上 下
99 / 138
第11章 魔界浅層編

16 龍の祠 ①

しおりを挟む
    思わぬ場所でサイクロプス達を拾ったレンは、パンデモニウムに連れ帰った後、再び最果てにある龍の祠を目指した。暫く飛んでいくと、漸く祠らしき物が見えた。

「あれか?ふむ…居るな。龍人?ちょっと違うな。まぁ、いいか。降りてみよう。」

    レンはすぅーっと地面に降りたった。

「何だオマエ。ここは我らが聖地、龍の祠だ。用がない者は立ち去れ!」

「俺は性魔王レン。貴様らを頂きにきた。勝負しないか?」

「な、なにぃ!挑戦者だとっ!お、おい、皆を呼んで来い!祭の準備だ!」

「「「いぇ~い!祭だぁっ!!」」」

    何かコイツらおかしいな。何喜んでんだ?

「なぁ、祭ってなんだ?何でそんな喜んでんの?」

    目の前にいた女が説明を始めた。

「我ら龍魔族はな、戦いが好きなんだよ。あまりに強すぎる為に、男達は近寄らなくなって久しい。ここ100年位は負けなしだ。そろそろ中層へ降りようかと思っていたら…オマエが現れた。まだ我らに挑戦する奴が浅層に居たとはな、ふふふっ!浅層最後のバトルだ。一番弱い者から順に戦って貰う。我らは10人、1日1人ずつ出す。勝ったら相手は好きにして構わない。負けたら…そうだな、去勢してやるか。くははっ♪」

「それは負けられんな。生きる楽しみが無くなってしまう。10人倒さないと帰れないのか?」

「止めたいなら途中でもいいぞ?そんな軟弱者には興味はないからな。我らは強い者にしか従わん。身も心もな。」

「なるほど、根性論か。いいだろう、いつ始める?俺はいつでもいいぜ?」

    と、レンは上着を脱ぎ捨て、鍛えられた肉体を披露する。

「ほう…。これは、中々。皆集まったら始めるから待て。それと…ルールは何でもありだ。武器だろうが魔法だろうが何でも好きに使っていいぞ。」

「気前がいいな。わかった。」

    話していると、祠からゾロゾロと女達が出てきた。

「やだっ!カッコいいじゃない!」

「久しぶりのバトルだ!腕が鳴るぜ…!」

「ん~ふぁ~…。みゅぅ…。」

「お、皆来たな。さて、始めるか!勝敗は相手が敗けを認めるか、死んだ場合、気絶した場合のみだ、いいな?では、1番手、ネロ、前に出ろ!」

    何か、やたら眠そうな女の子が出て来た。

「ん~、くぅ~…。」

「やる気あんのか?どれ…少し威圧してみるか。」

「始めっ!!」

    試合が始まった。レンは開始直後、ネロに向かって威圧を放った。

「…っ!!!」

    眠そうな女の子の目が見開いた。

「舐めてた。本気でやらなきゃ…死ぬ!」

「ほう、わかるか。さぁ、来いよ。力を見せてみろ!」

「いく…!」

    目の前に居たネロの姿がフッと消える。

「おっ?はい、そこっ!」

    レンは、背後から爪で首を貫こうとしていたネロの腕を掴み、背負い投げで地面に叩きつけた。

「か…は…っ!」

「早いが軽いな。肉食え肉。」

「まだまだ成長途中…っ!」

    レンは地面に倒れていたネロの頭を踏み抜こうとした。勿論加減して。

    ネロは頭を捻り、何とか回避した。レンはその力を誘導し、ネロの身体をうつ伏せにした後、掴んでいた腕を捻り、ネロの上に乗った。

「はい、確保。どうする?続ける?」

「…負けないっ!」

    ネロは起き上がろうともがくが、レンが両膝で肩を押さえていたので、全く起き上がれない。レンはネロの首筋に冷たい鉄を当てる。

「これが最後だ。どうする?続けるか?」

「……降参。」

    ネロが敗けを認めたので試合が終わった。

「し、勝者、性魔王レンっ!」

「「「おぉぉぉ~!ネロが負けた!?」」」

「ふぅ…。すまなかったな、手荒にしてしまった。」

    レンはネロを立たせてやった。

「試合だからいい…。それより…子作りしよ?旦那様♪」

    と、ネロがむぎゅっと抱きついて来た。

「いきなりか?」

「負けた私はもうご主人様のモノ♪メスは強いオスに惹かれる。これ、自然なコト♪さぁ…抱いて♪」

    と、ネロが服を脱ごうとしたので一旦止めた。 

「まてまて、ちゃんと抱くから。それは、今後について決めてからだ。良いな?」

「りょー…かい。」

    レンは最初の女に向き直り、今後の話をする。

「取り敢えず、勝ったからネロは貰う。で、明日もまた1人出すんだよな?」

「あぁ。試合は明日の昼だ。精々楽しむと良い。我らは負けた事が無いからな…、全員処女はじめてだ。」

「明日の昼か、わかった。あ、そうだ。ここに家作ってもいいか?寝泊まりするのに必要だからな。」

    女は言った。

「家?小屋でいいなら貸すが…。まぁ、嫌なら好きにして構わん。祠の周りにある柵の内側以外なら好きに使え。」

「サンキュー♪ネロ、行こうぜ?」

「うぃ♪ご主人様♪」

    レンはネロを連れて柵の外に向かった。

「ご主人様、どうする?私、始めてはベッドがいい。」

「同感だな。直ぐに創るから待ってろよ?」

    レンは目の前の空間に手を伸ばし、唱えた。

「クリエイト、屋敷。」

    そう唱えた次の瞬間…、2人の目の前には10人位は余裕で住める屋敷が現れた。

「…ご主人様、凄い!」

「驚くのは中を見てからだぜ?さぁ、行こうか、愛の巣へ。」

    レンはネロを抱えあげ、運んだ。

「わわわ…ご主人様、歩けますよ!?」

「俺が触りたいんだよ。さぁ、このまま風呂にいこうか。」

「風呂?」

「あ~…暖かい水があって身体を洗う場所だ。」

「おぉ~、水浴び…行くっ♪」

    ネロはレンに抱きつく。レンは柔らかい感触を腕に感じながら、風呂にある脱衣場へと向かった。脱衣場に着き、ネロを降ろす。

「さて…ネロ、服を脱ぐぞ。」

「ご主人様、脱がせて♪」

「仕方ないな。ほら、手上げろ。」

    ネロは被るだけの簡易な服を着ていた為、上からすっぽりと脱がせた。残りはパンツ1枚だ。

「オスに見せるの、始めて…。なんかドキドキする…♪」

「脱がすぞ?」

    レンはパンツに手をかけ、下に降ろした。レンの目には、ぴったりと閉じた割れ目が映った。

「はい、足あげて。」

「う、うぃ。」

    ネロは片足ずつあげ、パンツを脱がされ全裸になった。 

「わ、私も脱がせる!あ、ズボンしかない…。」

「あぁ、試合前に脱いだっけ。下だけでいいぞ。」

「じ、じゃあ…脱がします!」

    ネロはズボンとパンツを一気に降ろした。降ろした途端、レンのモノがぶるんっと解放された。ネロはじぃっとそれを見る。

「おっきすぎ…。これ…、私乗れる?」

「乗る?どうやって?」

「んと…、こう♪」

    ネロはレンに正面から飛び付き、肉棒に割れ目を乗せ、肩に手をまわした。足はぷらぷらと浮いている。そして、ゆっくりと手を離した。

「おぉ~乗れてる!」

「軽いからなぁ、しかし、ネロ。お前…濡れてね?何かぬるぬるするぞ?」

「これが…いけない。」

    と、ネロは再び首に手を回し、腰を前後させ始めた。くちゅっにちゅっ…と水音が脱衣場に響く。

「気持ち良い…ご主人様ぁ~♪」

「そりゃ良かった。じゃあ風呂の中に行くぞ?掴まってろよ?」

    レンはそのまま歩き始めた。肉棒からネロの割れ目に振動が響く。

「ん…んっ…あっ♪」

「ほら、着いたぞ?これが風呂だ。」

    2人の目の前には巨大な浴槽があった。10人は余裕で入れる。

「お~広い…。でも…今はこっち♪んっ、ふぁっ…♪」

「挿入はダメだぞ?ちゃんとベッドでするんだからな?」

「ふぁ…ふぁい♪」

    ネロは顔を蕩けさせながら素股をしていた。レンはそんなネロの身体を隅々まで綺麗に洗い、まったりと湯船に浸かった後、ネロを寝室へと運んで行くのであった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました

東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。 攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる! そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

孕ませねばならん ~イケメン執事の監禁セックス~

あさとよる
恋愛
傷モノになれば、この婚約は無くなるはずだ。 最愛のお嬢様が嫁ぐのを阻止? 過保護イケメン執事の執着H♡

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜

墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。 主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。 異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……? 召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。 明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?

みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。 なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。 身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。 一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。 ……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ? ※他サイトでも掲載しています。 ※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。

【完結】令嬢が壁穴にハマったら、見習い騎士達に見つかっていいようにされてしまいました

雑煮
恋愛
おマヌケご令嬢が壁穴にハマったら、騎士たちにパンパンされました

処理中です...