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お飾りじゃないからな
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「ワゥ!!!」
「案内助かったぜ、ルーフェイス……にしても、まぁそれらしい建物だな」
五分ぐらい走り続けた場所には、一つの建物……遺跡? があった。
サイズ的に、ギルドが確認してる遺跡とは多分違う。
「確かにそれらしい建物ですが、そこまで大きくないですね」
「そうだな。貴族の屋敷の中でも……そこまで大きくない方、か」
とはいえ、屋敷ではない。
いや、屋敷でも地中に空間があるかもしれない。
とにかく、それなりの刺青コボルトが待ち構えてたとしてもおかしくないな。
「ティールさん、やっぱり真正面から殴り込みっすか」
「この遺跡を無理矢理破壊するのは、それはそれで中にいるであろう刺青コボルトの反応が面白そうだけど、中に刺青コボルトだけじゃなくて、攫われた人間がいるかもしれない」
「それじゃ、なるべく遺跡を壊さないように戦った方が良い感じっすね!」
「そういう感じで頼むよ、ラスト」
おそらく……どころではなく、ただ倒せば良いってミッションではない。
負ける気は一切ないけどな。
「…………血の匂いが、それなりにこべり付いてますね」
「そもそも場所が場所だからな。あのコボルトたちがいつからここを根城にしてるのかは解らないが……更に強くこべり付いたのは、間違いないだろうな」
なんて話してたら、もうさっきシュラが戦ったのと同じ刺青コボルトが現れた。
「「ガルァアアアッ!!!!」」
ん~~~、やっぱり元のコボルトと比べてマッチョ感が増してるというか、筋肉量が確実に増えてるよな。
「今度、は。私が、戦る」
「オッケー、任せた」
「任せ、て」
まだ得体の知れなさはあるけど、セルシアが負けるような相手ではない。
他のコボルトと比べて技術力はあるんだろうけど……うん、マジであっさりと斬られるな。
「ッ!!!??? ガァアアアアッ!!!」
「タフ、なのかな?」
他のコボルトと更に違う点と言えば、あまり痛覚を感じてないところか。
さっき、ラストは本当に数秒で瞬殺したからそこまで解らなかったけど……狂戦士的なところは確かに厄介かもな。
心臓や脳を潰しても数秒ぐらいなら動き続けそうだ。
「ラガス坊ちゃま、あのコボルトの腕……」
「おぉ~~~……マジか。凄いな」
どこぞの会長みたいに、切断面の筋肉に思いっきり力を入れて、失血を防いでる。
「それでも、首を斬られたら終わりみたいだけどな」
「それはそうでしょう。首を斬られてもバリバリ動いていては、それはもう完全にコボルトではなくアンデットの類ですよ」
セルシアがあんまり簡単に斬れなさそうな首をぶった斬ると、刺青コボルトはあっさりと動かなくなった。
「終わった、よ」
「お疲れ様、って…………数体が気付いただけじゃなくて、本格的にここの主が俺たちに気付いたのか?」
誰かが部下たちに指示しないと、こんなに一斉に襲い掛かってこないよな?
狂戦士っぽいから、生命反応を感じたら本能的に襲い掛かる可能性もありそうだけど。
「んじゃ、次は俺が戦るよ」
「自ら行くのですか?」
「お飾りのリーダーじゃないんでね。あっ、でも零れた奴らは任せた」
「お任せください」
二十から三十体ぐらいいるか? 刺青と筋力アップ状態だと……結構ホラー? な感じだな。
「でも、良いサンドバッグなってくれそうだ、なっ!!!!!」
「ガバっ!!!???」
「おらっ!!! はっ!!!! どんどん来い!!!!!」
殴った感じ、やっぱり普通のコボルトより分厚い筋肉を、持ってるな!!!
「「「「「「「ガルルルアアアアアアアアッ!!!!」」」」」」」
そうだそうだ、どんどん来い!!! 良い殴り応えをもっと感じさせてくれ!!!!
普通のコボルトだったら、仲間が数体殴り飛ばされた時点で、ビビッて逃げる。
でも、こいつらは、どれだけ仲間が殴り飛ばされても、構わず襲い掛かってくる!!!
強さは今一つだが、悪くないな!!!!!!
「案内助かったぜ、ルーフェイス……にしても、まぁそれらしい建物だな」
五分ぐらい走り続けた場所には、一つの建物……遺跡? があった。
サイズ的に、ギルドが確認してる遺跡とは多分違う。
「確かにそれらしい建物ですが、そこまで大きくないですね」
「そうだな。貴族の屋敷の中でも……そこまで大きくない方、か」
とはいえ、屋敷ではない。
いや、屋敷でも地中に空間があるかもしれない。
とにかく、それなりの刺青コボルトが待ち構えてたとしてもおかしくないな。
「ティールさん、やっぱり真正面から殴り込みっすか」
「この遺跡を無理矢理破壊するのは、それはそれで中にいるであろう刺青コボルトの反応が面白そうだけど、中に刺青コボルトだけじゃなくて、攫われた人間がいるかもしれない」
「それじゃ、なるべく遺跡を壊さないように戦った方が良い感じっすね!」
「そういう感じで頼むよ、ラスト」
おそらく……どころではなく、ただ倒せば良いってミッションではない。
負ける気は一切ないけどな。
「…………血の匂いが、それなりにこべり付いてますね」
「そもそも場所が場所だからな。あのコボルトたちがいつからここを根城にしてるのかは解らないが……更に強くこべり付いたのは、間違いないだろうな」
なんて話してたら、もうさっきシュラが戦ったのと同じ刺青コボルトが現れた。
「「ガルァアアアッ!!!!」」
ん~~~、やっぱり元のコボルトと比べてマッチョ感が増してるというか、筋肉量が確実に増えてるよな。
「今度、は。私が、戦る」
「オッケー、任せた」
「任せ、て」
まだ得体の知れなさはあるけど、セルシアが負けるような相手ではない。
他のコボルトと比べて技術力はあるんだろうけど……うん、マジであっさりと斬られるな。
「ッ!!!??? ガァアアアアッ!!!」
「タフ、なのかな?」
他のコボルトと更に違う点と言えば、あまり痛覚を感じてないところか。
さっき、ラストは本当に数秒で瞬殺したからそこまで解らなかったけど……狂戦士的なところは確かに厄介かもな。
心臓や脳を潰しても数秒ぐらいなら動き続けそうだ。
「ラガス坊ちゃま、あのコボルトの腕……」
「おぉ~~~……マジか。凄いな」
どこぞの会長みたいに、切断面の筋肉に思いっきり力を入れて、失血を防いでる。
「それでも、首を斬られたら終わりみたいだけどな」
「それはそうでしょう。首を斬られてもバリバリ動いていては、それはもう完全にコボルトではなくアンデットの類ですよ」
セルシアがあんまり簡単に斬れなさそうな首をぶった斬ると、刺青コボルトはあっさりと動かなくなった。
「終わった、よ」
「お疲れ様、って…………数体が気付いただけじゃなくて、本格的にここの主が俺たちに気付いたのか?」
誰かが部下たちに指示しないと、こんなに一斉に襲い掛かってこないよな?
狂戦士っぽいから、生命反応を感じたら本能的に襲い掛かる可能性もありそうだけど。
「んじゃ、次は俺が戦るよ」
「自ら行くのですか?」
「お飾りのリーダーじゃないんでね。あっ、でも零れた奴らは任せた」
「お任せください」
二十から三十体ぐらいいるか? 刺青と筋力アップ状態だと……結構ホラー? な感じだな。
「でも、良いサンドバッグなってくれそうだ、なっ!!!!!」
「ガバっ!!!???」
「おらっ!!! はっ!!!! どんどん来い!!!!!」
殴った感じ、やっぱり普通のコボルトより分厚い筋肉を、持ってるな!!!
「「「「「「「ガルルルアアアアアアアアッ!!!!」」」」」」」
そうだそうだ、どんどん来い!!! 良い殴り応えをもっと感じさせてくれ!!!!
普通のコボルトだったら、仲間が数体殴り飛ばされた時点で、ビビッて逃げる。
でも、こいつらは、どれだけ仲間が殴り飛ばされても、構わず襲い掛かってくる!!!
強さは今一つだが、悪くないな!!!!!!
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