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解らないからこその仮説
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『……ルーフェイス、それが何か解かるか?』
『ん~~~、ちょっと解らない、かな。白くて神々しい…………あっ!!! もしかして』
『何か解かったのか!!??』
『多分だよ。多分なんだけど、あの白いのはユニコーンの骨なんじゃないかと思って』
ゆ、ユニコーンの骨? …………マジか?
「ラガス坊ちゃま、ルーフェイスとの会話で何か解ったのですか?」
「解ったというか、確定ではないんだが、もしかしたらこの池の水がモンスターにとって極上なのは、奥底にユニコーンの骨が埋まってるからかもしれない……らしい」
「ユニコーンの骨、ですか」
「馬鹿らしい考えだと思うか?」
「いえ、全く。何故多くのモンスターがこの池の水を飲みに来ていたのか。私は解りません。見たところ、毒による中毒反応などはありませんでしたので」
中毒反応の有無……め、メリルらしい判断基準だな。
「ただ、この池の水がモンスターにとって極上。全くその理由が解らない以上、ユニコーンという滅多に出会うことが出来ないモンスターの骨が埋まっているから……というのは、一つの仮説になりえるかと」
「そう言ってもらえると嬉しいな。なっ、ルーフェイス」
『うん!!!!』
全く要因が解らないからこそ、普通に考えればあり得ない内容が一つの仮説になる、か。
そう考えるとユニコーン以外の可能性も浮かんでくるけど……後で考えるとしよう。
「んで、ラガスさん。それならこの池に埋まってるかもしれないユニコーンの骨を取り出すんすか?」
「待て、待て待て落ち着け」
潜る準備をするシュラを慌てて止める。
この池が人体にどういった効果があるのか真面目に解らない以上、むやみに手を出すものではない。
ルーフェイスはモンスターだけど……身内に被害が出るかもって考えると、やっぱり下手に潜って欲しくないな。
「…………とりあえず帰るぞ」
「えっ、帰るんすか」
「帰るに決まってるだろ。ぶっちゃけた話、俺たちはハンターだから、こういった件に関して深く首を突っ込まなくて良いんだよ」
「でも、刺青コボルトの件に関しては戦る気満々で突っ込んだったすよね」
「あれは俺らがやらなきゃ、同業者たちに大きな被害が出たからだ。この池の一件に関しては、ただモンスターがこの池によく集まっている。それだけだ」
この池の水を飲んでいるから、未開拓地のモンスターたちは他の地域に生息しているモンスターよりも強いという可能性は否定出来ないけど……俺たちがこれまで探索してきた範囲、そこで戦ってきたモンスターの強さとかを考えれば、おそらく違う。
「こういうのは学者たちに任せれば良いんだよ」
「……でも、学者とかがここら辺に来れるもんすか?」
「学者の中には、元魔法使いも多いだろ。というか、そういった人物をこういった場所に案内するために、俺たちハンターがいるんだろ」
「なるほど! それもそうっすね。それで、そういう依頼が来たら受けるんすか?」
「受けないぞ。学者とか絶対に一癖二癖ありそうな人たちじゃん」
偏見が過ぎるって? そうかもな。
でも、貴族ってだけで一癖二癖もある人が多いんだ。
学者は貴族出身の人が多いってのを考えると……うん、面倒。
学者として活動してることに変なプライドを持ってる人がいそうだし、貴族出身なら今現在ハンターとして活動しているセルシアに対して面倒な態度を取るかもしれない。
全て俺の考え過ぎかもしれないけど、とりあえず却下却下だな。
「私はどちらでも構いません」
「ん~~~~……そうっすね。ぶっちゃけ強いモンスターと戦えるとか、そういうのもなさそうですし、俺もどっちでも大丈夫っす」
「私、も、ラガスに、任せる」
『僕もどっちでも良いよ!!!』
パーティーメンバー全員が俺に判断を委ねてくれたので……この池に関して依頼されても、断ることに決定!!!
ただ、見つけてしまったのは仕方ないので、なるべく正確な位置を洋紙に記して渡さないとな。
『ん~~~、ちょっと解らない、かな。白くて神々しい…………あっ!!! もしかして』
『何か解かったのか!!??』
『多分だよ。多分なんだけど、あの白いのはユニコーンの骨なんじゃないかと思って』
ゆ、ユニコーンの骨? …………マジか?
「ラガス坊ちゃま、ルーフェイスとの会話で何か解ったのですか?」
「解ったというか、確定ではないんだが、もしかしたらこの池の水がモンスターにとって極上なのは、奥底にユニコーンの骨が埋まってるからかもしれない……らしい」
「ユニコーンの骨、ですか」
「馬鹿らしい考えだと思うか?」
「いえ、全く。何故多くのモンスターがこの池の水を飲みに来ていたのか。私は解りません。見たところ、毒による中毒反応などはありませんでしたので」
中毒反応の有無……め、メリルらしい判断基準だな。
「ただ、この池の水がモンスターにとって極上。全くその理由が解らない以上、ユニコーンという滅多に出会うことが出来ないモンスターの骨が埋まっているから……というのは、一つの仮説になりえるかと」
「そう言ってもらえると嬉しいな。なっ、ルーフェイス」
『うん!!!!』
全く要因が解らないからこそ、普通に考えればあり得ない内容が一つの仮説になる、か。
そう考えるとユニコーン以外の可能性も浮かんでくるけど……後で考えるとしよう。
「んで、ラガスさん。それならこの池に埋まってるかもしれないユニコーンの骨を取り出すんすか?」
「待て、待て待て落ち着け」
潜る準備をするシュラを慌てて止める。
この池が人体にどういった効果があるのか真面目に解らない以上、むやみに手を出すものではない。
ルーフェイスはモンスターだけど……身内に被害が出るかもって考えると、やっぱり下手に潜って欲しくないな。
「…………とりあえず帰るぞ」
「えっ、帰るんすか」
「帰るに決まってるだろ。ぶっちゃけた話、俺たちはハンターだから、こういった件に関して深く首を突っ込まなくて良いんだよ」
「でも、刺青コボルトの件に関しては戦る気満々で突っ込んだったすよね」
「あれは俺らがやらなきゃ、同業者たちに大きな被害が出たからだ。この池の一件に関しては、ただモンスターがこの池によく集まっている。それだけだ」
この池の水を飲んでいるから、未開拓地のモンスターたちは他の地域に生息しているモンスターよりも強いという可能性は否定出来ないけど……俺たちがこれまで探索してきた範囲、そこで戦ってきたモンスターの強さとかを考えれば、おそらく違う。
「こういうのは学者たちに任せれば良いんだよ」
「……でも、学者とかがここら辺に来れるもんすか?」
「学者の中には、元魔法使いも多いだろ。というか、そういった人物をこういった場所に案内するために、俺たちハンターがいるんだろ」
「なるほど! それもそうっすね。それで、そういう依頼が来たら受けるんすか?」
「受けないぞ。学者とか絶対に一癖二癖ありそうな人たちじゃん」
偏見が過ぎるって? そうかもな。
でも、貴族ってだけで一癖二癖もある人が多いんだ。
学者は貴族出身の人が多いってのを考えると……うん、面倒。
学者として活動してることに変なプライドを持ってる人がいそうだし、貴族出身なら今現在ハンターとして活動しているセルシアに対して面倒な態度を取るかもしれない。
全て俺の考え過ぎかもしれないけど、とりあえず却下却下だな。
「私はどちらでも構いません」
「ん~~~~……そうっすね。ぶっちゃけ強いモンスターと戦えるとか、そういうのもなさそうですし、俺もどっちでも大丈夫っす」
「私、も、ラガスに、任せる」
『僕もどっちでも良いよ!!!』
パーティーメンバー全員が俺に判断を委ねてくれたので……この池に関して依頼されても、断ることに決定!!!
ただ、見つけてしまったのは仕方ないので、なるべく正確な位置を洋紙に記して渡さないとな。
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