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63 どんな子が生まれる?

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 俊也はルラとフラワーに挟まれて、横になっている。安定期がきたら、軽く入れちゃうのも可だが、二人がいつ侵入可となるのか不明だ。

そこで俊也の休養日には、四人の妊婦が二人ずつ添い寝している。

「いつまで粘られるのかな?」
 俊也の手をとって、お腹をなでさせながらフラワーが言った。

 添い寝装備は普通のパジャマ。パンツはへそまで隠すオバサン仕様。

 不本意だが、俊也の指示は絶対だ。ルラも同様。

「だよね~……。思うんだけど、俊也の魔力、セックス時に関しては、はっきりあるよね? 
もしかしたら、猫又カウント?」
 ルラがフラワーに振る。

「絶対そうだと思う。ルマンダのお腹と、私たちのお腹の成長速度が全然ちがう。
だけど、ルマンダレベルのカップルの妊婦だと、出産まで平均四百日少々? 
その成長速度より明らかに遅れてる。
父親の影響だとしか考えられない」
 フラワーが応える。

「当分粘られそうだね?」
 ルラがまた振る。

「妊娠したのはルラが先みたいだけど、私の方が早いかも」
 フラワーが応える。

「どんな子が生まれるんだろう? 猫に変身できちゃったりして」
 ルラが振る。

「ばぶばぶ、ホットウオーター……。自分で産湯つかえちゃったりして」
 フラワーの返しに、しばらく無言。三人とも思ったから。ありえる……。

「この分だと、嫁や子供に思いっきり見た目年齢差がつきそう。私、ルマンダの子に追い付かれちゃうかも」 とルラ。

「あ~、それは覚悟しておいた方がよさそうだね。
ブルーやアンリは早く老けそう。カナちゃんは……」


「やめて! 明日の朝、日本にいっていい?」
 フラワーの言葉を遮り、俊也が哀願した。

「そうだね。行ってあげて」
 そう言って、俊也の乳首をついばむルラだった。

「俊也さん、例の嫌がらせ作戦、もうひとひねりしない?」
 フラワーが話題を変えた。

「もうひとひねり?」

「私のゴーストを作る。つまり式を……」
 
フラワーの作戦を聞いて、ポナンの部下が俊也ですら気の毒に思えた、とだけ記しておく。

フラワー、やっぱ怖っ!


「なあ、こっちの世界に、獣人っているの?」
 俊也は、さっきの二人の会話が気になって聞いてみた。ひょっとしたら、レジ的な特殊体質を持った子が生まれるかもしれない。

「私は聞いたことがないけど、フラワーは?」
 俊也の手を、おっぱいに導きながらルラが言う。侵入不可でも、おっぱいタッチ程度なら嫁の義務として。

「本当かどうか知らないけど、商人の噂では。
南大陸の首長一族に、いるとかいないとか。
その商人も、又聞きの又聞きって感じ」
 情報通の父親を持つ、フラワーが応える。フラワーは、俊也の手を太ももで挟んだ。これも嫁の義務として。

「耳が異様に長い一族は?」
 俊也は自らの理性を奮い立たせて聞く。ごく一部が奮い立ってくるのはどうしようもない。

ルラ、おっぱいでかくなってるし……。フラワーの太もも、あったかくて柔らかいし……。女の子の丘の感触も……。

「耳が長い?
あ~、エルフってやつ?」
 ルラは思い当たった。彼女は日本語の勉強のため、マンガコミックスを読んでいる。エルフは、異世界転移・転生ものの定番キャラだ。

「それは聞いたことがない。
俊也さん、そんな感じの女性、探したいの?」 
 フラワーが、声を低くして聞く。

「とんでもございません!」
 俊也は慌てて否定する。

少ししか思ってないもん!

「そうなんだ? フラワー、やる?」
「諾!」
 俊也のパジャマとパンツを、一気に下ろす二人の嫁だった。

 経口補給、久しくやってないもんね! 

「あっ、あ~~~ん……。気持ちいいですぅ~~~ん」
 二人の手と舌でいじられ、悶える俊也であった。
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