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第6章 ダンジョン編

05 居候

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    ナーギ他、魔族娘と毎日ハッスルしまくっていたレンはふと思い出した。

「あれ、俺…なにしに来たんだっけ…。」

    ナーギが答える。

「え?我のお婿さんになりに来たんじゃないのか?」

「え?私達と子作りに来たんでしょ?」

    …そうだっけ?あれ?まぁ、いいや。こんな感じで既に半年近く最奥の魔王城にいた。


「おかしい!なんで俺ダンジョンに住んでんだよ!」

    ナーギが答えた。

「パパ?どうしたのだ?子供が泣いてるのだ!」

「あ、あぁ、すまんな。お~よしよし。」

「旦那様~、私達の子供も~♪」

「おう!今行く~………ちゃうわ!」

    ナーギ達は驚いた。

「ど、どうしたのだ!?パパらしくないぞ?」

「いきなり叫ぶなんて…酷いわぁ…ぐすっ。」

「違うわ!俺はここを攻略しに来たの!俺が攻略されてどーすんだよ!!お前ら…ハメたな?」

「どちらかと言えばハメたのはパパじゃないのだ?」

「そーだけど!いや、違うわ!そーじゃない!何でダンジョンで子作りして住みついてるんだよ、おかしいだろ!」

    レンはようやく気付いた。

「くぅっ!誘惑香の効果が薄れてしまったのだ…。」

    ナーギが何か言ったな。誘惑香?

「ナーギよ?怒らないから、ちゃーんと説明…しよっか?うん?」

「う、嘘なのだ!その顔は絶対怒るのだ!」

「いいから吐け!速やかに、ハリー!」

    ナーギは渋々語り始めた。

「うぅっ…。楽しかったのだ…。パパとずっと一緒に居たかったのだ。でも、パパは人間だから、いつか地上に帰る…だから…ずっと一緒にいて貰う為に…誘惑香で…悪気はなかったのだ…。ごめん…なさい…うぅぅ~っ。」

    レンは黙って聞いていた。そして、疑問に思った。

「なぁ、お前ら…ここから出られねーの?」

「え?それは…。外は怖いところなのだ。出たら武器を持った人間に殺されてしまうのだ!私達は何もしていないのに!見ただけ襲われる…。出れるか出れないかで言ったら出れるのだ。」

    レンは考えた。人間が怖いから出ない。仕方ないよな、いきなり襲われるんだもんな。

「だったら全員、俺ん家来いよ!まだいるなら今すぐ呼んで来い!」

「ぱ、パパの家?あ、安全なの?」

「ダンジョンよりは遥かに安全だ。誰も攻めて来ないし、来ても家に入れもしないわ。来るだろ?」

    ラミア達は直ぐ様動いた。

「い、いますぐ他の子呼んできます!」

「い、いいの?我は魔王なのだぞ!?」

「いいに決まってるだろ?子供も居るしな。俺ん家なら働かなくてもいいし、黙ってても食べ物出るしな。最高だろ?ははっ。」

「パパぁっ!大好きなのだっ!!」

    ナーギが抱きついてきた。あやしているとラミア達が帰って来た。なんか…いっぱいいる!!単眼、人魚、虎娘、竜娘、サキュバス、デュラハン、ドライアド、メドゥーサ…魔物市か!

「お、多くね?どこに居たの…こんなに!」

「城に…いましたよ?逆になんで知らなかったんですか?」

「俺…謁見の間とナーギの寝室の記憶しかないわ…」

「「「あ…ははは。」」」

「ちょっと…帰るの待ってもらおうか…全員と話がしたい。ここに居たい奴もいるかも知れないしな。」

    それからレンは呼ばれて来た魔物娘を順番に面談する事にしていったのだった。
 
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