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180 落ちたのは脂肪だけ?

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 さくらは素っ裸になり、仰向けでベッドに横たわった。タプタプお肉が重力の影響で……。なにせ、贅沢なお肉の持ち主ですから。
 特にお腹への影響は著しい。

「お願いします」
 さくらは目を閉じて言う。

彼女の腹部に両手が伸ばされる。両掌(りょうてのひら)は脇腹を包み、ゆっくり下から上へ。

彼女の脂肪を押し上げるように。思っている以上に力は強かった。
少し痛いほど。

掌は彼女のおっぱい周辺に持ち上げられた。

彼女の脂肪は、気の毒なことに、おっぱいへ行きわたらなかった。はっきり言って貧弱だ。

そのチーパイの形を整えるように、掌は妖しくうごめく。

何度も何度も、同じ動作が繰り返される。

体が熱い。

いや、体というより、脇腹から胸にかけて部分的に。

さくらは歯をくいしばって耐えた。

掌の動き方が変わった。今度は脇の下からおっぱいへと。また同じ動作が繰り返される。

「一度にやるとまずいそうだから、今日はこの辺で。
ありがとう、アンちゃん」
 傍らで見守っていた静香が言う。

「ドーイタシマシテ」

「あん……」
 さくらが色っぽい声をもらす。いたずらにアンが、さくらの乳首をつまんだのだ。

もうお忘れかもしれないが、アンは美容整形外科医真っ青の特殊技能を持っている。

さくらの体型を見かねたアンは、施術を買って出たのだ。

さくらは目を開けて天井を見る。

「おわっ! 何、この体!」
 驚いたさくらは跳ね起きた。

ちなみに、天井とベッド際の壁は、鏡が張り巡らされている。
元ラブホだから。

さくらは側面の鏡を見ながら、脇腹を触る。

はっきりわかる。二十五歳くらいのお腹に戻っている。そして……、

「憧れのCカップ? アンさん、ありがとう!」
 さくらは歓喜の涙。

「油断してるとすぐ元に戻っちゃうよ。
節制と筋力アップに努めることね」
 静香が注意を与える。

「フトモモト、オシリハ、マタコンド。
コンバンネツガデルカモシレナイ。
ナナドコエタライッテ。サゲテアゲル」
 アンはもう一度さくらの乳首をつまむ。

さくらはでかい乳首を持っていた。つまみたくなっちゃうよね!

「もう…痛いです」
 さくらは苦笑しながら軽く抗議した。

嫁たちの実力を体感した、さくらだった。

芙蓉はエンランに視力を矯正してもらい、感激していた。
さくら的にはちょぴり悲しかった。さくらはメガネっこ芙蓉の方が好みだから。

「お礼、ホントに私の体でいいんですか?」
 さくらは、頬を染めて聞く。

「ヨメナカマ、ミンナキンニクオンナニナッタ。ダケルシボウオニク、キショウ」
 アンはさくらのおっぱいをわしづかみ。

アンお気に入りだった小太りフレアは、このところすっかりレジ形態がやみつきだから。

「さくらちゃん、結構需要があるかもね。
俊也君も気の迷い、起こしちゃうかも」
 静香が苦笑して言う。

「コーベビーフ? 
シモフリニク、オイシイ。
イタダキマス!」
 アンはさくらの調理にとりかかった。

私、マジで肉奴隷になるかも……。

アンの愛撫に身を任せ、身悶える霜降りさくらだった。

 この人の指、吸盤でもついてるの? 不思議な感覚。
さくらは身もだえる。

 ああ、やっときてくれた……。アンの指はさくらの女の子でうごめく。敏感なお肉が…一瞬指先に吸い付き、あ~~~!
 一番感じるところへ!

 す、すごい! すごすぎる!
 肉奴隷? 喜んで!

 アンの魔法の指と、無意識的魅了魔法の虜になったさくらだった。

 その様子を黙って鑑賞していた、静香と芙蓉は目を見合わせた。
『あれは堕ちたね?』
『さくらちゃん、男性とエッチ、できるでしょうか?』
 妖気さえ感じられるアンを、密かに恐れる静香と芙蓉だった。
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