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第7章 育児編
04 村の引っ越し
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朝食を終えたレンは村の中心にある広場に全員をあつめた。
「今からティルナノーグ付近に跳ぶぞ。皆、荷物を持って手を繋げー。」
村人は全員手を繋ぐ。
「いいか?じゃあ、ワープ!」
光に包まれ、次の瞬間知らない場所に出た。後ろには立派な防壁ととてつもない高さの建物が建っていた。
「パパ~、あれなに~?」
リリムが肩車されながら聞いてきた。
「あれはパパの家だ。今日からリリムもあそこに住むんだぞ?勿論ママもな?」
「わぁ~、お姫様みたい♪パパ凄いんだね!」
「未だに信じられないわねぇ…レン。アナタ…何者なのさ。」
「まぁ、神からスキルを貰ってな、やりたい放題だ。」
「うわぁ~…。」
ササラは若干引いていた。リリムをササラに預け、村長に村の規模と欲しい建物を聞きながら次々と村を創っていった。最後にティルナノーグ同様、防壁で囲む。
「では、村長、後はよろしく頼むぞ。何かあったらあのビルまで知らせてくれ。」
村長に挨拶をし、父と母、ササラとリリムを連れ歩きながらビルに向かう。
「しかし、レンとササラちゃんがねぇ…昔からササラちゃんはレンに色々してたみたいだけど?」
「あ、あの、その…黙っててゴメンなさい。リリム、挨拶を。アナタのパパのお父さんとお母さんよ?」
「お爺ちゃん、お婆ちゃん?リリムは、パパのリリムだよ~♪」
「可愛いわねぇ、二人の子供の頃にそっくりねぇ。」
「俺が…お爺ちゃん…くぅぅっ!」
レン達はやがてビルに入り最上階へと向かった。
「お帰りなさいませ、レン様!あら、そちらは…お父様にお母様ではないですか!お久しぶりでございます。エリザです。覚えていらっしゃいますか?」
「え、えぇ、覚えていますとも。けれど、アナタ達…そのお腹は…?」
二人の目の前には大きなお腹を抱えた五人がいる。
「ええ、レン様の子ですわ。もう間もなく産まれ…あら?そちらの二人は?」
「初めまして~。レンの幼馴染でササラって言います。こっちは、娘のリリム、10歳になります。勿論、レンの子ですよ?ふふっ。」
「リリムだよ~♪よろしくね~♪」
五人は驚いていた。10歳?
「…レン様?」
「あ、あぁ、実は俺が10歳になった時にササラに無理矢理やられてな、その時の子らしい。散々危険日に搾られたからな。当たっても仕方なかった。知らずに10年過ごし、さっき偶然村で会ったんだ。勿論、妻に迎える。いいよな?」
「レン様がそうおっしゃるなら…しかし、ササラさん、アナタ…レン様を犯すなんて…」
「本気で好きだったんだから仕方ないじゃない!あれを逃したらレン学院に行っちゃったし…」
その時、メルゥが突然苦しみだした。
「ぐっ、く…きたっ!きましたっ!」
「陣痛か!分娩室へ急げっ!」
直ぐ様ストレッチャーで分娩室へと運ばれる。
「ドクター、準備は?」
「大丈夫です、いけます!」
「よし、頼む!」
その時、他の四人も同時に陣痛がきた。
「れ、レン様っ…私たちもっ…」
「な、なにぃ!?くそっ!どうすればっ!」
ササラが一喝する。
「しっかりしなさいレンっ!」
母も続く。
「私も取り上げた経験があるから大丈夫よ?レン、あわてないで?冷静に。」
やがて、落ち着くレン。彼は直ぐに分娩台を四つ増やし、クリーンをかけた。
「これに乗せておいてくれ。手が空いてる医師を呼ぶ!」
レンは内線で他の医師を呼ぶ。
「緊急だ。四人産気づいた。今すぐ分娩室へ来てくれ。」
そこから死闘が続いた。まずは、メルゥが出産する。直ぐに医師を回復させ、レンは産まれた子にクリーンをかけ、タオルで包む。それを、エリザ、セシリー、ミリム、エレンと繰り返していく。全員産まれるまで半日以上かかった。ササラや母も手伝ってくれた。
「お前達!よく頑張った!見ろ、俺達の子が産まれたぞ!」
全員我が子を見て泣いていた。一人ずつ抱かせてやる。
「エリザ、よくやった、俺達の子だ。」
「は、はいっ!ぐすっ。」
「セシリー頑張ったな。」
「はいっ。レン様!」
「ミリム、よくやった!」
「頑張って産んだ、ほめて♪」
「エレン、可愛い子が産まれたぞ!」
「や、ははっ。当たり前じゃん?私達の子だもん♪」
「メルゥ…よくやったな、キツかったろ?」
「えぇ、でも、産まれた…ぐすっ。良かっ…た。」
全員無事に産まれ、安心した。流石に疲れた…。
エリザ達はそのままベッドルームに移し休ませる。子供達は新生児ルームで見守って貰った。
レンは自分の部屋に戻り、一杯やっていた。
「よ、お疲れさん。」
「父さん…。」
「ああいう時は男ってのは慌てるもんだ。取り乱しても仕方ない、だがな?まだまだ産まれるんだろ?次からは焦らないようにしないとな?はっはっは。酒、貰ってくわ、お休みレン。」
一番高級な酒を何本か拝借された。まぁ、構わないが…さて、疲れたし、寝るか。
明日からまた忙しくなりそうだ。レンはベッドに入り横になり休む事にした。
「今からティルナノーグ付近に跳ぶぞ。皆、荷物を持って手を繋げー。」
村人は全員手を繋ぐ。
「いいか?じゃあ、ワープ!」
光に包まれ、次の瞬間知らない場所に出た。後ろには立派な防壁ととてつもない高さの建物が建っていた。
「パパ~、あれなに~?」
リリムが肩車されながら聞いてきた。
「あれはパパの家だ。今日からリリムもあそこに住むんだぞ?勿論ママもな?」
「わぁ~、お姫様みたい♪パパ凄いんだね!」
「未だに信じられないわねぇ…レン。アナタ…何者なのさ。」
「まぁ、神からスキルを貰ってな、やりたい放題だ。」
「うわぁ~…。」
ササラは若干引いていた。リリムをササラに預け、村長に村の規模と欲しい建物を聞きながら次々と村を創っていった。最後にティルナノーグ同様、防壁で囲む。
「では、村長、後はよろしく頼むぞ。何かあったらあのビルまで知らせてくれ。」
村長に挨拶をし、父と母、ササラとリリムを連れ歩きながらビルに向かう。
「しかし、レンとササラちゃんがねぇ…昔からササラちゃんはレンに色々してたみたいだけど?」
「あ、あの、その…黙っててゴメンなさい。リリム、挨拶を。アナタのパパのお父さんとお母さんよ?」
「お爺ちゃん、お婆ちゃん?リリムは、パパのリリムだよ~♪」
「可愛いわねぇ、二人の子供の頃にそっくりねぇ。」
「俺が…お爺ちゃん…くぅぅっ!」
レン達はやがてビルに入り最上階へと向かった。
「お帰りなさいませ、レン様!あら、そちらは…お父様にお母様ではないですか!お久しぶりでございます。エリザです。覚えていらっしゃいますか?」
「え、えぇ、覚えていますとも。けれど、アナタ達…そのお腹は…?」
二人の目の前には大きなお腹を抱えた五人がいる。
「ええ、レン様の子ですわ。もう間もなく産まれ…あら?そちらの二人は?」
「初めまして~。レンの幼馴染でササラって言います。こっちは、娘のリリム、10歳になります。勿論、レンの子ですよ?ふふっ。」
「リリムだよ~♪よろしくね~♪」
五人は驚いていた。10歳?
「…レン様?」
「あ、あぁ、実は俺が10歳になった時にササラに無理矢理やられてな、その時の子らしい。散々危険日に搾られたからな。当たっても仕方なかった。知らずに10年過ごし、さっき偶然村で会ったんだ。勿論、妻に迎える。いいよな?」
「レン様がそうおっしゃるなら…しかし、ササラさん、アナタ…レン様を犯すなんて…」
「本気で好きだったんだから仕方ないじゃない!あれを逃したらレン学院に行っちゃったし…」
その時、メルゥが突然苦しみだした。
「ぐっ、く…きたっ!きましたっ!」
「陣痛か!分娩室へ急げっ!」
直ぐ様ストレッチャーで分娩室へと運ばれる。
「ドクター、準備は?」
「大丈夫です、いけます!」
「よし、頼む!」
その時、他の四人も同時に陣痛がきた。
「れ、レン様っ…私たちもっ…」
「な、なにぃ!?くそっ!どうすればっ!」
ササラが一喝する。
「しっかりしなさいレンっ!」
母も続く。
「私も取り上げた経験があるから大丈夫よ?レン、あわてないで?冷静に。」
やがて、落ち着くレン。彼は直ぐに分娩台を四つ増やし、クリーンをかけた。
「これに乗せておいてくれ。手が空いてる医師を呼ぶ!」
レンは内線で他の医師を呼ぶ。
「緊急だ。四人産気づいた。今すぐ分娩室へ来てくれ。」
そこから死闘が続いた。まずは、メルゥが出産する。直ぐに医師を回復させ、レンは産まれた子にクリーンをかけ、タオルで包む。それを、エリザ、セシリー、ミリム、エレンと繰り返していく。全員産まれるまで半日以上かかった。ササラや母も手伝ってくれた。
「お前達!よく頑張った!見ろ、俺達の子が産まれたぞ!」
全員我が子を見て泣いていた。一人ずつ抱かせてやる。
「エリザ、よくやった、俺達の子だ。」
「は、はいっ!ぐすっ。」
「セシリー頑張ったな。」
「はいっ。レン様!」
「ミリム、よくやった!」
「頑張って産んだ、ほめて♪」
「エレン、可愛い子が産まれたぞ!」
「や、ははっ。当たり前じゃん?私達の子だもん♪」
「メルゥ…よくやったな、キツかったろ?」
「えぇ、でも、産まれた…ぐすっ。良かっ…た。」
全員無事に産まれ、安心した。流石に疲れた…。
エリザ達はそのままベッドルームに移し休ませる。子供達は新生児ルームで見守って貰った。
レンは自分の部屋に戻り、一杯やっていた。
「よ、お疲れさん。」
「父さん…。」
「ああいう時は男ってのは慌てるもんだ。取り乱しても仕方ない、だがな?まだまだ産まれるんだろ?次からは焦らないようにしないとな?はっはっは。酒、貰ってくわ、お休みレン。」
一番高級な酒を何本か拝借された。まぁ、構わないが…さて、疲れたし、寝るか。
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