9 / 39
第1章 始まりの章
09 長との話し合い
しおりを挟む
子供達を救った枢は再び北の集落へと転移し、長の家に向かって歩いていた。道行く魔族達が枢を見て何やら騒いでいる。理由が分からない枢は取り敢えず無視し、長の家へと急いだ。
「止まれ。お前だな、子供だな、拐った犯人と言うのは。」
「は?はぁぁぁっ!?拐った!?何言ってんだ!」
「話は長の家で聞こうか。無駄な抵抗はするなよ?この穂先には猛毒が塗ってあるからな。刺されば即死だ。分かるな?」
まぁ…効かないんだがな。取り敢えず荒立てたく無いし、此処は従っておくか。
「別に暴れたりしねぇよ。話は聞いてくれるんだろ?」
「貴様次第だ。ほら、歩け。」
枢は槍を突きつけられ、長の家へと連行されていった。
「長、誘拐犯、並びに児童虐待者の疑いのある犯人を連れて参りました。」
「酷くね!?ヤってねぇっつーの!」
「黙れ、この似非紳士がっ!!」
「お前は必ずボコる。疑いが晴れたら泣くまでイジメるからな?」
「静粛に!そこの者、子供達を拐ったと言うのは本当か?」
長らしき人物が枢に質問した。
「拐った…と言うのは正解じゃないな。正確には保護した…が正しい。知ってるか?あの子供達がどんな状態になっていたかを。」
全員口を開く事は無かった。なので、枢は続けて話を進めた。
「餓死寸前だった。リナリアに至っては栄養が足りずに成人してても見た目は子供の様だった。俺は…そいつらを放っておけずに助けたまでだ。今は俺の集落で元気に暮らしているよ。餓えや、寒さ等感じずにな。それを罪と言うなら裁くがいい。その時は貴様らを纏めて消し飛ばしてやるからよ。あんな子供達すら救えない奴等がデカイ口叩いてんじゃねぇぞごらぁぁぁぁっ!!」
枢は怒りに任せて叫んだ。プラス自動で威圧スキルが発動したみたいだ。その場にいた全員がガタガタと震え上がっていた。
「おっと、済まないな。勝手に威圧スキルが発動してしまった様だ。許せ。」
「む…ぐっ。た、確かに…。子供達は死にかけていたやもしれん。が、勝手に連れ出されては困るのだよ。」
「何故だ?お前等に助ける意思は無かったんだろう?」
「それでもだ。あやつらは我が集落の民。勝手は困る。」
枢は少しイラつき初めていた。
「で?何が言いたい。言ってみろ。取り敢えず聞くだけは聞いてやるよ。」
「子供達はくれてやる。代わりに…食料を差し出せ。それで今回の件は水に流してやろう。」
枢の怒りゲージがどんどん増していく。
「食料…、食料ねぇ。その食料はどうする気だ?」
「勿論、長である儂が貰い受ける。民は儂のモノだ。1人につき食料1ヶ月分だ。確かに拐われたのはリナリアを含めると11人だったかなぁ。」
この…肥えた豚野郎…!こんな奴が長だと…。
「ふっ…くくくくくっ、ふはははははっ !」
「何がおかしい。」
「いやぁ~…、クズだな、お前。」
「な、何っ!?」
「実はな、この話し合いの様子は外に見せてたんだよ。魔法でな。はぁっ!!」
「うっ!うぉぉぉぉっ!?」
枢は長の家を吹き飛ばした。すると、長の家を囲む様に民達が怒りに震えていた。
「ふざけんなっ!わりぃのはテメェじゃねぇか!!」
「そうよっ!アンタが税とか言って食料を取り上げるからあの子達に与える食料が足りないんじゃないの!」
ほう、税…ねぇ。
「何が誘拐だ!子供達を助けただけじゃねぇか!更にその人から食料をもぎ取ろうなんざ…恥を知れっ!!」
「だ、黙れぇい!!この集落は儂が治めているのだ!税は当たり前だろうがぁっ!おいっ!食料は良い、そいつを殺せ!」
「え?あ、は、はいっ!」
男が猛毒を塗った槍を枢に突き立てた。
ガキィィィィン。
「は?」
槍は枢に刺さる事もなく、折れた。
「今…何かしたか?」
「ひっ、ひぃぃぃっ!ば、バケモンがぁっ!」
他の男達も慌てて槍を突き立てるが、どれも同じ結果で終わった。枢は長を無視し、民達に語りかけた。
「お前達っ!お前達はこんな長の下で一生を終えるのかっ!」
「「「もうたくさんだっ!」」」
「そうだろう。なら!俺がお前達を新しい町に連れて行ってやる。そこは綺麗な町並みで、食料に困る事も無い場所だ。」
「「「ほ、本当か!?」」」
「ああ、町の映像を見せてやろう。」
枢は集落の景色を魔法で写し出して見せた。
「な、なんて綺麗な町並みだ!」
「見て、子供達があんな元気そうに!」
枢は民達に言った。
「子供達は俺の集落の人達が世話をしてくれている。来たい奴は手を揚げろっ!幸せになりたい奴は俺に付いて来いっ!約束しようっ、俺は…この地に魔族の為の楽園を作る!だがな、欲にまみれたクズは楽園に必要ない。魔族だろうがクズは要らんのだ!欲は争いを生む。」
枢はそこまで言って長の方を振り向いた。
「民達は貰っていくぞ。貴様等は後悔しながら此処で勝手に生きるがいい。ほらよっ。」
枢は長に向かって食料を投げつけた。
「そこの兵共の分もある。後は勝手に生きればいい。」
「こ、こんな事が許されるかぁっ!!儂は長だ!一番偉いのだっ!!舐められたまま見逃せるかぁっ!!くたばれっ!【ファイアーストーム】!!」
「バカが。」
長が放った魔法は枢のスキルにより自分へと跳ね返った。
「あ、あつぃぃぃぃぃぃぃっ!!?な、何をしたぁぁぁぁっ!!」
「知る必要はない。そのまま死ね。」
「あ、あつっ!ぎゃっ、ぎゃあぁぁぁっ…!!!」
長は自らが放った魔法で焼け死んだ。兵達も火を消そうとしたが、魔法の火は消える筈も無く、兵共々全てを焼き付くした。
「これが欲にまみれた者の末路だ。お前達はこうならない事を期待しているぞ。さぁ、俺と来たい奴は手を繋いで俺に掴まれ。楽園に案内してやろう。」
「「「「おぉぉぉぉぉっ!!!!」」」」
それから民達は各自家から持てるだけ荷物を持ち出し手を繋いで待った。枢に手を伸ばしたのは集落の入り口に立っていた男だった。
「全くよ、争いは禁止だって言っただろうに。」
「俺は何もしちゃいないぜ?槍は素直に受けたし、魔法だってスキルが自動で反射しただけだ。俺は悪くないだろ?」
「よく言うぜ。ま、痛い所を突かれて自滅しただけなんだよなぁ。やれやれ、やっと解放されたぜ。」
「ふっ、解放されたか分からんぞ?俺が悪人だったらどうする?」
「そん時は…諦めて死ぬさ。勝てる気がしねぇもんよ。だが、抵抗はするぜ?」
そう言って男は手を差し出してきた。
「ふっ、まぁ…見てろよ。見て、そして判断してくれ。さぁ、行こうか。」
「ああ、宜しく頼むわ。旦那。」
「誰が旦那だ。まだそんな歳じゃねぇっつーの。行くぞ、【転移】!」
こうして、枢は悪徳長に裁きを与え、約480名の民を引き連れ、町へと戻るのであった。
「止まれ。お前だな、子供だな、拐った犯人と言うのは。」
「は?はぁぁぁっ!?拐った!?何言ってんだ!」
「話は長の家で聞こうか。無駄な抵抗はするなよ?この穂先には猛毒が塗ってあるからな。刺されば即死だ。分かるな?」
まぁ…効かないんだがな。取り敢えず荒立てたく無いし、此処は従っておくか。
「別に暴れたりしねぇよ。話は聞いてくれるんだろ?」
「貴様次第だ。ほら、歩け。」
枢は槍を突きつけられ、長の家へと連行されていった。
「長、誘拐犯、並びに児童虐待者の疑いのある犯人を連れて参りました。」
「酷くね!?ヤってねぇっつーの!」
「黙れ、この似非紳士がっ!!」
「お前は必ずボコる。疑いが晴れたら泣くまでイジメるからな?」
「静粛に!そこの者、子供達を拐ったと言うのは本当か?」
長らしき人物が枢に質問した。
「拐った…と言うのは正解じゃないな。正確には保護した…が正しい。知ってるか?あの子供達がどんな状態になっていたかを。」
全員口を開く事は無かった。なので、枢は続けて話を進めた。
「餓死寸前だった。リナリアに至っては栄養が足りずに成人してても見た目は子供の様だった。俺は…そいつらを放っておけずに助けたまでだ。今は俺の集落で元気に暮らしているよ。餓えや、寒さ等感じずにな。それを罪と言うなら裁くがいい。その時は貴様らを纏めて消し飛ばしてやるからよ。あんな子供達すら救えない奴等がデカイ口叩いてんじゃねぇぞごらぁぁぁぁっ!!」
枢は怒りに任せて叫んだ。プラス自動で威圧スキルが発動したみたいだ。その場にいた全員がガタガタと震え上がっていた。
「おっと、済まないな。勝手に威圧スキルが発動してしまった様だ。許せ。」
「む…ぐっ。た、確かに…。子供達は死にかけていたやもしれん。が、勝手に連れ出されては困るのだよ。」
「何故だ?お前等に助ける意思は無かったんだろう?」
「それでもだ。あやつらは我が集落の民。勝手は困る。」
枢は少しイラつき初めていた。
「で?何が言いたい。言ってみろ。取り敢えず聞くだけは聞いてやるよ。」
「子供達はくれてやる。代わりに…食料を差し出せ。それで今回の件は水に流してやろう。」
枢の怒りゲージがどんどん増していく。
「食料…、食料ねぇ。その食料はどうする気だ?」
「勿論、長である儂が貰い受ける。民は儂のモノだ。1人につき食料1ヶ月分だ。確かに拐われたのはリナリアを含めると11人だったかなぁ。」
この…肥えた豚野郎…!こんな奴が長だと…。
「ふっ…くくくくくっ、ふはははははっ !」
「何がおかしい。」
「いやぁ~…、クズだな、お前。」
「な、何っ!?」
「実はな、この話し合いの様子は外に見せてたんだよ。魔法でな。はぁっ!!」
「うっ!うぉぉぉぉっ!?」
枢は長の家を吹き飛ばした。すると、長の家を囲む様に民達が怒りに震えていた。
「ふざけんなっ!わりぃのはテメェじゃねぇか!!」
「そうよっ!アンタが税とか言って食料を取り上げるからあの子達に与える食料が足りないんじゃないの!」
ほう、税…ねぇ。
「何が誘拐だ!子供達を助けただけじゃねぇか!更にその人から食料をもぎ取ろうなんざ…恥を知れっ!!」
「だ、黙れぇい!!この集落は儂が治めているのだ!税は当たり前だろうがぁっ!おいっ!食料は良い、そいつを殺せ!」
「え?あ、は、はいっ!」
男が猛毒を塗った槍を枢に突き立てた。
ガキィィィィン。
「は?」
槍は枢に刺さる事もなく、折れた。
「今…何かしたか?」
「ひっ、ひぃぃぃっ!ば、バケモンがぁっ!」
他の男達も慌てて槍を突き立てるが、どれも同じ結果で終わった。枢は長を無視し、民達に語りかけた。
「お前達っ!お前達はこんな長の下で一生を終えるのかっ!」
「「「もうたくさんだっ!」」」
「そうだろう。なら!俺がお前達を新しい町に連れて行ってやる。そこは綺麗な町並みで、食料に困る事も無い場所だ。」
「「「ほ、本当か!?」」」
「ああ、町の映像を見せてやろう。」
枢は集落の景色を魔法で写し出して見せた。
「な、なんて綺麗な町並みだ!」
「見て、子供達があんな元気そうに!」
枢は民達に言った。
「子供達は俺の集落の人達が世話をしてくれている。来たい奴は手を揚げろっ!幸せになりたい奴は俺に付いて来いっ!約束しようっ、俺は…この地に魔族の為の楽園を作る!だがな、欲にまみれたクズは楽園に必要ない。魔族だろうがクズは要らんのだ!欲は争いを生む。」
枢はそこまで言って長の方を振り向いた。
「民達は貰っていくぞ。貴様等は後悔しながら此処で勝手に生きるがいい。ほらよっ。」
枢は長に向かって食料を投げつけた。
「そこの兵共の分もある。後は勝手に生きればいい。」
「こ、こんな事が許されるかぁっ!!儂は長だ!一番偉いのだっ!!舐められたまま見逃せるかぁっ!!くたばれっ!【ファイアーストーム】!!」
「バカが。」
長が放った魔法は枢のスキルにより自分へと跳ね返った。
「あ、あつぃぃぃぃぃぃぃっ!!?な、何をしたぁぁぁぁっ!!」
「知る必要はない。そのまま死ね。」
「あ、あつっ!ぎゃっ、ぎゃあぁぁぁっ…!!!」
長は自らが放った魔法で焼け死んだ。兵達も火を消そうとしたが、魔法の火は消える筈も無く、兵共々全てを焼き付くした。
「これが欲にまみれた者の末路だ。お前達はこうならない事を期待しているぞ。さぁ、俺と来たい奴は手を繋いで俺に掴まれ。楽園に案内してやろう。」
「「「「おぉぉぉぉぉっ!!!!」」」」
それから民達は各自家から持てるだけ荷物を持ち出し手を繋いで待った。枢に手を伸ばしたのは集落の入り口に立っていた男だった。
「全くよ、争いは禁止だって言っただろうに。」
「俺は何もしちゃいないぜ?槍は素直に受けたし、魔法だってスキルが自動で反射しただけだ。俺は悪くないだろ?」
「よく言うぜ。ま、痛い所を突かれて自滅しただけなんだよなぁ。やれやれ、やっと解放されたぜ。」
「ふっ、解放されたか分からんぞ?俺が悪人だったらどうする?」
「そん時は…諦めて死ぬさ。勝てる気がしねぇもんよ。だが、抵抗はするぜ?」
そう言って男は手を差し出してきた。
「ふっ、まぁ…見てろよ。見て、そして判断してくれ。さぁ、行こうか。」
「ああ、宜しく頼むわ。旦那。」
「誰が旦那だ。まだそんな歳じゃねぇっつーの。行くぞ、【転移】!」
こうして、枢は悪徳長に裁きを与え、約480名の民を引き連れ、町へと戻るのであった。
0
お気に入りに追加
345
あなたにおすすめの小説
完結 そんなにその方が大切ならば身を引きます、さようなら。
音爽(ネソウ)
恋愛
相思相愛で結ばれたクリステルとジョルジュ。
だが、新婚初夜は泥酔してお預けに、その後も余所余所しい態度で一向に寝室に現れない。不審に思った彼女は眠れない日々を送る。
そして、ある晩に玄関ドアが開く音に気が付いた。使われていない離れに彼は通っていたのだ。
そこには匿われていた美少年が棲んでいて……
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
頭が花畑の女と言われたので、その通り花畑に住むことにしました。
音爽(ネソウ)
ファンタジー
見た目だけはユルフワ女子のハウラナ・ゼベール王女。
その容姿のせいで誤解され、男達には尻軽の都合の良い女と見られ、婦女子たちに嫌われていた。
16歳になったハウラナは大帝国ダネスゲート皇帝の末席側室として娶られた、体の良い人質だった。
後宮内で弱小国の王女は冷遇を受けるが……。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる