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107 反省会
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夕食後の反省会。
ケーンは、偉そうに腕を組んで、おもむろに口を開いた。
「事前に実戦の準備をしておけと注意されてた。
ダンジョンにもぐる可能性まで、考えておく必要があったんじゃないの?
少なくとも、ダンジョンにもぐると言われたとき、昼食の準備を考えるべきだった」
ケーンはその言葉を残し、キキョウにお仕置きをするため、宿舎を抜けた。
なんかお師匠様気分! ケーンは、二人の師匠に、しごき抜かれたうっぷんが、少し晴れた。
人に何か教えるって、気持ちいい。
夕食後は完全に自由時間だ。宿舎に例のテントを張るわけにいかないし、備えられた固いベッドでは、安眠できそうにない。
それに、超楽しいお仕置きが待ってるし!
ケーンはスキップで、帰路を急いだ。
残されたチームポチのメンバーは、反省会を続けた。
ケーンにとっては、常識以前のアドバイスだったが、残されたメンバーは、ケーンの言葉を重く受け止めた。
自分たちの甘さと、戦いに備えることの重要性について、深く学べた。
この寺小屋では、生き延びるため、一人一人が主体的に考えることが必要なのだ。
今日は完全にポチ様々だった。
「昼食や飲み水のことを考えてなかったのも、大きなミスだったとは思う。
それ以上に、矢が心細くなったのは、なんとかしないと。
ウチは弓使いが二人もいるし。
半分は回収できたけど、残りは使い物にならなかった。
矢が無くなったら、火力はとたんに落ちる」
アリスが反省の弁を述べた。残りのメンバーは、こくこくとうなずく。
「矢は結構高いし。
パーティみんなでお金集めようか?
矢壺を買って、弓使い以外も予備の矢を運んだら?
なんといっても、中長距離火力は捨てがたいし、ウチの大きな強みだと思う」
槍使いのミントが提案する。
「賛成」
と、メンバーは異口同音に応える。
「ポチ、バッグの中から色々出してたよな?
あれってもしかして……」
ダンが口を開いた。
「魔法のバッグかもね……。
先祖伝来の。
だけど、ポチに頼りすぎるのはやめよう」
アリスの言葉に、メンバーは首肯した。
☆ ☆ ☆
ケーンはキキョウの家に帰り、さっそく二人で部屋にこもった。
「あれほど言われてたのに、ごめんなさい。
わかっています。
いくら装備に邪魔されても、あのダンジョンで、ケーン様がけがなんかするわけない。
だけど……」
キキョウは、いきなり深く頭を下げた。
「罰を与える」
ケーンは厳しい表情を作って言った。
「いかような罰もお受けします」
キキョウは、頭を下げたまま言った。
「いいかげん、『様』づけはやめようか。
キキョウは俺の正妻であって、従僕じゃない。
ケーンと呼んでごらん」
「ケーンさ……」
「キキョウ、大好きだよ。
心配性の正妻の権利だ。
好きに行動するといい」
「ケーン様!」
キキョウはケーンの腕の中に飛び込んだ。
ケーンは、きつく抱きしめる。
余分な脂肪が一切ない、キキョウの体をすべてさらす。中パイはもちろん余分じゃない。
ケーンは、念入りなお仕置きにとりかかった。
キキョウの肉体は変幻自在。関節は信じられないほど柔らかく、筋肉もタフだ。
あんなことも、こんなことも……。
超楽しいんですけど!
ケーンとキキョウは、数時間お仕置きタイムを楽しんだ。
「あっ、虚飾の兜……。
ずっとカブットくわけにいかないし」
お仕置きの余韻さめやらぬケーンは、がばっと起き上がった。
兜の欠点に気づき、対策を講じるのも、帰宅の理由だった。
あの兜、やたら重いし、頭がむれる。何か小物に機能を付与しよう。
命に関わらないレベルでは、案外抜けているケーンだった。
ちなみに、こてこてギャグの小手は、初陣パーティの肩の力を抜くのに、大いに役立った。
まだケーンに、その後遺症は残っていたが。
ケーンは、偉そうに腕を組んで、おもむろに口を開いた。
「事前に実戦の準備をしておけと注意されてた。
ダンジョンにもぐる可能性まで、考えておく必要があったんじゃないの?
少なくとも、ダンジョンにもぐると言われたとき、昼食の準備を考えるべきだった」
ケーンはその言葉を残し、キキョウにお仕置きをするため、宿舎を抜けた。
なんかお師匠様気分! ケーンは、二人の師匠に、しごき抜かれたうっぷんが、少し晴れた。
人に何か教えるって、気持ちいい。
夕食後は完全に自由時間だ。宿舎に例のテントを張るわけにいかないし、備えられた固いベッドでは、安眠できそうにない。
それに、超楽しいお仕置きが待ってるし!
ケーンはスキップで、帰路を急いだ。
残されたチームポチのメンバーは、反省会を続けた。
ケーンにとっては、常識以前のアドバイスだったが、残されたメンバーは、ケーンの言葉を重く受け止めた。
自分たちの甘さと、戦いに備えることの重要性について、深く学べた。
この寺小屋では、生き延びるため、一人一人が主体的に考えることが必要なのだ。
今日は完全にポチ様々だった。
「昼食や飲み水のことを考えてなかったのも、大きなミスだったとは思う。
それ以上に、矢が心細くなったのは、なんとかしないと。
ウチは弓使いが二人もいるし。
半分は回収できたけど、残りは使い物にならなかった。
矢が無くなったら、火力はとたんに落ちる」
アリスが反省の弁を述べた。残りのメンバーは、こくこくとうなずく。
「矢は結構高いし。
パーティみんなでお金集めようか?
矢壺を買って、弓使い以外も予備の矢を運んだら?
なんといっても、中長距離火力は捨てがたいし、ウチの大きな強みだと思う」
槍使いのミントが提案する。
「賛成」
と、メンバーは異口同音に応える。
「ポチ、バッグの中から色々出してたよな?
あれってもしかして……」
ダンが口を開いた。
「魔法のバッグかもね……。
先祖伝来の。
だけど、ポチに頼りすぎるのはやめよう」
アリスの言葉に、メンバーは首肯した。
☆ ☆ ☆
ケーンはキキョウの家に帰り、さっそく二人で部屋にこもった。
「あれほど言われてたのに、ごめんなさい。
わかっています。
いくら装備に邪魔されても、あのダンジョンで、ケーン様がけがなんかするわけない。
だけど……」
キキョウは、いきなり深く頭を下げた。
「罰を与える」
ケーンは厳しい表情を作って言った。
「いかような罰もお受けします」
キキョウは、頭を下げたまま言った。
「いいかげん、『様』づけはやめようか。
キキョウは俺の正妻であって、従僕じゃない。
ケーンと呼んでごらん」
「ケーンさ……」
「キキョウ、大好きだよ。
心配性の正妻の権利だ。
好きに行動するといい」
「ケーン様!」
キキョウはケーンの腕の中に飛び込んだ。
ケーンは、きつく抱きしめる。
余分な脂肪が一切ない、キキョウの体をすべてさらす。中パイはもちろん余分じゃない。
ケーンは、念入りなお仕置きにとりかかった。
キキョウの肉体は変幻自在。関節は信じられないほど柔らかく、筋肉もタフだ。
あんなことも、こんなことも……。
超楽しいんですけど!
ケーンとキキョウは、数時間お仕置きタイムを楽しんだ。
「あっ、虚飾の兜……。
ずっとカブットくわけにいかないし」
お仕置きの余韻さめやらぬケーンは、がばっと起き上がった。
兜の欠点に気づき、対策を講じるのも、帰宅の理由だった。
あの兜、やたら重いし、頭がむれる。何か小物に機能を付与しよう。
命に関わらないレベルでは、案外抜けているケーンだった。
ちなみに、こてこてギャグの小手は、初陣パーティの肩の力を抜くのに、大いに役立った。
まだケーンに、その後遺症は残っていたが。
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