僕が玩具になった理由

Me-ya

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ずれてゆくこわれてゆく-優紀の章-

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ーあの日から和巳は僕に付きまとい、眞司は酷い奴だから別れた方がいいと言ってくる。

僕はその言葉、全てを無視した。

そんな僕に和巳は僕が男性に抱かれている映像を流して、眞司がお金を稼いでいる事迄教えてくれた。

映っている僕の顔は目元だけ隠して、他は無修正。

知っている人物が見たら、僕だと分かる映像になっているらしい。

その話を聞かされても僕は別に驚かなかった。

眞司が抱かれている僕の姿をスマホで撮っている事は知っていた。

その映像をどうしているのかなんて知りたくなかった。

薄々気付いていたけど…気付きたくなんてなかった…。

和巳が何の為に僕と眞司を引き離したいのかは知らない。

…知りたくもないけど…。

善意じゃないはずだし、僕に同情している訳でもないと思うし。

だって、和巳は眞司にお金を払って僕を抱いている…あの後も何回か和巳は僕を抱いているし…。

あれから…眞司に触られると僕が感じやすくなると知った和巳は、僕が和巳に抱かれている途中、眞司に乳首を触らせたり、お尻を叩かせたりする。

僕が泣いても、喚いても許してくれなくて…。

そんな僕を見て、眞司は笑っていて…。

………最悪だ………。

(だから僕は和巳が嫌いだ…)

そして…その事を知っても、僕は眞司に嫌われたくない。

だから、眞司に言われるまま紹介された人に抱かれるし、映像を撮られても何も言わない。

僕の痴態を流して売られても構わない。

眞司の指示に従うだけ。

僕から離れるなんて考えられない。

それどころか、眞司に捨てられないように必死で眞司の指示に従う。

それこそ、主人に尻尾を振る犬みたいに…。

じゃないと、眞司に捨てられる…。

指示に従わないと、ペットの意味がないから…ペットでいられなくなる。

それは嫌だ。

“御褒美”はどうでもいい…そりゃ、貰えれば嬉しいけど…眞司の傍にいられなくなる…それが1番辛い。

また、遠くから眞司を眺めているだけなんて…無理だ。

眞司の傍に居る事ができる喜びを知ってしまった今では、離れるなんて考えられない。

もう、元には戻れない…。

ーだから、僕は眞司に逆らわない。

眞司から紹介されれば、それがどんな人物でも抱かれた。

眞司から指示されれば、どんな事でもした。

嫌いな和巳にだって、何回も抱かれた。

シている最中に壊れるんじゃないかと思った事も1度や2度じゃないけど、眞司に文句を言った事はない。

文句を言ったり、僕が壊れたりしたらきっと眞司は僕を捨てる。

そう思うと、文句なんて言えないし、壊れる事もできない。

眞司と離れたくない。

だから、眞司の暴力にも耐えた。

殴られても蹴られても、抵抗なんてしない。

ただ、ジッと耐える。
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