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縛らない方が伸びる?
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「それは……俺たちへの依頼、ということで良いんですね」
多分良い人なのは解かった。
それは解ったけど、大手クランからの頼みだからといって、タダ働きは嫌だ。
それだったらカルパ一のクランのトップからの頼みでも断る。
「おぅ、勿論だぜ! 普通なら金だが、もしかしてモンスターの素材とかの方が良いか? うちの倉庫にそれなりに良い奴は保存してあるぜ!!」
モンスターの素材、か……魔核とか、そういうのでも良いんだよな。
「そう、ですね…………」
「私は後者で良いと思いますが」
「俺も同意見っすね」
「私も、二人と、同じ意見、だよ」
んじゃ、それなら遠慮なく報酬はモンスターの素材、もしくは魔核にさせてもらおう。
「モンスターの素材と魔核でお願いします」
「分かった。んじゃ、こっちから渡せるリストを製作するから、後日そっちの宿に届けとく」
「うっす…………あの、一応先に聞いておきたい事があるんですけど良いですか」
ギルドの職員からは一応許可を貰ってるけど、相手が大手のクランに所属してるってなったら、また話は別だからな。
「良いぞ。なんでも聞いてくれ」
「えっと、そのエスエールさんが自分たちと組んで活動してほしい有望な若手たちが自分たちにこう……喧嘩を売ってきたら、それなりに対応をしても良いですか?」
「おぅ!!! 勿論死なない程度にシバいてやってくれ!!! あんまそんな態度は取るなよって俺からも言っておくけど……うん、先に謝っとく、すまん。そういう礼儀とかに関して素直に聞いてくれる連中じゃなくてな」
「しょうがないと思いますよ。若くて有望で大手のクランに属してるってなったら、色々と相乗効果もあって気持ちが大きくなってしまいますから」
いやぁ~~~、本当……そこら辺はなんだかんだでしょうがないと思う。
だって、貴族でも公爵家や侯爵家の出身だからって、自分が当主になったかのような態度を取るガキなんて腐るほどいるし……多分、そんな感じの大きなガキも少なくないだろうな。
まだそういうクランに所属出来るだけの努力を積んできたハンターたちの方が、そういった態度になってしまう理由が解る。
「……大人だな~~~~。うちの若い連中たちもラガス君みてぇな心構え? を見習ってほしいもんだぜ」
「ん~~~~……トップであるエスエールさんはそう思うのが必然というか当然だと思います。ただ、そういう部分を縛ってしまうと伸びる力も伸びなくなるかもしれません………………はい、すいません。出過ぎた発言でした」
「なっはっはっは!!!!!! そんな謝る事ねぇぜ!! うんうん、そうだな……確かに、俺がここまで成り上がれてこれたのも、これまで関わってきた先輩たちから本気で性格とかを変えろって言われてこなかったのもあるだろうからな…………うん! 良い考えだ。俺もまだまだそういう部分の考えは甘ぇ~な~~~」
はい、そうですねとは言えない。
まだそれほど親しくなってないしな。
「とりあえず、あいつらがバカな事したら、遠慮なくシバいてやってくれ」
「わ、分かりました」
こうしていきなり探求者のトップとの話し合いは終了……いや、あれだな。どちらにしろ目立つのかもしれないけど、いきなりご対面の方がマジで心臓に悪いな。
「それなりに人格者でしたね」
「紅蓮の牙のトップも……最初は俺たちのことを嘗めてたみたいっすけど、あの一件以降はまともっつ~か普通だったし……大手ともなれば、やっぱりそれなりにまともな奴がトップに座ってるっすね」
「基本的にトップが人格者であれよって思いが強いけど…………基本的に疑いたくなるものだよな~」
こっちの世界でも偶に当主とかの黒い噂が耳に入ったりするし……前世でも物凄い大きな組織? のトップがバリバリの犯罪者だったって事件もあったからな~~。
ともかく、ちょっと面倒な依頼ではあるけど、報酬になるであろうモンスターの素材や魔核は楽しみだ!!
多分良い人なのは解かった。
それは解ったけど、大手クランからの頼みだからといって、タダ働きは嫌だ。
それだったらカルパ一のクランのトップからの頼みでも断る。
「おぅ、勿論だぜ! 普通なら金だが、もしかしてモンスターの素材とかの方が良いか? うちの倉庫にそれなりに良い奴は保存してあるぜ!!」
モンスターの素材、か……魔核とか、そういうのでも良いんだよな。
「そう、ですね…………」
「私は後者で良いと思いますが」
「俺も同意見っすね」
「私も、二人と、同じ意見、だよ」
んじゃ、それなら遠慮なく報酬はモンスターの素材、もしくは魔核にさせてもらおう。
「モンスターの素材と魔核でお願いします」
「分かった。んじゃ、こっちから渡せるリストを製作するから、後日そっちの宿に届けとく」
「うっす…………あの、一応先に聞いておきたい事があるんですけど良いですか」
ギルドの職員からは一応許可を貰ってるけど、相手が大手のクランに所属してるってなったら、また話は別だからな。
「良いぞ。なんでも聞いてくれ」
「えっと、そのエスエールさんが自分たちと組んで活動してほしい有望な若手たちが自分たちにこう……喧嘩を売ってきたら、それなりに対応をしても良いですか?」
「おぅ!!! 勿論死なない程度にシバいてやってくれ!!! あんまそんな態度は取るなよって俺からも言っておくけど……うん、先に謝っとく、すまん。そういう礼儀とかに関して素直に聞いてくれる連中じゃなくてな」
「しょうがないと思いますよ。若くて有望で大手のクランに属してるってなったら、色々と相乗効果もあって気持ちが大きくなってしまいますから」
いやぁ~~~、本当……そこら辺はなんだかんだでしょうがないと思う。
だって、貴族でも公爵家や侯爵家の出身だからって、自分が当主になったかのような態度を取るガキなんて腐るほどいるし……多分、そんな感じの大きなガキも少なくないだろうな。
まだそういうクランに所属出来るだけの努力を積んできたハンターたちの方が、そういった態度になってしまう理由が解る。
「……大人だな~~~~。うちの若い連中たちもラガス君みてぇな心構え? を見習ってほしいもんだぜ」
「ん~~~~……トップであるエスエールさんはそう思うのが必然というか当然だと思います。ただ、そういう部分を縛ってしまうと伸びる力も伸びなくなるかもしれません………………はい、すいません。出過ぎた発言でした」
「なっはっはっは!!!!!! そんな謝る事ねぇぜ!! うんうん、そうだな……確かに、俺がここまで成り上がれてこれたのも、これまで関わってきた先輩たちから本気で性格とかを変えろって言われてこなかったのもあるだろうからな…………うん! 良い考えだ。俺もまだまだそういう部分の考えは甘ぇ~な~~~」
はい、そうですねとは言えない。
まだそれほど親しくなってないしな。
「とりあえず、あいつらがバカな事したら、遠慮なくシバいてやってくれ」
「わ、分かりました」
こうしていきなり探求者のトップとの話し合いは終了……いや、あれだな。どちらにしろ目立つのかもしれないけど、いきなりご対面の方がマジで心臓に悪いな。
「それなりに人格者でしたね」
「紅蓮の牙のトップも……最初は俺たちのことを嘗めてたみたいっすけど、あの一件以降はまともっつ~か普通だったし……大手ともなれば、やっぱりそれなりにまともな奴がトップに座ってるっすね」
「基本的にトップが人格者であれよって思いが強いけど…………基本的に疑いたくなるものだよな~」
こっちの世界でも偶に当主とかの黒い噂が耳に入ったりするし……前世でも物凄い大きな組織? のトップがバリバリの犯罪者だったって事件もあったからな~~。
ともかく、ちょっと面倒な依頼ではあるけど、報酬になるであろうモンスターの素材や魔核は楽しみだ!!
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