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恋は恋
第七話
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二人で手持ちのお金を出し合って、決めた遊園地は横浜。
最寄り駅に到着してバス乗り場へ向かおうとすると長政から歩いていかない?と提案された。
「うん、いいよ」
すぐそこには観覧車のてっぺんが見える。ベイエリアをふたりのんびり歩いていくことにした。風が少し強くて潮の香りがする。
「あっちに公園あるみたいだな」
「海が見えるのかな」
「帰りに時間あったら行ってみるか?」
「そうだね」
観覧車はどんどん近づいてきて、風に乗ってジェットコースターの走る音や乗客の叫ぶ声が聞こえ始める。
僕は遊園地が実は初めてだ。ジェットコースターにも乗ったことはない、観覧車も。
遊園地とは、親に連れられて来るところだって思っていた。成長につれ友達同士やデートでも行くと知ったが僕には縁のないものだった。憧れはあったが、諦めていた。一生来ることはないかもって諦めたほうが楽で。
この間長政に行きたいところを聞かれて、遊園地と言ってしまって良かったのか。今日の、間もなくゲートをくぐる今も、不安がある。
「巴?どした? 疲れたか?」
「ううん」
「何から乗る?」
「え、もう乗るの?!」
「何乗るか迷ってるとか?」
「え?……うん! そう!」
遊園地自体に戸惑っていて何乗るかなんて実は考えてもいなかった。長政はそんな僕を見て笑ってる。
「来る前にあんだけ見てたのにな」
見てたというのはここの遊園地のホームページだ。なんの乗り物があって、幾らなのか二人で相談していたんだ。ジェットコースターは絶対乗ってみたいし、ゲーセンでも楽しみたいし。当日までに決めておこうと言っていたが結局決まらなかった。
まだ笑ってる長政を睨んで、結局僕は長政に聞くことにした。
「決められないから決めてよ」
「どれで迷ってんの?」
「あれと、……あれ、観覧車も絶対」
「あ~、オッケ」
長政は考える間もなくチケット売り場に向かっていった。僕も付いていこうとすると太ももあたりに何かがぶつかる。下の方を見ると小さな男の子がいた。僕とぶつかったようだ。
「ご、ごめん、大丈夫?」
泣くのか?もし泣いたらどうしたらいい?けどなにか様子がおかしい。小さな男の子は僕の太ももに腕を回してしがみついていたのだ。助けを求めるように長政の方を見ると付いてきているはずの巴が居なくて振り返ったところだった。そしてすぐに異変に気づいて走って戻ってきてくれた。
「ママとパパは?」
直ぐさま長政は屈むと男の子の頭を撫でた。その眼差しに僕は一瞬見惚れてしまった。大きな手が小さな頭をゆっくり撫ででいる。頼ってもらえるよう、怖がらせないよう、男の子を労っている。
「パパ」
「このお兄ちゃんが、パパ?」
長政が巴のことを指すと男の子はコクリと頷いた。
「え、僕に子供はいないけど……」
「隠し子いる説」
長政が巴を見上げてケラケラ笑った。
「とにかく保護者かわからんが連れてきた大人は探しているだろうから事務所かどこかに連れて行かないとな」
「うん」
「歩ける?」
長政が聞くと僕の太ももにしがみつく手がぎゅっと強くなる。とにかく僕に執着しているようだ。僕は男の子の頭を見下ろして手を差し出してみた。
「一緒にいこう?」
すると男の子はしがみつくのを止めるとその両手をバンザイするように上げて何かを縋っているような仕草をしてくる。
「んっんーーーーっ」
まだ言葉がうまく話せないのか?すると長政が「抱っこなんじゃない?」と言った。驚いて長政を見ると長政はとても穏やかな顔をして頷いて、僕にそれをしなよと言っているようだ。
子供に触ったこともなく、ましてや抱っこなど……。
戸惑っているうちに男の子は僕の手を取って小さく跳ねた。やはり抱っこをせがんでいるのだった。どうやって抱けばいいのかとりあえずしゃがむとすぐに男の子は僕の首にしがみついた。
ふわりと、甘い香りがした。
あぁ……子供は存在だけで庇護欲をそそるようになっているんだ。
まだ遊園地のゲートをくぐって数メートル。僕は小さな男の子に捕まってしまったのだった。
事務所で迷子らしいと伝えるとすぐにアナウンスがなされた。スタッフが子供を預かってくれるとのことだったが、男の子は僕と離れようとしないので長政が親が来るまで待たせてもらえるかを聞いていた。
「お母さんと来たの?」
ずっとしがみつく男の子に僕は聞いてみた。すると男の子は顔だけ離して僕の顔をじっと見上げてくる。そしてコクリと頷いた。
「おにーちゃんも」
「……そうか」
「パパ……おちごとで……」
「……来られなかったんだね」
「……ん」
長政が帰ってきて、待合室で一緒に待つことになった。
「座って待とう」
長政が椅子を引いてくれて僕は男の子を抱いたまま座る。男の子は僕の膝に座っていて、泣く様子もなく落ち着いているようだった。
「これ、君のだから飲んでいいよ」
長政はここに来る途中で自動販売機で買ってきたジュースの蓋を開けて男の子の前に置く。
「ありがと」
男の子はジュースをごくごくと飲んだ。
「俺の名前は長政っていうんだけど、君は?」
「ながましゃ?」
「ぷっ、あぁ、そうだよ」
長政は表情を崩して笑ってる。まさしく可愛さにノックアウトされたよう。男の子の髪を撫でてゆっくり飲めよと笑う。
「ぼく、かいと」
「かいとくん」
「うん」
長政がテーブルに突っ伏して男の子と視線を合わせる。
「俺の名前言って?」
「ながましゃ」
「ふふ」
何度も自分の名前を呼ばせてやけに嬉しそう。
「何歳?」
「ごしゃい」
「5歳か……それで? 俺の名前は?」
「ながましゃーっ」
長政が何回も言うからだんだん楽しくなってきて長政の名前を連呼し始める。長政もとても楽しそうで、僕はふたりの会話を聞きながらふと記憶の引き出しが開くのを感じた。
『ながましゃ! ながましゃー!』
うまく言えなくて自分に苛つきを覚えながらも、その背中に何度も呼びかける。その背中は満面の笑顔で振り返る。
『とも! ほら、早く来いよ!』
日本人離れした髪の色で、くりくりのくせ毛で、夕日に照らされてライオンの鬣みたいだった少年。僕が触れても嫌な顔しないで触らせてくれた。鬼ごっこも僕に合わせて手加減してくれた。
……まさか。
そのとき事務所の扉がいきなり開いた。
「すいません……っ! 子供が、子供が!」
小学生の男の子の手を引き女性が顔面蒼白でやってきたのだった。スタッフがなにか確認をしてからこちらを指差す。するとその女性もこちらを見て安堵の表情を浮かべながらその場でしゃがみこんだ。
「ママっ!」
男の子は僕の膝から降りて女性に駆け寄り抱きついた。女性は安心感からか腰が抜けたようになっていたが、男の子を力強く抱き締めた。
「一件落着だな」
長政は長い腕を上にあげてぐっと背伸びをしてみせる。そしてその手が僕の頭を撫でる。照れくさいけど、母親と男の子が泣きながら笑顔で抱き合っている姿は胸を温かくさせた。
「うん、良かった」
母親から乗り物回数券を貰った。長政は断ったが母親がこんな金額ではお礼にもならないで恥ずかしいと謝られたので、有難く受け取ることにしたのだった。
「申し訳ないやら、でも実は嬉しいやら?」
長政も複雑な心境だろう。
僕も複雑な心境だ、記憶の引き出しが開いてしまったから。
最寄り駅に到着してバス乗り場へ向かおうとすると長政から歩いていかない?と提案された。
「うん、いいよ」
すぐそこには観覧車のてっぺんが見える。ベイエリアをふたりのんびり歩いていくことにした。風が少し強くて潮の香りがする。
「あっちに公園あるみたいだな」
「海が見えるのかな」
「帰りに時間あったら行ってみるか?」
「そうだね」
観覧車はどんどん近づいてきて、風に乗ってジェットコースターの走る音や乗客の叫ぶ声が聞こえ始める。
僕は遊園地が実は初めてだ。ジェットコースターにも乗ったことはない、観覧車も。
遊園地とは、親に連れられて来るところだって思っていた。成長につれ友達同士やデートでも行くと知ったが僕には縁のないものだった。憧れはあったが、諦めていた。一生来ることはないかもって諦めたほうが楽で。
この間長政に行きたいところを聞かれて、遊園地と言ってしまって良かったのか。今日の、間もなくゲートをくぐる今も、不安がある。
「巴?どした? 疲れたか?」
「ううん」
「何から乗る?」
「え、もう乗るの?!」
「何乗るか迷ってるとか?」
「え?……うん! そう!」
遊園地自体に戸惑っていて何乗るかなんて実は考えてもいなかった。長政はそんな僕を見て笑ってる。
「来る前にあんだけ見てたのにな」
見てたというのはここの遊園地のホームページだ。なんの乗り物があって、幾らなのか二人で相談していたんだ。ジェットコースターは絶対乗ってみたいし、ゲーセンでも楽しみたいし。当日までに決めておこうと言っていたが結局決まらなかった。
まだ笑ってる長政を睨んで、結局僕は長政に聞くことにした。
「決められないから決めてよ」
「どれで迷ってんの?」
「あれと、……あれ、観覧車も絶対」
「あ~、オッケ」
長政は考える間もなくチケット売り場に向かっていった。僕も付いていこうとすると太ももあたりに何かがぶつかる。下の方を見ると小さな男の子がいた。僕とぶつかったようだ。
「ご、ごめん、大丈夫?」
泣くのか?もし泣いたらどうしたらいい?けどなにか様子がおかしい。小さな男の子は僕の太ももに腕を回してしがみついていたのだ。助けを求めるように長政の方を見ると付いてきているはずの巴が居なくて振り返ったところだった。そしてすぐに異変に気づいて走って戻ってきてくれた。
「ママとパパは?」
直ぐさま長政は屈むと男の子の頭を撫でた。その眼差しに僕は一瞬見惚れてしまった。大きな手が小さな頭をゆっくり撫ででいる。頼ってもらえるよう、怖がらせないよう、男の子を労っている。
「パパ」
「このお兄ちゃんが、パパ?」
長政が巴のことを指すと男の子はコクリと頷いた。
「え、僕に子供はいないけど……」
「隠し子いる説」
長政が巴を見上げてケラケラ笑った。
「とにかく保護者かわからんが連れてきた大人は探しているだろうから事務所かどこかに連れて行かないとな」
「うん」
「歩ける?」
長政が聞くと僕の太ももにしがみつく手がぎゅっと強くなる。とにかく僕に執着しているようだ。僕は男の子の頭を見下ろして手を差し出してみた。
「一緒にいこう?」
すると男の子はしがみつくのを止めるとその両手をバンザイするように上げて何かを縋っているような仕草をしてくる。
「んっんーーーーっ」
まだ言葉がうまく話せないのか?すると長政が「抱っこなんじゃない?」と言った。驚いて長政を見ると長政はとても穏やかな顔をして頷いて、僕にそれをしなよと言っているようだ。
子供に触ったこともなく、ましてや抱っこなど……。
戸惑っているうちに男の子は僕の手を取って小さく跳ねた。やはり抱っこをせがんでいるのだった。どうやって抱けばいいのかとりあえずしゃがむとすぐに男の子は僕の首にしがみついた。
ふわりと、甘い香りがした。
あぁ……子供は存在だけで庇護欲をそそるようになっているんだ。
まだ遊園地のゲートをくぐって数メートル。僕は小さな男の子に捕まってしまったのだった。
事務所で迷子らしいと伝えるとすぐにアナウンスがなされた。スタッフが子供を預かってくれるとのことだったが、男の子は僕と離れようとしないので長政が親が来るまで待たせてもらえるかを聞いていた。
「お母さんと来たの?」
ずっとしがみつく男の子に僕は聞いてみた。すると男の子は顔だけ離して僕の顔をじっと見上げてくる。そしてコクリと頷いた。
「おにーちゃんも」
「……そうか」
「パパ……おちごとで……」
「……来られなかったんだね」
「……ん」
長政が帰ってきて、待合室で一緒に待つことになった。
「座って待とう」
長政が椅子を引いてくれて僕は男の子を抱いたまま座る。男の子は僕の膝に座っていて、泣く様子もなく落ち着いているようだった。
「これ、君のだから飲んでいいよ」
長政はここに来る途中で自動販売機で買ってきたジュースの蓋を開けて男の子の前に置く。
「ありがと」
男の子はジュースをごくごくと飲んだ。
「俺の名前は長政っていうんだけど、君は?」
「ながましゃ?」
「ぷっ、あぁ、そうだよ」
長政は表情を崩して笑ってる。まさしく可愛さにノックアウトされたよう。男の子の髪を撫でてゆっくり飲めよと笑う。
「ぼく、かいと」
「かいとくん」
「うん」
長政がテーブルに突っ伏して男の子と視線を合わせる。
「俺の名前言って?」
「ながましゃ」
「ふふ」
何度も自分の名前を呼ばせてやけに嬉しそう。
「何歳?」
「ごしゃい」
「5歳か……それで? 俺の名前は?」
「ながましゃーっ」
長政が何回も言うからだんだん楽しくなってきて長政の名前を連呼し始める。長政もとても楽しそうで、僕はふたりの会話を聞きながらふと記憶の引き出しが開くのを感じた。
『ながましゃ! ながましゃー!』
うまく言えなくて自分に苛つきを覚えながらも、その背中に何度も呼びかける。その背中は満面の笑顔で振り返る。
『とも! ほら、早く来いよ!』
日本人離れした髪の色で、くりくりのくせ毛で、夕日に照らされてライオンの鬣みたいだった少年。僕が触れても嫌な顔しないで触らせてくれた。鬼ごっこも僕に合わせて手加減してくれた。
……まさか。
そのとき事務所の扉がいきなり開いた。
「すいません……っ! 子供が、子供が!」
小学生の男の子の手を引き女性が顔面蒼白でやってきたのだった。スタッフがなにか確認をしてからこちらを指差す。するとその女性もこちらを見て安堵の表情を浮かべながらその場でしゃがみこんだ。
「ママっ!」
男の子は僕の膝から降りて女性に駆け寄り抱きついた。女性は安心感からか腰が抜けたようになっていたが、男の子を力強く抱き締めた。
「一件落着だな」
長政は長い腕を上にあげてぐっと背伸びをしてみせる。そしてその手が僕の頭を撫でる。照れくさいけど、母親と男の子が泣きながら笑顔で抱き合っている姿は胸を温かくさせた。
「うん、良かった」
母親から乗り物回数券を貰った。長政は断ったが母親がこんな金額ではお礼にもならないで恥ずかしいと謝られたので、有難く受け取ることにしたのだった。
「申し訳ないやら、でも実は嬉しいやら?」
長政も複雑な心境だろう。
僕も複雑な心境だ、記憶の引き出しが開いてしまったから。
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