僕が玩具になった理由 【番外編】

1話 心の支え

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「………知りたい?」

「………駄目だ………っ!!」

それまで力なく、俺の肩にグッタリともたれていた麗の口から悲鳴にも似た叫びが上がった。

その、らしくもない切羽詰まった声に俺は麗を見る。

麗は哀願するような瞳で俺を見ていた。

いつもの俺なら麗にこんな顔をされたら即座に諦めたけど。

今回ばかりは無理。

プライドの高い麗が素裸で勝実に大人しく鞭打たれなければならなかった。

その理由を知りたい。

それはきっと勝実を生徒会役員に無理矢理、推薦した理由にもつながっているはず。

そして。

麗がここ最近、様子がおかしかった理由にも。

俺は話の続きを促すように、勝実の顔に視線を向ける。

勝実は麗に蔑むような視線を投げかけ口を開く。

「…麗はね…」

「…止めろー!!」

「オレの父親に買われたんだ」

………………………………………………………。

………………………………………。

…………………………。

(………………………………………………………え?)

麗の悲痛な叫びと俺の戸惑いをすっかり無視して、勝実は得意げに喋り続ける。