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心の行き場-最終章-
~プロローグ~
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―その部屋の鍵は、開いていた。
まるで俺が来るのを待っていたように…。
暗い部屋の中、音が微かに聞こえている。
音のする方へ足音を忍ばせながら、静かに進む。
すると。
暗い部屋の中、灯りが漏れている扉があった。
音はそこから聞こえている。
取っ手に手をかけ、少し扉を開いて中の様子を覗く。
そして、俺は目を見開いた―。
ピシィッ!
「…あうっ!!」
その部屋の中では、天井から伸びているロープに両手首を縛られた全裸の優紀が、左右に立っているゴツい男性二人に(二人とも上半身は裸だった)、鞭で叩かれていた。
二人が交互に鞭を振り上げ、優紀の身体を打つ。
ピシィッ!
「…ひぃっ!!」
その度に、優紀の口から悲鳴が漏れる。
優紀の右足首と左足首は棒の端と端で縛られていて、閉じる事ができずに拡げられたまま。
パシィッ!
「…ああ……っ!!」
男性二人に鞭で打たれる度に、裸の優紀はクルクル、ユラユラと足を拡げたまま回り、揺れる。
そして、優紀の大きく拡げられた股の間からはバイブが二本、見えている。
天井からロープで吊るされ、拡げられた足の間からバイブを覗かせた状態で悲鳴を上げながらクルクル、ユラユラ回り、揺れる優紀。
男性二人はそんな優希を笑って見ながら、鞭を振るう。
「…もう、それくらいでいい。止めろ」
いきなり兄貴の声が聞こえて、驚いた。
優紀にばかり気を取られていて、兄貴の存在をすっかり忘れていた。
兄貴が居ないわけ、ないのに―。
兄貴は部屋の角に置いてある椅子に腰掛けている。
そこから男性二人に鞭で打たれている優紀を見ていたらしい。
兄貴はスーツに身を包み、足を組んで悠然と椅子に座っていた。
その姿を見た俺の心に、沸々とした怒りが込み上げてくる―。
意識を半分手放してグッタリとしている優紀の姿を見て、俺は唇を噛み締める。
こんな思いまでして兄貴の元に戻ってきたかったのか…?
(どうして…優紀……っ!?)
まるで俺が来るのを待っていたように…。
暗い部屋の中、音が微かに聞こえている。
音のする方へ足音を忍ばせながら、静かに進む。
すると。
暗い部屋の中、灯りが漏れている扉があった。
音はそこから聞こえている。
取っ手に手をかけ、少し扉を開いて中の様子を覗く。
そして、俺は目を見開いた―。
ピシィッ!
「…あうっ!!」
その部屋の中では、天井から伸びているロープに両手首を縛られた全裸の優紀が、左右に立っているゴツい男性二人に(二人とも上半身は裸だった)、鞭で叩かれていた。
二人が交互に鞭を振り上げ、優紀の身体を打つ。
ピシィッ!
「…ひぃっ!!」
その度に、優紀の口から悲鳴が漏れる。
優紀の右足首と左足首は棒の端と端で縛られていて、閉じる事ができずに拡げられたまま。
パシィッ!
「…ああ……っ!!」
男性二人に鞭で打たれる度に、裸の優紀はクルクル、ユラユラと足を拡げたまま回り、揺れる。
そして、優紀の大きく拡げられた股の間からはバイブが二本、見えている。
天井からロープで吊るされ、拡げられた足の間からバイブを覗かせた状態で悲鳴を上げながらクルクル、ユラユラ回り、揺れる優紀。
男性二人はそんな優希を笑って見ながら、鞭を振るう。
「…もう、それくらいでいい。止めろ」
いきなり兄貴の声が聞こえて、驚いた。
優紀にばかり気を取られていて、兄貴の存在をすっかり忘れていた。
兄貴が居ないわけ、ないのに―。
兄貴は部屋の角に置いてある椅子に腰掛けている。
そこから男性二人に鞭で打たれている優紀を見ていたらしい。
兄貴はスーツに身を包み、足を組んで悠然と椅子に座っていた。
その姿を見た俺の心に、沸々とした怒りが込み上げてくる―。
意識を半分手放してグッタリとしている優紀の姿を見て、俺は唇を噛み締める。
こんな思いまでして兄貴の元に戻ってきたかったのか…?
(どうして…優紀……っ!?)
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