226 / 230
226 うみたん無双
しおりを挟む
俊也とルラは、湖(うみ)を連れて館周辺をお散歩。
湖が乗るベビーカーを押しながら牧場へ。発音がまだうまくできない湖は、念話でしきりにおしゃべりする。
『ねえねえ、お父さんって変!』
「まあ、変なのは認めるけど。どこが変なの?」
俊也は苦笑して聞く。
『普段全然魔力見せないくせに、チューしたとき、魔力をビンビン感じちゃう。
娘の私をどうしたいわけ?』
「どうしたいって……」
俊也は超困惑。
『私、娘だから、お嫁さんにできないよ!
そこんとこ、わかってる?』
「もちろんわかってるけど……」
『最近気づいたんだよね。お父さんはチューで女を魅了してる。
お母さん、どう思う?』
「さすがうみたん、鋭いね。それって絶対当たってる」
ルラは俊也に微笑みかけて答える。
『軽いチューだけでそうなんだから、お母さんやお嫁さんたちみたいなチューしたら、きっと女はメロメロだよ。
罪な男だ』
「だよね~!」
言われてみたらきっとその通り。ルラは娘の分析に、全面的に賛成。
意識していなかったが、娘に言われてみて、はっきりわかった。俊也は本能的に魅了の魔法を施しているのだ。
多分ベロチューレベルで、ほぼ女を攻略できる。ペッティングまで進んだら、完全に骨抜き状態。
性交まで及んだら、もう離れられない。今までの実績がそれを証明している。
『まあ、みんな幸せそうだからいいんだけどさ。
ほどほどにしてよね。
私や花ちゃんへのチュー。
お父さんのお嫁さんになりたくなっちゃう』
「心がけます」
思い当るところアリアリの俊也は、苦笑を深めて応える。
『お父さん、私のおっぱい吸ったでしょ?』
湖は非常に人聞きが悪いことを投げつける。
「いや、うみたんのおっぱいなんて、吸ってないよ!」
俊也には、全く身に覚えがない。
『なんて? ひどくない?』
湖は父親を責める。
「いや、失礼!
おそれ多くも、湖様のおっぱい、吸ったことなどありません!」
『まあ、許してあげる。
いい方が不正確だった。
私の分のおっぱい、吸ったでしょ?』
それは、身に覚えありまくりだった。
「ごめん。いやね、お母さんのおっぱい、超魅力的だから。
ちょっぴりおすそ分け、いただきました」
俊也は正直に懺悔する。
『まあ、いいんだけどね。
お母さんはお父さんの嫁だし、そういうこともあるでしょう。
だけど、すぐにわかっちゃうんだから!
乳首にお父さんの魔力が残ってるし、なんといってもお乳が濃くなるの。
前から気づいてた。
お父さんが帰ったとき、お母さんのお乳、超濃くなるの。
絶対なんかやってる!
いうなれば魔乳だよ。
大人がお酒飲むでしょ?
あんな感じで、超いい気分になれるんだけど、乳児にはヤバすぎるよ!』
「そうなんだ?
でも、それは我慢してもらうしかない。
お父さんの権利だし、義務だから」
『権利と義務……。
そう言われたら、仕方ないかな……』
「そうなんだよ。仕方ないことなんだ」
「うみたん、お馬さんだよ」
俊也が気の毒なので、ルラは話題を変えてやる。
『お父さん、動物には魅了の魔法使わないみたいね?
牝馬にまで迫られたら、大変だから?』
「意識的に使ってるわけじゃないんだけど」
娘の口撃に完敗した俊也だった。
将来が思いやられる。
「うみたん、今日もかわいいね!」
馬に乗った牧童頭のブレイブが、馬を歩ませてくる。
『軽っ! ニュージにコナかけてどうする!
ニーナさんに、言いつけちゃうよ!』
「うみたんが、ニーナに言いつけるって。
乳児をナンパしようとしてますよ~、だって」
念話が通じないブレイブに、ルラが通訳。
そういえば……。俊也、いつから念話できるようになったのだろう?
以前は俊也形態の時、念話はできなかった。
子どもたちと、あまりにも自然に念話を交わしているので気付かなかった。
きっと父性の本能が、必要性を感じたんだ? 自分だけ通じなくて、超いじけていたから。
「別にそんなつもりじゃ……、って、ニーナは念話できないから!」
恐妻家のブレイブは慌てて逃げ出した。
元村人組は、予定通りの組み合わせで家庭を築いている。
『ブレイブってかわいいよね。
ちょっとからかったらあの通り』
俊也は娘が怖くなった。
湖が乗るベビーカーを押しながら牧場へ。発音がまだうまくできない湖は、念話でしきりにおしゃべりする。
『ねえねえ、お父さんって変!』
「まあ、変なのは認めるけど。どこが変なの?」
俊也は苦笑して聞く。
『普段全然魔力見せないくせに、チューしたとき、魔力をビンビン感じちゃう。
娘の私をどうしたいわけ?』
「どうしたいって……」
俊也は超困惑。
『私、娘だから、お嫁さんにできないよ!
そこんとこ、わかってる?』
「もちろんわかってるけど……」
『最近気づいたんだよね。お父さんはチューで女を魅了してる。
お母さん、どう思う?』
「さすがうみたん、鋭いね。それって絶対当たってる」
ルラは俊也に微笑みかけて答える。
『軽いチューだけでそうなんだから、お母さんやお嫁さんたちみたいなチューしたら、きっと女はメロメロだよ。
罪な男だ』
「だよね~!」
言われてみたらきっとその通り。ルラは娘の分析に、全面的に賛成。
意識していなかったが、娘に言われてみて、はっきりわかった。俊也は本能的に魅了の魔法を施しているのだ。
多分ベロチューレベルで、ほぼ女を攻略できる。ペッティングまで進んだら、完全に骨抜き状態。
性交まで及んだら、もう離れられない。今までの実績がそれを証明している。
『まあ、みんな幸せそうだからいいんだけどさ。
ほどほどにしてよね。
私や花ちゃんへのチュー。
お父さんのお嫁さんになりたくなっちゃう』
「心がけます」
思い当るところアリアリの俊也は、苦笑を深めて応える。
『お父さん、私のおっぱい吸ったでしょ?』
湖は非常に人聞きが悪いことを投げつける。
「いや、うみたんのおっぱいなんて、吸ってないよ!」
俊也には、全く身に覚えがない。
『なんて? ひどくない?』
湖は父親を責める。
「いや、失礼!
おそれ多くも、湖様のおっぱい、吸ったことなどありません!」
『まあ、許してあげる。
いい方が不正確だった。
私の分のおっぱい、吸ったでしょ?』
それは、身に覚えありまくりだった。
「ごめん。いやね、お母さんのおっぱい、超魅力的だから。
ちょっぴりおすそ分け、いただきました」
俊也は正直に懺悔する。
『まあ、いいんだけどね。
お母さんはお父さんの嫁だし、そういうこともあるでしょう。
だけど、すぐにわかっちゃうんだから!
乳首にお父さんの魔力が残ってるし、なんといってもお乳が濃くなるの。
前から気づいてた。
お父さんが帰ったとき、お母さんのお乳、超濃くなるの。
絶対なんかやってる!
いうなれば魔乳だよ。
大人がお酒飲むでしょ?
あんな感じで、超いい気分になれるんだけど、乳児にはヤバすぎるよ!』
「そうなんだ?
でも、それは我慢してもらうしかない。
お父さんの権利だし、義務だから」
『権利と義務……。
そう言われたら、仕方ないかな……』
「そうなんだよ。仕方ないことなんだ」
「うみたん、お馬さんだよ」
俊也が気の毒なので、ルラは話題を変えてやる。
『お父さん、動物には魅了の魔法使わないみたいね?
牝馬にまで迫られたら、大変だから?』
「意識的に使ってるわけじゃないんだけど」
娘の口撃に完敗した俊也だった。
将来が思いやられる。
「うみたん、今日もかわいいね!」
馬に乗った牧童頭のブレイブが、馬を歩ませてくる。
『軽っ! ニュージにコナかけてどうする!
ニーナさんに、言いつけちゃうよ!』
「うみたんが、ニーナに言いつけるって。
乳児をナンパしようとしてますよ~、だって」
念話が通じないブレイブに、ルラが通訳。
そういえば……。俊也、いつから念話できるようになったのだろう?
以前は俊也形態の時、念話はできなかった。
子どもたちと、あまりにも自然に念話を交わしているので気付かなかった。
きっと父性の本能が、必要性を感じたんだ? 自分だけ通じなくて、超いじけていたから。
「別にそんなつもりじゃ……、って、ニーナは念話できないから!」
恐妻家のブレイブは慌てて逃げ出した。
元村人組は、予定通りの組み合わせで家庭を築いている。
『ブレイブってかわいいよね。
ちょっとからかったらあの通り』
俊也は娘が怖くなった。
0
お気に入りに追加
164
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。
飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。
ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。
そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。
しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。
自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。
アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!
【R18】異世界なら彼女の母親とラブラブでもいいよね!
SoftCareer
ファンタジー
幼なじみの彼女の母親と二人っきりで、期せずして異世界に飛ばされてしまった主人公が、
帰還の方法を模索しながら、その母親や異世界の人達との絆を深めていくというストーリーです。
性的描写のガイドラインに抵触してカクヨムから、R-18のミッドナイトノベルズに引っ越して、
お陰様で好評をいただきましたので、こちらにもお世話になれればとやって参りました。
(こちらとミッドナイトノベルズでの同時掲載です)
【R18】聖処女騎士アルゼリーテの受難
濡羽ぬるる
ファンタジー
清楚な銀髪少女騎士アルゼリーテは、オークの大軍勢に屈し、犯されてしまいます。どんなに引き裂かれても即時回復するチート能力のおかげで、何度でも復活する処女を破られ続け、淫らな汁にまみれながらメスに堕ちていくのです。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
オークションで競り落とされた巨乳エルフは少年の玩具となる。【完結】
ちゃむにい
恋愛
リリアナは奴隷商人に高く売られて、闇オークションで競りにかけられることになった。まるで踊り子のような露出の高い下着を身に着けたリリアナは手錠をされ、首輪をした。
※ムーンライトノベルにも掲載しています。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる