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45 ユリ、大勝利!
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「シク、シク……。ケーンさん、ひどいです」
テレサは漆黒のローブでがっちり視線防御し、べそをかきつづけていた。
「だからごめん。
テレサがきれいだから、しょ~がね~だろ。
光のレオタード、もう着なくていい。
それで許して」
ケーンは、しょぼんとして謝る。
ユリはこんなケーンの姿が意外だった。女に対し、常に超強気なのがケーンだった。
ユリは少し考え、思い当たった。テレサがミレーユ様と似ているからだ。
ミレーユ様は、ケーンにとって特別な存在だ。
母親であり、姉であり、恋人であり、そしてそのどれでもない。
実の母親と同様、一種神聖な存在。
キキョウやレミから、漏れ聞こえる話によれば、ミレーユ様は、ケーンと風呂に入ったり、裸どうしで同衾したり。
おっぱいを吸わせたり、ケーンが望めば、「色々な方法」で性欲を処理してやったり。
性交だけは断じて行わなかったと聞くが、完全に癒着した関係だった。
その意味では、実の母親以上に濃密なつながりを持っている。
その関係が可能だったのは、ミレーユ様に、一切の邪念がなかったからだろう。
純粋にケーンへの愛情が注げるほどの。
つまり、ミレーユ様にとってケーンは、ケンイチ様の分身そのものなのだ。
だからこそ、ケーンは心からテレサが望まない限り、手を出すことができない。
まあ、時間の問題だろう。テレサが心と股をケーンに開くまで、私も自重しよう。
密かに決意するユリだった。
「なあ、テレサ。悪いんは全部ウチや。
その装備、全部ウチが選んだ。
ケーンは、反対せんかっただけや。
男のスケベ心、わかったりいな。
チラ見するんは、しゃ~ないで。
あんたの体、マジできれいやもん。
それと、あんたの入浴、もうじゃませえへんから一人で入り」
テレサが泣き止んだ。
「私一人で入るんですか?」
テレサは不満そうな顔で、ユリをにらみつけた。
「もしかして、ウチと入りたいんか?」
「一人で入ったら、浴槽が飛んでいくんでしょ?
あの泡の勢いで。
ユリさん、そう言ってたじゃないですか!」
「いや、冗談なんやけど……」
「冗談?
夜の王宮グッズに、冗談は通用しませんよ!
トラウマになりました!
怖いから一緒に入ってください!」
ユリ、大勝利の一幕でした。
ユリとテレサは早速入浴。
テレサはユリの全身洗いサービスを受け、お返しにユリを洗っている。
ユリのお肌は、うらやましいほど、すべすべつやつや。せっけんのな滑らかさがあっても、指に吸い付くかと錯覚するほど。
「ユリさん、超素敵なお肌してますね。
赤ちゃんみたいにきめが細かい」
テレサは、うっとりと頬を上気させる。
「ケーンのおかげや。
ケーンは夜の女王様の血をひいとる。
女王様に魂気をかわしてもろうたら、不老不死になるそうや。
ケーンにも、その能力の一部が遺伝しとるわけや。
今はわけあって、その能力もだいぶ衰えとるけど、美肌と老化抑制は、ある程度期待できる」
「へ~……。
魂気をかわす、というのは?」
「女王様とチューするんやと。
ただし、魂気をかわしたら、生殖能力を失う。
ウチは将来的に、してもらうつもりや。
ケーン、放っておけんからな」
「そうなんですか……」
「あんた、どうするつもりや?」
「よくわかんないです」
それはテレサの本音だった。
「まあ、ゆっくり決めたらええし。
テレサ、おいで」
「はい……」
テレサはユリに抱き付いた。いい感じ……。特にユリさんのおっぱい。せっけんの滑らかさも手伝い、にゅるにゅるふよふよ……。
ケーンには気の毒やけど、今んとこウチの大勝利や!
心ゆくまで、純情乙女の柔肌を堪能するユリだった。
テレサは漆黒のローブでがっちり視線防御し、べそをかきつづけていた。
「だからごめん。
テレサがきれいだから、しょ~がね~だろ。
光のレオタード、もう着なくていい。
それで許して」
ケーンは、しょぼんとして謝る。
ユリはこんなケーンの姿が意外だった。女に対し、常に超強気なのがケーンだった。
ユリは少し考え、思い当たった。テレサがミレーユ様と似ているからだ。
ミレーユ様は、ケーンにとって特別な存在だ。
母親であり、姉であり、恋人であり、そしてそのどれでもない。
実の母親と同様、一種神聖な存在。
キキョウやレミから、漏れ聞こえる話によれば、ミレーユ様は、ケーンと風呂に入ったり、裸どうしで同衾したり。
おっぱいを吸わせたり、ケーンが望めば、「色々な方法」で性欲を処理してやったり。
性交だけは断じて行わなかったと聞くが、完全に癒着した関係だった。
その意味では、実の母親以上に濃密なつながりを持っている。
その関係が可能だったのは、ミレーユ様に、一切の邪念がなかったからだろう。
純粋にケーンへの愛情が注げるほどの。
つまり、ミレーユ様にとってケーンは、ケンイチ様の分身そのものなのだ。
だからこそ、ケーンは心からテレサが望まない限り、手を出すことができない。
まあ、時間の問題だろう。テレサが心と股をケーンに開くまで、私も自重しよう。
密かに決意するユリだった。
「なあ、テレサ。悪いんは全部ウチや。
その装備、全部ウチが選んだ。
ケーンは、反対せんかっただけや。
男のスケベ心、わかったりいな。
チラ見するんは、しゃ~ないで。
あんたの体、マジできれいやもん。
それと、あんたの入浴、もうじゃませえへんから一人で入り」
テレサが泣き止んだ。
「私一人で入るんですか?」
テレサは不満そうな顔で、ユリをにらみつけた。
「もしかして、ウチと入りたいんか?」
「一人で入ったら、浴槽が飛んでいくんでしょ?
あの泡の勢いで。
ユリさん、そう言ってたじゃないですか!」
「いや、冗談なんやけど……」
「冗談?
夜の王宮グッズに、冗談は通用しませんよ!
トラウマになりました!
怖いから一緒に入ってください!」
ユリ、大勝利の一幕でした。
ユリとテレサは早速入浴。
テレサはユリの全身洗いサービスを受け、お返しにユリを洗っている。
ユリのお肌は、うらやましいほど、すべすべつやつや。せっけんのな滑らかさがあっても、指に吸い付くかと錯覚するほど。
「ユリさん、超素敵なお肌してますね。
赤ちゃんみたいにきめが細かい」
テレサは、うっとりと頬を上気させる。
「ケーンのおかげや。
ケーンは夜の女王様の血をひいとる。
女王様に魂気をかわしてもろうたら、不老不死になるそうや。
ケーンにも、その能力の一部が遺伝しとるわけや。
今はわけあって、その能力もだいぶ衰えとるけど、美肌と老化抑制は、ある程度期待できる」
「へ~……。
魂気をかわす、というのは?」
「女王様とチューするんやと。
ただし、魂気をかわしたら、生殖能力を失う。
ウチは将来的に、してもらうつもりや。
ケーン、放っておけんからな」
「そうなんですか……」
「あんた、どうするつもりや?」
「よくわかんないです」
それはテレサの本音だった。
「まあ、ゆっくり決めたらええし。
テレサ、おいで」
「はい……」
テレサはユリに抱き付いた。いい感じ……。特にユリさんのおっぱい。せっけんの滑らかさも手伝い、にゅるにゅるふよふよ……。
ケーンには気の毒やけど、今んとこウチの大勝利や!
心ゆくまで、純情乙女の柔肌を堪能するユリだった。
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