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195 カクテル?

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「ごめん! 一時間も遅れちゃって」
 俊也が、フミに与えられた部屋に帰って来た。

「いいんですよ。一時間遅れたということは、上々だったんですね?」
 フミと側近姉妹は、笑顔で俊也を迎える。

「もう許して、なんてさ。
もう遅くなったね。夕食だけでも……」

 フミと側近姉妹に、押し倒された俊也だった。

 俊也はフミにがっちりハグされ、幸と茜がズボンとパンツを下ろした。
 フミは俊也の唇を奪う。

 ペロ、ペロ……。さっそく幸がいたずら。
「フフフ、まだ魔法のお汁の味が残ってる。清浄魔法使わなかったんですね?
なんかいつもの味と違う!
もしかして巫見様の?
へ~……、なんというか、お酒みたいな……」

「どれどれ……」
 ぺろ~り、ぺろぺろ……。
「ほんとだ!
愛液のカクテル?」
 茜が率直にして卑猥な感想を述べた。

「マジで!
私も!」
 フミが俊也のパオパオーンを口撃。

 俊也は思う。慣れというものは恐ろしい。清純可憐だったJKたちは今いずこ?


 ふぐっ! ただ猫ナイトは柔らかおっぱいの狭間で、たたき起こされた。というか、抱きしめ起こされた。
 犯人は茜だ。

「フニャ……」
「茜! ヤバいよ! ナイト君がぐったりしてる!」
 フミが叫んだ。
「あっ!」
 茜は慌ててハグを解いた。

 つん。幸はナイトに鼻ツン。猫の体では心臓マッサージもできない。

「茜、あなたレジさんで、身体能力強化してるんだから!」
 心臓マッサージを続ける幸がなじる。
「ほんとごめん! ついうっかり……」
 茜はしょぼん。

「あの~、俊也さん、目が開いてるんだけど。心臓止まってるの?」
 比較的冷静なフミが言う。
「えっ……」
 幸が心臓マッサージを止める。

「ごめん……。なんか言い出せなくて。マジで一瞬意識が飛んだんだけど、ばつが悪い?」
 俊也がむくりと起き上がった。ごく一部も、むくりと起き上がっている。
 意識がもどったら、幸が馬乗りになって……、そこそこ成長したおっぱいがぷるん、ぷるん……。

 下からのアングルで、茜のおろおろ状態を薄目で追った。
茜のおっぱいは、三人の中で、最も進化している。下半身の発毛事情も充実している。
ほとんど見分けがつかなかった姉妹は、裸になったら、容易に区別できるようになった。
 つまり、なにかと超刺激的で、ごく一部がむくりと起き上がったわけ。

フミは、その「おっき現象」を一部始終目撃し、冷静でいられた。
心臓が止まっていたら、下半身に血がめぐるわけがない。多分だけど。

「で、再戦は可能?」
 フミがニヤリとして聞く。

「お願いだから、晩御飯にしよう」
 性的には、満腹状態の俊也は哀願した。


 夕食…というか夜食を終え、フミは巫見に呼び出された。

「フミです。失礼します」
 襖の外でフミが声をかける。
「どうぞ」
 巫見が答える。

 フミが視線を落とし、巫見の部屋へ。

 視線を上げると……。

「どう?」
 全裸の巫見が、妖しく微笑んでいた。

「お美しいです」
 フミは、そう答えるしかなかった。母親の容姿と裸を連想させる外見だった。いや、外見だけではない。内側からほとばしる精気。
以前から、百歳越えとは思えない巫見だったが、美熟女という形容がぴったり。

「あの~、資格があるかしら?」
 巫見がおそるおそる聞く。

「資格? もちろんです! 俊也さんに頼んでおきます!」
「愛人でいいから。そう伝えて」
 巫見の言葉に、フミは、にっこりとうなずく。

一宮一族、当分は安泰だ。
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