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198 自由だぁ~~~!

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 その日の夜。

 俊也は元ラブホ大使館に、緊急招集された。弥生から連絡があった。
なんでも、急を要する事案が発生したとのこと。

「俊也さん! お帰りなさい!」
 ナイトが魔法陣から出たら、弥生が体を抱き上げた。
 弥生は鼻ツン。ボフン! たちまち全裸の俊也に。弥生はひしと抱きつく。

「あの~……」
 俊也はその露骨アクションにたじたじ。
いいのか! 人妻!
もちろん、俺的にはいいんだけど?

「ごめんなさいね。私、ブランドはいじゃった」
 セクシーネグリジェスタイルの弥生は、お腹を揺すって俊也の生パオーンを刺激する。たちまちパオパオパオ~ン状態に。

「ブランド?」
 俊也は弥生の行動と「ブランド」の意味するところが分からない。

「そう。人妻というブランド」
 弥生は背伸びして、俊也の首にすがりつき、唇を奪った。
 超解放感!

「つまり、別れたんですか? 旦那さんと」
 俊也は一応念を押してみる。

「解きほぐしたの。私は人妻のしばり。
元夫は政界へのしばり。
今夜からずっとここで暮らす。
いいでしょ?」

「もちろんです」
 俊也は弥生の体を抱きしめ、行動でも歓迎の意を示した。

 
 俊也は対面座位の形で、弥生の中をさまよっていた。若い嫁たちにはないゆったり感。巫見の中と通じるものを感じた。
 ギューギュー締め付けられるのもいいが、柔らかな刺激に漂うのもいい。
 これぞ熟女のだいご味?

 弥生はうっとりと目を閉じ、快感に浸っている。
 
 この人は昨日まで人妻だった。こんな表情で、あの有能秘書に抱かれていたのかなと想像する。

 なんだか無性に腹が立ってきた。理性では理不尽だとわかっている。
それに、自分は何人もの嫁や愛人と情交を重ねている。

だが、感情はいかんともしがたし。俺を刻み込んでやる!

 俊也は対面座位を解き、正常位の形をとった。
 両手で弥生の足を大きく開いた。

 弥生は素直にされるがまま。挑戦的な目で俊也を見つめる。

 俊也はゆっくり弥生の中に侵入。
「あっ、奥まで……、いや~~~! 大きくなってる!
強く! つよくぅ~~~!」
 俊也は男の力を、弥生に激しくぶつけた。
 

 やん……、くすぐったい! 弥生は股間に張り付いたナイトの猫ひげで刺激され、思わず身もだえた。

 フミから聞いていたが、俊也エッチで唯一物足りないのは、アフターサービスだとか。
 まさにその通りなのだが、火照った体に、無意識猫ひげサービスは、結構なお味だと思う。

超敏感地帯と、内ももで味わうモフモフ感! 

これも、いい!

 弥生は、ふと思う。結婚ってなんだろう?

 夫とは、熱烈な恋愛の結果結ばれた。

新婚当初は、恋愛感情の余韻と、落ち着くべき所へ落ち着いたという安堵感で、満たされていた。
 半年もしないうちに、物足りないものを感じ始めた。なにか落ち着き過ぎているのだ。
 まあ、これが幸せなんだろうな、と、弥生は心に巣食う不満分子を押し殺した。

 夫は有能だった。若き代議士野辺の懐刀として、政財界に着々と強固なコネクションを築いていった。
もちろん、一宮家の強力な後押しもあったが、超名門三世おぼっちゃま議員の、手となり、足となり、口となり、精力的に活動した。
 その意味で弥生は、夫を大いに評価していた。

だが、家庭人としては、明らかに落第点だった。特に、先天的な心臓疾患を持って生まれた、フミを授かってからは。

 はっきり言えば、夫との生活は、惰性そのものだった。

 これから私は、俊也さんの愛人? 

なんか、いい!
 エロチックで退廃的なその響き。

そして何よりも、惰性に流れてしまったら、たちまち崩れるであろう、落ち着き過ぎないそのポジション。

 もう一度ほしくなっちゃった。健介さんにはお代わりを求めたことがなかった。
 かわいそうで、求められなかった、が正確かもしれない。なんかいっぱいいっぱい、って感じだったんだよね。
 その割に、他の女ともよろしくやっていた。一宮の組織に問い合わせたら、いずれも玄人筋だとのこと。
 相手が素人なら、許せなかったが、自分にはフミの付き添いがあった。
 仕方ないと大目に見ていた。

考えてみたら、結婚して以来、「仕方ない」の連続だった。超多忙な夫と結ばれたこと。疾患のある娘を産んだこと。孤独な娘を放っておけず、毎日毎日付き添っていたこと。

 どこに自分があったのかと思う。

 今は自由だ! ちょっぴり自分を主張させてもらおう。

 弥生は爆睡中のナイトに鼻ツンした。
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