5 / 14
1話 心の支え
4
しおりを挟む
身体の最奥を穿たれ、揺さぶられ…痛みと快感に目の裏がチカチカする。
「……あ………あぁ……っ」
必死で麗の身体にしがみつき、背中に爪を立てる。
仰け反った俺の首筋に麗の唇が口付けていく。
「……も……イク……麗……麗……っ」
麗に追い詰められ、限界がきた俺は麗にしがみつき麗の名前を呼ぶ。
麗が首筋に歯を立てる。
「……あ…あ……あ……」
麗も限界が近付いてきたのか、動きが激しくなってきた。
麗の動きに合わせて、俺の動きも激しくなる。
噛みついてきた麗の歯が、首の皮膚に食い込む。
「……あ……あ……あ……」
首にギリギリと歯が食い込む。
麗の動きが早くなり、俺を追い上げていく。
「…麗……麗……れ………い……っ!!」
俺が欲望を吐き出した直後、麗の欲望で弾けた。
-弛緩してボンヤリしている俺を見下ろしながら麗は、唇に付いている血を舌で舐め取る。
「…ボクは誰かに縛られたくない…それは菜月も知っているでしょう?」
麗の指が俺の首筋をなぞる。
「…………………………」
噛まれた跡がチリチリ痛い。
「…ボクのする事に意見しないで」
「………すみません」
ノロノロとソファーから起き上がり、謝罪を口にして麗を見詰めると、麗は俺に背中を見せてシャワールームに入っていくところだった。
「シャワー浴びたら眞司に会いに行くから…付いてくるつもりなら、そのままで来るんだね」
つまり、このまま…シャワーを浴びる事は許されないまま、麗に抱かれた跡を隠さずに付いてこいと言っているのか…。
俺は床に脱ぎ散らかしていた服を拾い上げると、麗に抱かれた跡もそのままに服を着た。
-やっぱり、最近の麗はおかしい。
いくら気になる生徒がいたとしても、以前の麗なら同じ学校の生徒に声をかけるなんて事はしなかった。
全校生徒の頂点に立つ生徒会長が、1人の生徒を(いくら気に入ったとしても)特別扱いするわけにはいかない。
そう言って。
………それが。
何度も使者を送り、呼びに行かせ。
最後には自ら呼びに行くなんて。
眞司の事だけじゃない。
その前から気に入った人物がいると、誰彼となく声をかけるようになった。
(……実家で何かあったのだろうか)
-夜、急に実家に帰ると言って寮を飛び出していき、夜中に帰ってきた事がある。
なかなか帰って来ない麗を心配して待っていた俺は、やっと夜中に帰ってきた麗の顔色があまりに真っ青な事に吃驚して何かあったのかと問いただしたが、麗は何も答える事なく部屋に入って出てくる事はなかった。
あの日からだ。
麗が変わったのは。
あの日、実家で何があったのか………。
麗は何も言わない。
言ってくれれば、どんな事をしても力になるのに。
『…ボクは誰かに縛られたくない…』
知っている。
麗は俺のモノじゃない。
でも。
俺は麗のモノだから。
「……あ………あぁ……っ」
必死で麗の身体にしがみつき、背中に爪を立てる。
仰け反った俺の首筋に麗の唇が口付けていく。
「……も……イク……麗……麗……っ」
麗に追い詰められ、限界がきた俺は麗にしがみつき麗の名前を呼ぶ。
麗が首筋に歯を立てる。
「……あ…あ……あ……」
麗も限界が近付いてきたのか、動きが激しくなってきた。
麗の動きに合わせて、俺の動きも激しくなる。
噛みついてきた麗の歯が、首の皮膚に食い込む。
「……あ……あ……あ……」
首にギリギリと歯が食い込む。
麗の動きが早くなり、俺を追い上げていく。
「…麗……麗……れ………い……っ!!」
俺が欲望を吐き出した直後、麗の欲望で弾けた。
-弛緩してボンヤリしている俺を見下ろしながら麗は、唇に付いている血を舌で舐め取る。
「…ボクは誰かに縛られたくない…それは菜月も知っているでしょう?」
麗の指が俺の首筋をなぞる。
「…………………………」
噛まれた跡がチリチリ痛い。
「…ボクのする事に意見しないで」
「………すみません」
ノロノロとソファーから起き上がり、謝罪を口にして麗を見詰めると、麗は俺に背中を見せてシャワールームに入っていくところだった。
「シャワー浴びたら眞司に会いに行くから…付いてくるつもりなら、そのままで来るんだね」
つまり、このまま…シャワーを浴びる事は許されないまま、麗に抱かれた跡を隠さずに付いてこいと言っているのか…。
俺は床に脱ぎ散らかしていた服を拾い上げると、麗に抱かれた跡もそのままに服を着た。
-やっぱり、最近の麗はおかしい。
いくら気になる生徒がいたとしても、以前の麗なら同じ学校の生徒に声をかけるなんて事はしなかった。
全校生徒の頂点に立つ生徒会長が、1人の生徒を(いくら気に入ったとしても)特別扱いするわけにはいかない。
そう言って。
………それが。
何度も使者を送り、呼びに行かせ。
最後には自ら呼びに行くなんて。
眞司の事だけじゃない。
その前から気に入った人物がいると、誰彼となく声をかけるようになった。
(……実家で何かあったのだろうか)
-夜、急に実家に帰ると言って寮を飛び出していき、夜中に帰ってきた事がある。
なかなか帰って来ない麗を心配して待っていた俺は、やっと夜中に帰ってきた麗の顔色があまりに真っ青な事に吃驚して何かあったのかと問いただしたが、麗は何も答える事なく部屋に入って出てくる事はなかった。
あの日からだ。
麗が変わったのは。
あの日、実家で何があったのか………。
麗は何も言わない。
言ってくれれば、どんな事をしても力になるのに。
『…ボクは誰かに縛られたくない…』
知っている。
麗は俺のモノじゃない。
でも。
俺は麗のモノだから。
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
My Doctor
west forest
恋愛
#病気#医者#喘息#心臓病#高校生
病気系ですので、苦手な方は引き返してください。
初めて書くので読みにくい部分、誤字脱字等あると思いますが、ささやかな目で見ていただけると嬉しいです!
主人公:篠崎 奈々 (しのざき なな)
妹:篠崎 夏愛(しのざき なつめ)
医者:斎藤 拓海 (さいとう たくみ)
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
W-score
フロイライン
恋愛
男に負けじと人生を仕事に捧げてきた山本 香菜子は、ゆとり世代の代表格のような新入社員である新開 優斗とペアを組まされる。
優斗のあまりのだらしなさと考えの甘さに、閉口する香菜子だったが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる