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206 ドンギツネ方式の余禄と副作用
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俊也の実家。朝陽はナイトのぬいぐるみから報告を受けた。
『なっちゃん、また二人増えたって。
スケベアニキのお妃さま』
朝陽は友人の菜摘に電話で報告。
『またなの? どんだけ強欲?』
『一人は王女様で、もう一人はお付きの女性。
その侍女さんは、まるっきりの日本人なんだって』
『地球との並行世界? 不思議だよね?』
『だよね~。耳より情報があるんだけど。
スケベアニキとエッチしなくても、魔力を身につける方法が発見されたの。
私、試してみようと思うんだけど。
なっちゃんはどうする?
頼んであげてもいいよ』
『マジで?
だけど、エッチ付きの方がいいかな。
ぼちぼち経験したいかも』
『阿部先生と、この前駅で会ったの。
先生、スケベアニキとエッチしてるらしいよ。
はっきり言って困ってた。若返り過ぎて。
二十代前半にしか見えなかった。
それでもアニキとのエッチはやめられない。
教職辞めて、あちらの世界に移住しようかな、なんてもらしてた。
アニキとのエッチ、止めはしないけど、それなりの覚悟は持つことね。
さっき言った方法なら、多少の魔力が残る程度。
エッチ付きなら、ガンガン付いちゃうんだって』
『ガンガン?』
『琴音さんなんて、一端の魔導師だよ。
向こうで魔法バリバリ使ってる。
あの人、成り行きに流されちゃうところがあるから。
後五年もしたら困ると思う。
全然老けなくなってるから』
『フムフム。た~しかに。
老けないって、いいことばかりじゃないよね。
こっちの世界で生きるなら。
なんといってもこっちの世界は便利だし、いろいろ刺激がある』
『向こうもある意味刺激的だよ。
アニキ、また従軍する気みたい。
チンギスハンやフビライハンみたいな、皇帝がいるんだってさ。
世界征服の野望を持った』
『前も大勢殺しちゃったんだってね。
おっかね~!』
『それがあの世界。
民主主義は当分根付きそうにない、力だけが物をいう世界なの』
『よく考えてみるよ。
新しい方法は前向きに。
そうそう、新しい方法って?』
『妖怪狐に憑依してもらうの。
フミちゃんのご先祖様の』
『なによ、それ!
身体や心に問題はないの?』
『さっきも言ったように、魔力がちょっぴり残るだけだよ。
私やなっちゃんなら、憑依してもいいって。
ただし、他人の心に敏感になる。
その意味で、心に副作用が残ると言っても、間違いではない。
つまり、他人の心がなんとなく見えて、人間嫌いになる可能性が高いということよ』
『それはそれで問題多そう。
そっちもよく考えてみる』
『その方がいいかもね。じゃ』
『うん。ありがとう』
朝陽はあえて伏せていた。興津根様に憑依していただいたら、知能水準が、ぐぐっと上がるらしい。
特に語学に関してはチートレベル。
エッチ自粛中の妊娠初期の嫁を除き、ドンギツネ方式で、誰一人日本語に困らなくなっている。英語もペラペラ。
あのスケベアニキ、英語が超得意だったから。
興津根様最大の能力は、知識のハッキング。
つまり、館の嫁は、魔力の底上げだけではなく、俊也やルラレベルの知識を、労せずして得ているのだ。
なっちゃん、アニキとドンギツネ方式でエッチを続けたら、大東京大学も余裕で受かっちゃう。
それってある意味、老けにくい現象よりおっかないかもよ。
絶対平凡な人生、過ごせなくなる。こちらの世界では。
『なっちゃん、また二人増えたって。
スケベアニキのお妃さま』
朝陽は友人の菜摘に電話で報告。
『またなの? どんだけ強欲?』
『一人は王女様で、もう一人はお付きの女性。
その侍女さんは、まるっきりの日本人なんだって』
『地球との並行世界? 不思議だよね?』
『だよね~。耳より情報があるんだけど。
スケベアニキとエッチしなくても、魔力を身につける方法が発見されたの。
私、試してみようと思うんだけど。
なっちゃんはどうする?
頼んであげてもいいよ』
『マジで?
だけど、エッチ付きの方がいいかな。
ぼちぼち経験したいかも』
『阿部先生と、この前駅で会ったの。
先生、スケベアニキとエッチしてるらしいよ。
はっきり言って困ってた。若返り過ぎて。
二十代前半にしか見えなかった。
それでもアニキとのエッチはやめられない。
教職辞めて、あちらの世界に移住しようかな、なんてもらしてた。
アニキとのエッチ、止めはしないけど、それなりの覚悟は持つことね。
さっき言った方法なら、多少の魔力が残る程度。
エッチ付きなら、ガンガン付いちゃうんだって』
『ガンガン?』
『琴音さんなんて、一端の魔導師だよ。
向こうで魔法バリバリ使ってる。
あの人、成り行きに流されちゃうところがあるから。
後五年もしたら困ると思う。
全然老けなくなってるから』
『フムフム。た~しかに。
老けないって、いいことばかりじゃないよね。
こっちの世界で生きるなら。
なんといってもこっちの世界は便利だし、いろいろ刺激がある』
『向こうもある意味刺激的だよ。
アニキ、また従軍する気みたい。
チンギスハンやフビライハンみたいな、皇帝がいるんだってさ。
世界征服の野望を持った』
『前も大勢殺しちゃったんだってね。
おっかね~!』
『それがあの世界。
民主主義は当分根付きそうにない、力だけが物をいう世界なの』
『よく考えてみるよ。
新しい方法は前向きに。
そうそう、新しい方法って?』
『妖怪狐に憑依してもらうの。
フミちゃんのご先祖様の』
『なによ、それ!
身体や心に問題はないの?』
『さっきも言ったように、魔力がちょっぴり残るだけだよ。
私やなっちゃんなら、憑依してもいいって。
ただし、他人の心に敏感になる。
その意味で、心に副作用が残ると言っても、間違いではない。
つまり、他人の心がなんとなく見えて、人間嫌いになる可能性が高いということよ』
『それはそれで問題多そう。
そっちもよく考えてみる』
『その方がいいかもね。じゃ』
『うん。ありがとう』
朝陽はあえて伏せていた。興津根様に憑依していただいたら、知能水準が、ぐぐっと上がるらしい。
特に語学に関してはチートレベル。
エッチ自粛中の妊娠初期の嫁を除き、ドンギツネ方式で、誰一人日本語に困らなくなっている。英語もペラペラ。
あのスケベアニキ、英語が超得意だったから。
興津根様最大の能力は、知識のハッキング。
つまり、館の嫁は、魔力の底上げだけではなく、俊也やルラレベルの知識を、労せずして得ているのだ。
なっちゃん、アニキとドンギツネ方式でエッチを続けたら、大東京大学も余裕で受かっちゃう。
それってある意味、老けにくい現象よりおっかないかもよ。
絶対平凡な人生、過ごせなくなる。こちらの世界では。
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