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ズバっと
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「ルルルルゥゥゥゥ…………」
「あれは……レイザー、ジャガー?」
初めて見るモンスターだな。
ジャガーって、あれだよな。確か……豹の仲間、だっけ?
てか、なんか脚力強化系のアビリティが結構高レベルだな。
「セルシア、あのレイザージャガー。おそらくかなり速いぞ」
「了解」
「………………ッ!!」
「っ!!??」
「セルシアっ!!!」
嘘だろ!!!!???? 今……線でしか追えなかった。
強化系アビリティを発動しても、あの速さは……かなり不味いな。
と思ってたら、雷斬を避ける為に後方に跳んだ。
「ちゃんと、生きて、る」
「セルシア、こいつは二人で戦おう」
「……いや、私だけで、戦る」
え、えぇ…………確かに細剣を間に挟んだから、レイザージャガーの爪撃は防げてたみたいだけど、それでも全体的に……多分、ムキムキリザードマンや刺青細マッチョコボルトより強い。
絶対に無理とは言わないけど、全くもって余裕な相手ではないでしょ。
「大丈夫。ちゃんと、戦る、から」
「…………解ったよ。それなら、俺はちゃんと周りを観てる」
セルシアは普段使ってる細剣ではなく、紫電崩牙を取り出し、構えた。
「ッ……ウウウゥゥ」
レイザージャガーは紫電崩牙の強さに気付いたのか、警戒心を高めたみたいだが……それでも逃げようとはしないな。
それにしても、さっきの移動速度……ありゃ何だったんだ?
「フッ!!!」
「ッ!!」
セルシアも警戒してるとは思うが、それでも睨み合いを続けず、今度はセルシアから仕掛けた。
警戒してても仕方ないっていうのは解る。
それに……どうやら、ある程度距離が詰まってたら、さっきの速度は出せないみたいだな。
それでもさすが獣系のBランクのモンスター、通常時の速さもなみじゃない。
にしても、あの速さはなんだったんだ? 体技の瞬歩みたいなものか?
でも、獣系のモンスター……人型のモンスターならともかく、四足歩行系のタイプなら、まず体技のアビリティは覚えない。
それを考えると、レイザージャガーの特性、みたいなものか?
「ッ! っ!? ッ!!!」
「あまり、逃げないで、よ」
……いやいや、セルシアさん。絶対に逃げるに決まってるじゃないですか。
そりゃレイザージャガーはかなり強いけど、今のところ……直線の? 動きは半端ないけど、おそらく毛皮の防御力はそこまで高くない。
そんな防御力で、紫電崩牙の超鋭い斬撃を食らいたくないだろ。
現に、もうレイザージャガーの体には幾つかの切傷が刻まれてる。
なんと言うか……この辺りは、やっぱり人間の優れてる部分だよな。
人型のモンスターなら…………いや、人型のモンスターでも基本的に人間から武器を奪うしかない訳だし、自分たちで武器を造れない以上、結局そこは人間に勝てないところだ。
速さに関しては、少なくともあの……おそらく直線に限り、超速い動きを除けば、セルシアはレイザージャガーの動きに付いて行けてる。
ただ、完全に上回ってる訳じゃない。
防御力が優れてないのはセルシアも同じだから、レイザージャガーの爪撃を食らえば、一発で戦況が逆転してもおかしくない。
「むぅ…………もっと、頑張ろ、っと」
「ガゥっ!?」
なるほど、それは良い手だな。
三次元的な動きで壁や天井を跳ねて動けば、よりあのクソ速い直線的な動きが出来ない。
レイザージャガーも三次元的な動きは出来るみたいだが、それでも壁や天井を跳ねる体勢なら……特性だろうと、あの速さは出せない筈だ。
「ッ、ルゥアアアアアアッ!!!!」
「っ!!!???」
「うおっ!? ちょ!!」
あの野郎、宙で回転しながら全方位に爪撃をぶちかましやがった!!!
ざけんな!!! 最悪、床が崩れるだろうが!!!
「めんど、くさい」
「ガ、ァ……ッ………………」
あぁ………………やっちゃったよ。
「ふぅーーーー……終わった、よ」
「そうだな。とりあえず、直ぐにポーション飲んで回復してくれ。それで、直ぐに移動するぞ」
セルシアの奴、多少の爪撃を食らうの我慢して、割と本気で雷斬波をぶっ放しやがった。
ギリ地面に脚が付いてなかったレイザージャガーは躱せず、腹からズバっとぶった斬られた。
内臓のあれこれは別に良いんだけど、その雷斬波がレイザージャガーをぶった斬っただけで止まる訳がなく、床まで思いっきり切断した。
「分った」
……まぁ、切断したっていっても、そこから崩れて更に下の階に落ちた訳じゃないし、今はBランクモンスターをソロで討伐したのを褒めるところか。
「ナイスガッツだったよ、セルシア」
「……あれだ、よ。ちゃんと、大丈夫って、解って、攻撃、したから」
ふっ、ふっふっふ。
リスクのある攻撃って、解ってるようでなによりだよ。
「あれは……レイザー、ジャガー?」
初めて見るモンスターだな。
ジャガーって、あれだよな。確か……豹の仲間、だっけ?
てか、なんか脚力強化系のアビリティが結構高レベルだな。
「セルシア、あのレイザージャガー。おそらくかなり速いぞ」
「了解」
「………………ッ!!」
「っ!!??」
「セルシアっ!!!」
嘘だろ!!!!???? 今……線でしか追えなかった。
強化系アビリティを発動しても、あの速さは……かなり不味いな。
と思ってたら、雷斬を避ける為に後方に跳んだ。
「ちゃんと、生きて、る」
「セルシア、こいつは二人で戦おう」
「……いや、私だけで、戦る」
え、えぇ…………確かに細剣を間に挟んだから、レイザージャガーの爪撃は防げてたみたいだけど、それでも全体的に……多分、ムキムキリザードマンや刺青細マッチョコボルトより強い。
絶対に無理とは言わないけど、全くもって余裕な相手ではないでしょ。
「大丈夫。ちゃんと、戦る、から」
「…………解ったよ。それなら、俺はちゃんと周りを観てる」
セルシアは普段使ってる細剣ではなく、紫電崩牙を取り出し、構えた。
「ッ……ウウウゥゥ」
レイザージャガーは紫電崩牙の強さに気付いたのか、警戒心を高めたみたいだが……それでも逃げようとはしないな。
それにしても、さっきの移動速度……ありゃ何だったんだ?
「フッ!!!」
「ッ!!」
セルシアも警戒してるとは思うが、それでも睨み合いを続けず、今度はセルシアから仕掛けた。
警戒してても仕方ないっていうのは解る。
それに……どうやら、ある程度距離が詰まってたら、さっきの速度は出せないみたいだな。
それでもさすが獣系のBランクのモンスター、通常時の速さもなみじゃない。
にしても、あの速さはなんだったんだ? 体技の瞬歩みたいなものか?
でも、獣系のモンスター……人型のモンスターならともかく、四足歩行系のタイプなら、まず体技のアビリティは覚えない。
それを考えると、レイザージャガーの特性、みたいなものか?
「ッ! っ!? ッ!!!」
「あまり、逃げないで、よ」
……いやいや、セルシアさん。絶対に逃げるに決まってるじゃないですか。
そりゃレイザージャガーはかなり強いけど、今のところ……直線の? 動きは半端ないけど、おそらく毛皮の防御力はそこまで高くない。
そんな防御力で、紫電崩牙の超鋭い斬撃を食らいたくないだろ。
現に、もうレイザージャガーの体には幾つかの切傷が刻まれてる。
なんと言うか……この辺りは、やっぱり人間の優れてる部分だよな。
人型のモンスターなら…………いや、人型のモンスターでも基本的に人間から武器を奪うしかない訳だし、自分たちで武器を造れない以上、結局そこは人間に勝てないところだ。
速さに関しては、少なくともあの……おそらく直線に限り、超速い動きを除けば、セルシアはレイザージャガーの動きに付いて行けてる。
ただ、完全に上回ってる訳じゃない。
防御力が優れてないのはセルシアも同じだから、レイザージャガーの爪撃を食らえば、一発で戦況が逆転してもおかしくない。
「むぅ…………もっと、頑張ろ、っと」
「ガゥっ!?」
なるほど、それは良い手だな。
三次元的な動きで壁や天井を跳ねて動けば、よりあのクソ速い直線的な動きが出来ない。
レイザージャガーも三次元的な動きは出来るみたいだが、それでも壁や天井を跳ねる体勢なら……特性だろうと、あの速さは出せない筈だ。
「ッ、ルゥアアアアアアッ!!!!」
「っ!!!???」
「うおっ!? ちょ!!」
あの野郎、宙で回転しながら全方位に爪撃をぶちかましやがった!!!
ざけんな!!! 最悪、床が崩れるだろうが!!!
「めんど、くさい」
「ガ、ァ……ッ………………」
あぁ………………やっちゃったよ。
「ふぅーーーー……終わった、よ」
「そうだな。とりあえず、直ぐにポーション飲んで回復してくれ。それで、直ぐに移動するぞ」
セルシアの奴、多少の爪撃を食らうの我慢して、割と本気で雷斬波をぶっ放しやがった。
ギリ地面に脚が付いてなかったレイザージャガーは躱せず、腹からズバっとぶった斬られた。
内臓のあれこれは別に良いんだけど、その雷斬波がレイザージャガーをぶった斬っただけで止まる訳がなく、床まで思いっきり切断した。
「分った」
……まぁ、切断したっていっても、そこから崩れて更に下の階に落ちた訳じゃないし、今はBランクモンスターをソロで討伐したのを褒めるところか。
「ナイスガッツだったよ、セルシア」
「……あれだ、よ。ちゃんと、大丈夫って、解って、攻撃、したから」
ふっ、ふっふっふ。
リスクのある攻撃って、解ってるようでなによりだよ。
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