気な笑い声が響き渡る。ネクロディアはその原因を探るために過去を視て原因を導きだした。
《なるほどなるほど。原因は精霊神が切り札にしようとした精霊使いか~。人間に裏切られ、仲間にも理解されず今は一人か。しかも……ボクの信者になりかけてる! わかった、この力は彼から流れてきてたんだ! よ~し……【念話】》
ネクロディアはルシファー達とは別の場所に幽閉している精霊神に念話を繋いだ。
《……何の用ですかネクロディア》
《久しぶりだねぇ【精霊神アストレア】。ちょっと地上が面白い事になってるから君にも教えてあげようと思ってね》
真っ暗な空間で身動き一つとれないようにされている精霊神に地上の今を知る術はなかった。最後に力を使ったのはアーレスに精霊使いの力を与えた時、その後はネクロディアにより拘束されていた。
《アストレア。君さ、最後にボクに対抗するため精霊使いなんて存在を生み出したでしょ?》
《……さて、何の事か》
《とぼけなくて良いよ。ボクの眼は全て見透してるからね。まあそれは別に良い。アストレア、どうやら君の切り札は失敗に終わりそうだよ》
《……失敗?》
ネクロディアは己の視た光景をアストレアの頭に送った。
《そんな……まさか……!》
《わかったかいアストレア。地上世界に価値なんてない。職業が差別を生み、人を歪めていく。ボクの言った通りになったじゃないか》
《そんな事はありませんっ! 職業は人々の生活をより豊かにするために──!》
《豊かになった結果、地上世界はより豊かさを求め争いが絶えなくなった。強い力を持つ者は欲に溺れ、どんどん世界を歪めていった。全部ボクの言った通りになったじやないか》
《それは──! 力の使い方を間違った者がいるから!》
ネクロディアは最後にアーレスを映し出した。
《彼が君の一番の被害者アーレスだ》
《……っ!》
《君の手でボクに抗うために力を授けた彼は今ボクの考えに賛同してくれているよ》
《そんな……》
《わかっただろう? 強すぎる力は争いを生む。けど、強すぎる力は全てを支配できる事も可能だ。君のお陰でボクの力は今かつてない程高まっている。終わりだよアストレア。君も……世界の均衡を保つ精霊も全てボクが彼と共に支配する。歪んでしまった世界は一から創り、治さなきゃね?》
《や、やめろネクロディア!! 原初の世界まで戻す気かっ!》
《次は人間のいない世界にしてみようか。魔族も獣人も知性ある命は必要ない。やはり世界は本能のままに暴れ、生きるために命を奪い合う。そんな世界の理たる世界が望ましい。君達神は必要なくなった。これからの世界はボクとアーレスが紡いでいく事にするよ》
《ネクロディアァァァァァァァァァッ!!》
そこで念話は途切れた。そして再び沈黙の世界に包まれたアストレアは己の考えの甘さに後悔した。
《人々の希望たる象徴のために生み出した精霊使いが人の手で歪められただと……っ! しかも悪神ネクロディアに味方するなど! このままでは原初の世界まで巻き戻ってしまうっ! アーレス! 思い直すのだっ! お前を歪めたのは人だが……! 救ってくれた者もいたはずだっ! その者らが全て消えてしまっても良いのかっ!》
精霊神アストレア。このギガアースの母であり、ここまで文明を育て上げた神。そして主神ネクロディアは感情の赴くままに、意にそぐわない星々を幾度となくリセットしてきた子供のような神。
《さてと、アストレアもこれで折れただろうし。あとはアーレス君を召喚して次の神にしよう。アーレス君はどんなギガアースを創るんだろうな~》
ネクロディアはアーレス召喚の儀式に入った。地上では相変わらず瞑想に耽るアーレスがいる。一人でいくら考えた所でやはり考え方は変わらない。そんなアーレスに天から光が降り注ぎ、声が届いた。
《精霊使いアーレス》
(……きたか)
アーレスは考えを面に出さぬよう光を見上げる。
「なんだこの光の柱は……?」
《ボクは主神ネクロディア。至高の神であり、君と考えを同じくする者。アーレス君、君を天界に招こう。ボクのものになるんだアーレス君。さあ、光の中に飛び込んでくれ。そしたらボクの世界に来られるよ》
「これが天界への道……か」
アーレスは拳を握り何かを決意した上で足を動かす。
《ほらほら、早くしないと光が消えちゃうよ? そしたら人間にすぎない君が天界に来る方法はなくなっちゃうよ? そうなったら……今ある世界と共にリセットされちゃうからね?》
(なるほどな。主神はそう考えていたのか。これで迷いは消えた。アリア、ミリアム……俺は行く。全てを絶つために!)
アーレスは狂ったわけではなかった。仮にルシファーに賛同し、天界に向かっていてもあの時点でアーレスに勝ち目はなかった。そこでアーレスは全てを騙し、一人力を蓄え続けていた。そう、全てを見透す神の眼をも欺き、全てこの時のためにだ。
「リセットは困るな。今行くよネクロディア」
《早く早く~。ボクも君と直接話し合えるのを楽しみにしてるからねっ!》
アーレスは機を待っていた。生半可な力では神に届かないだろうと、一人瞑想しながら精霊の力を蓄え続け、地上にある全ての精霊とコンタクトをとった。そして神に匹敵するだけの力を蓄えた。主神ネクロディアの考えに賛同したように見せ掛けて。
「これで良いのか?」
《うんっ、じゃあ……ようこそボクの世界へ!》
アーレスは光の柱に乗り、地上を去るのだった。
「……また一人になったか。まあ良い。別に一人でも困る事などない。職業持ちが生まれなくなる世界? 結構じゃないか。職業なんてものがあるから人は努力しなくなる。思い出せアーレス。俺に職業なんかない頃何と呼ばれていたか……」
アーレスは職業を授かる前、剣技も魔法も高水準で身につけていた。これは全て己の努力によるもの。
「職業に頼らなくてもそれなりに生きていけるんだ。職業が消え弱体化するだろうが、それの何が悪い。どうして俺の考えを理解しないんだアリア」
一人になり考える時間が増えた所でアーレスの考えは変わらない。むしろより自分の考えのみが正しいと思うようになっていった。
それと時を同じくし、ルシファー達は天界に乗り込んだが、主神ネクロディアにより呆気なく鎮圧され、再び天界深くに幽閉されていた。
「ルシファー様っ! 腕が──!」
「くっ! なんなのだ奴の力はっ! 以前の奴にここまでの力はなかった!! この俺が片腕を失い……酒呑童子は片足を奪われ……ヘルにいたっては片目を──!」
「ありえねぇ……。ルシファー、どうなってんだ。あれは以前のネクロディアじゃねぇぞ……!」
「ここまで差が開いていたなんて……。いったい何が……」
満身創痍で動きを封じられたルシファーら反逆軍。それを鼻にもかけず執行した主神ネクロディアもまた、己の高まりに驚いていた。
《あれ~? いつの間にボクこんな力出せるようになったんだろ? 軽く撫でただけでルシファーの腕取れちゃった》
ネクロディアはルシファーの腕を玩具にし遊んでいた。
《ん~……なんか凄い信者でも入ったかな? どれどれ、久しぶりに地上でも見てみよっかな~》
これまで数度しか地上を見ていなかったネクロディアは久しぶりに地上に興味を示した。
《【見透す神の眼】》
子供のような身形のネクロディア。その額に三つ目の瞳が開眼し、地上の様子が頭の中に流れる。
《あら? なんか人間少なくなってる? ってか精霊神の神殿消えちゃってるじゃん! あはっ、あはははははっ! なんだよこれっ! 地上世界ぶっ壊れ始めてんじゃん!》
主神の間に無邪気な笑い声が響き渡る。ネクロディアはその原因を探るために過去を視て原因を導きだした。
《なるほどなるほど。原因は精霊神が切り札にしようとした精霊使いか~。人間に裏切られ、仲間にも理解されず今は一人か。しかも……ボクの信者になりかけてる! わかった、この力は彼から流れてきてたんだ! よ~し……【念話】》
ネクロディアはルシファー達とは別の場所に幽閉している精霊神に念話を繋いだ。
《……何の用ですかネクロディア》
《久しぶりだねぇ【精霊神アストレア】。ちょっと地上が面白い事になってるから君にも教えてあげようと思ってね》
真っ暗な空間で身動き一つとれないようにされている精霊神に地上の今を知る術はなかった。最後に力を使ったのはアーレスに精霊使いの力を与えた時、その後はネクロディアにより拘束されていた。
《アストレア。君さ、最後にボクに対抗するため精霊使いなんて存在を生み出したでしょ?》
《……さて、何の事か》
《とぼけなくて良いよ。ボクの眼は全て見透してるからね。まあそれは別に良い。アストレア、どうやら君の切り札は失敗に終わりそうだよ》
《……失敗?》
ネクロディアは己の視た光景をアストレアの頭に送った。
《そんな……まさか……!》
《わかったかいアストレア。地上世界に価値なんてない。職業が差別を生み、人を歪めていく。ボクの言った通りになったじゃないか》
《そんな事はありませんっ! 職業は人々の生活をより豊かにするために──!》
《豊かになった結果、地上世界はより豊かさを求め争いが絶えなくなった。強い力を持つ者は欲に溺れ、どんどん世界を歪めていった。全部ボクの言った通りになったじやないか》
《それは──! 力の使い方を間違った者がいるから!》
ネクロディアは最後にアーレスを映し出した。
《彼が君の一番の被害者アーレスだ》
《……っ!》
《君の手でボクに抗うために力を授けた彼は今ボクの考えに賛同してくれているよ》
《そんな……》
《わかっただろう? 強すぎる力は争いを生む。けど、強すぎる力は全てを支配できる事も可能だ。君のお陰でボクの力は今かつてない程高まっている。終わりだよアストレア。君も……世界の均衡を保つ精霊も全てボクが彼と共に支配する。歪んでしまった世界は一から創り、治さなきゃね?》
《や、やめろネクロディア!! 原初の世界まで戻す気かっ!》
《次は人間のいない世界にしてみようか。魔族も獣人も知性ある命は必要ない。やはり世界は本能のままに暴れ、生きるために命を奪い合う。そんな世界の理たる世界が望ましい。君達神は必要なくなった。これからの世界はボクとアーレスが紡いでいく事にするよ》
《ネクロディアァァァァァァァァァッ!!》
そこで念話は途切れた。そして再び沈黙の世界に包まれたアストレアは己の考えの甘さに後悔した。
《人々の希望たる象徴のために生み出した精霊使いが人の手で歪められただと……っ! しかも悪神ネクロディアに味方するなど! このままでは原初の世界まで巻き戻ってしまうっ! アーレス! 思い直すのだっ! お前を歪めたのは人だが……! 救ってくれた者もいたはずだっ! その者らが全て消えてしまっても良いのかっ!》
精霊神アストレア。このギガアースの母であり、ここまで文明を育て上げた神。そして主神ネクロディアは感情の赴くままに、意にそぐわない星々を幾度となくリセットしてきた子供のような神。
《さてと、アストレアもこれで折れただろうし。あとはアーレス君を召喚して次の神にしよう。アーレス君はどんなギガアースを創るんだろうな~》
ネクロディアはアーレス召喚の儀式に入った。地上では相変わらず瞑想に耽るアーレスがいる。一人でいくら考えた所でやはり考え方は変わらない。そんなアーレスに天から光が降り注ぎ、声が届いた。
《精霊使いアーレス》
(……きたか)
アーレスは考えを面に出さぬよう光を見上げる。
「なんだこの光の柱は……?」
《ボクは主神ネクロディア。至高の神であり、君と考えを同じくする者。アーレス君、君を天界に招こう。ボクのものになるんだアーレス君。さあ、光の中に飛び込んでくれ。そしたらボクの世界に来られるよ》
「これが天界への道……か」
アーレスは拳を握り何かを決意した上で足を動かす。
《ほらほら、早くしないと光が消えちゃうよ? そしたら人間にすぎない君が天界に来る方法はなくなっちゃうよ? そうなったら……今ある世界と共にリセットされちゃうからね?》
(なるほどな。主神はそう考えていたのか。これで迷いは消えた。アリア、ミリアム……俺は行く。全てを絶つために!)
アーレスは狂ったわけではなかった。仮にルシファーに賛同し、天界に向かっていてもあの時点でアーレスに勝ち目はなかった。そこでアーレスは全てを騙し、一人力を蓄え続けていた。そう、全てを見透す神の眼をも欺き、全てこの時のためにだ。
「リセットは困るな。今行くよネクロディア」
《早く早く~。ボクも君と直接話し合えるのを楽しみにしてるからねっ!》
アーレスは機を待っていた。生半可な力では神に届かないだろうと、一人瞑想しながら精霊の力を蓄え続け、地上にある全ての精霊とコンタクトをとった。そして神に匹敵するだけの力を蓄えた。主神ネクロディアの考えに賛同したように見せ掛けて。
「これで良いのか?」
《うんっ、じゃあ……ようこそボクの世界へ!》
アーレスは光の柱に乗り、地上を去るのだった。
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