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恐ろしい体験ではある
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「おい、あんた。ナンパするにしても、もう少し頭を使ってやったらどうなんだ」
「あん? 邪魔すんじゃぇぞクソガ、キ……」
あら、ルーフェイスがいるのにビビったか?
ブラックウルフにカモフラージュした状態といえ、そもそもブラックウルフはCランクのモンスター。
多少腕に自信がある程度のハンターが勝てる相手じゃないもんな。
「……け!!! 仲間や従魔を連れて、自分が強くなった気でいんのか? 貴族の坊ちゃんにありがちな勘違いだな!」
「周りの力が、親の爵位が自分の力じゃないって事に気付く年齢ってのが解ると思うんだけど……いや、ぶっちゃけこの歳になっても解ってない奴は解ってないか」
「なにごちゃごちゃ抜かしてんだ!!!!!」
いや、いくらなんでも手が出る早過ぎるだろ。
「よっ、ふんぬらっ!!!!!!!!!!」
「っ!!!!!????? な、わ……な、何しやがんだ~~~~~~~~っ!!!!!」
「…………ラガス坊ちゃま。少々やり過ぎたのでは?」
羞恥心なんて関係無いナンパ男が殴り掛かって来たから、さっと避けてその腕を取って全力で投げた。
素の状態ではなく身体強化、剛力に魔闘気を纏った状態。
コングアームは……さすがに可哀想だと思って使わなかった。
だが、それでも本当にアビリティや魔闘気まで使ってぶん投げたから、漫画やアニメみたいに星になるまで……とはいかなかったけど、ここから見て米粒ぐらい小さくなるまでとんでった。
「別に良いだろ。俺や俺たちだけに絡んできたならまだしも、あいつはこの人にダルいナンパをしてたんだ。この場で俺たちがなんとかしても、俺たちじゃなくてこの人に逆ギレというか……ぶつけられない不満をぶつけてたかもしれないだろ」
「っ……そうでしたね。申し訳ありません、そこまで考えが至りませんでした」
「へっ!? あ、あの! 私はだ、大丈夫ですので……あの、助けていただき、ありがとうございました!!」
メリル、本当に申し訳ないと思っても……いきなり下手なナンパされてた女性に深く頭を下げても、女性が困るだけだろ。
「いやぁ~~、にしても良い投げっぷりでしたね。結構高く投げたっすよね…………あれ、生きてますかね」
「さぁ、どうだろうな。身体強化のアビリティを使用したり魔力を纏えば基本的に問題無いだろうけど、もしかしたら骨にヒビぐらいは入るかもな」
つか、運が悪かったらモンスターに絡まれて死ぬかもな。
そこは俺がコントロール出来る部分ではないし……うん、仕方ないよな。
どこのどいつかは知らないけど、あれじゃあこれからも同業者以外に迷惑を掛けながら生きていくだろうし……いや、勿論同業者のハンターにも迷惑を掛けたら駄目なんだけどな。
「…………私としては、特に文句ない結果と思います。あのタイプは、誰かに諭されても素直に受け入れないでしょう」
「あんなビックリ体験をしたんだから、生きてたなら少しは反省してほしいけどな。それじゃ、お気を付けて」
「あ、はい……あ、ありがとうございました!!!」
改めて伝えられた礼を受け取った後……メリルは非常に上機嫌になっていた。
「随分と上機嫌だが、何か面白いことでもあったか?」
「ラガス坊ちゃま。先程自分が行った行動を思い返してみてはどうですか?」
「……まぁ、あれだな。股間を潰したり魔弾で徐々に恐怖を与えていく潰し方とは違って、初めて行った方法かもな」
魔弾で徐々に恐怖を与えていく方法は、一応流血沙汰になってしまうからな。
一般人を傷付けてたらともかく、まだ手は上げてなかったからな……それでも街の外までぶん投げてしまうのはどうなんだって話ではあるんだろうけど。
「いつもの盗賊などの輩を潰す様もスカっとしますが、今回の撃退方法は斬新であれはあれで更にスカッとしました。一瞬やり過ぎなのではと思ってしまいましたが、やはりバカを潰すのにやり過ぎもクソもありませんね」
「そ、そうか」
しつこいナンパ野郎なんて女の敵でしかないだろうから、喜ぶのは解らんくもないけど……あれだな。あのナンパ下手くそ野郎が戻って来て何かの間違いでメリルにナンパしたらどうなるか……考えただけでも恐ろしいな。
「あん? 邪魔すんじゃぇぞクソガ、キ……」
あら、ルーフェイスがいるのにビビったか?
ブラックウルフにカモフラージュした状態といえ、そもそもブラックウルフはCランクのモンスター。
多少腕に自信がある程度のハンターが勝てる相手じゃないもんな。
「……け!!! 仲間や従魔を連れて、自分が強くなった気でいんのか? 貴族の坊ちゃんにありがちな勘違いだな!」
「周りの力が、親の爵位が自分の力じゃないって事に気付く年齢ってのが解ると思うんだけど……いや、ぶっちゃけこの歳になっても解ってない奴は解ってないか」
「なにごちゃごちゃ抜かしてんだ!!!!!」
いや、いくらなんでも手が出る早過ぎるだろ。
「よっ、ふんぬらっ!!!!!!!!!!」
「っ!!!!!????? な、わ……な、何しやがんだ~~~~~~~~っ!!!!!」
「…………ラガス坊ちゃま。少々やり過ぎたのでは?」
羞恥心なんて関係無いナンパ男が殴り掛かって来たから、さっと避けてその腕を取って全力で投げた。
素の状態ではなく身体強化、剛力に魔闘気を纏った状態。
コングアームは……さすがに可哀想だと思って使わなかった。
だが、それでも本当にアビリティや魔闘気まで使ってぶん投げたから、漫画やアニメみたいに星になるまで……とはいかなかったけど、ここから見て米粒ぐらい小さくなるまでとんでった。
「別に良いだろ。俺や俺たちだけに絡んできたならまだしも、あいつはこの人にダルいナンパをしてたんだ。この場で俺たちがなんとかしても、俺たちじゃなくてこの人に逆ギレというか……ぶつけられない不満をぶつけてたかもしれないだろ」
「っ……そうでしたね。申し訳ありません、そこまで考えが至りませんでした」
「へっ!? あ、あの! 私はだ、大丈夫ですので……あの、助けていただき、ありがとうございました!!」
メリル、本当に申し訳ないと思っても……いきなり下手なナンパされてた女性に深く頭を下げても、女性が困るだけだろ。
「いやぁ~~、にしても良い投げっぷりでしたね。結構高く投げたっすよね…………あれ、生きてますかね」
「さぁ、どうだろうな。身体強化のアビリティを使用したり魔力を纏えば基本的に問題無いだろうけど、もしかしたら骨にヒビぐらいは入るかもな」
つか、運が悪かったらモンスターに絡まれて死ぬかもな。
そこは俺がコントロール出来る部分ではないし……うん、仕方ないよな。
どこのどいつかは知らないけど、あれじゃあこれからも同業者以外に迷惑を掛けながら生きていくだろうし……いや、勿論同業者のハンターにも迷惑を掛けたら駄目なんだけどな。
「…………私としては、特に文句ない結果と思います。あのタイプは、誰かに諭されても素直に受け入れないでしょう」
「あんなビックリ体験をしたんだから、生きてたなら少しは反省してほしいけどな。それじゃ、お気を付けて」
「あ、はい……あ、ありがとうございました!!!」
改めて伝えられた礼を受け取った後……メリルは非常に上機嫌になっていた。
「随分と上機嫌だが、何か面白いことでもあったか?」
「ラガス坊ちゃま。先程自分が行った行動を思い返してみてはどうですか?」
「……まぁ、あれだな。股間を潰したり魔弾で徐々に恐怖を与えていく潰し方とは違って、初めて行った方法かもな」
魔弾で徐々に恐怖を与えていく方法は、一応流血沙汰になってしまうからな。
一般人を傷付けてたらともかく、まだ手は上げてなかったからな……それでも街の外までぶん投げてしまうのはどうなんだって話ではあるんだろうけど。
「いつもの盗賊などの輩を潰す様もスカっとしますが、今回の撃退方法は斬新であれはあれで更にスカッとしました。一瞬やり過ぎなのではと思ってしまいましたが、やはりバカを潰すのにやり過ぎもクソもありませんね」
「そ、そうか」
しつこいナンパ野郎なんて女の敵でしかないだろうから、喜ぶのは解らんくもないけど……あれだな。あのナンパ下手くそ野郎が戻って来て何かの間違いでメリルにナンパしたらどうなるか……考えただけでも恐ろしいな。
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