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万全と続行可能の違い
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「……なんだよ、その眼は」
「いえ。ただ、教官っぷりも板についてきているなと思いまして」
「そんなに変か?」
「いえいえ、そんな事ありませんよ。メイドとしては、主人にそういった貫禄が付き始めているのは、素直に嬉しいですよ」
貫禄、ねぇ……まっ、学園に入学したての頃とかと比べれば、それなりに背丈も大きくなって筋肉も付いてるし……見た目不相応ではないのかもな。
「それで、彼らは勝てそうなのですか?」
「そりゃ戦ってみなければ解らないってのが本音だけど……あれなら、よっぽどの事がない限り、負けるとは思わないけどな」
通常より大きい個体だからか、パワーがある。
ゾンビになって中身が少しスカっとしてるからか、スピードもある
最初はそのギャップを感じてたみたいだけど、もうしっかりと修正出来てる。
「俺は、今のあいつらなら勝てると思うぜ!! つか、もう一体Cランクのモンスターが現れても大丈夫じゃねぇか?」
Cランクがもう一体か……確かに、今のところちゃんと攻められてはいるけど、俺が死ぬなよって伝えた言葉を第一に守ってるからか、全体的に結構余裕がある。
「私も、シュラと、同じ、かな?」
「……心配性の私としては、さすがに二体はという思いがありますが……彼らの実力、努力を信じるのであれば、もう一体増えても構わないかもしれませんね」
「ワゥ!!」
俺たちを相手に、十人同時で戦うのも慣れてるし、良い感じに攻められてはいるよな~~。
「……んじゃ、これから遭遇するモンスターは……Cランクまでは、全部あいつらに任せるか」
メリルの表情が若干険しくなるも、否定はしなかった。
なんだかんだ普通じゃないオークゾンビを相手に上手く戦えるし……もう終わりそうなところを見ると、反論する材料はないだろう。
「終わりました!!!!」
「「「「「「「「「終わりました!!!!!!」」」」」」」」」
「おぅ、お疲れ様」
……うん、全員そこまで大きなダメージはないみたいだな。
あっても打撲や内出血ぐらい……上出来だな。
「さっき四人で話し合ってたんだけど、これから遭遇するモンスターは……Cランクまでは、皆に任せようと思うんだけど、どうかな?」
「や、戦ります!!! 戦らせてください!!!!」
前衛組は元気一杯な感じで戦りたいみたいだけど、他は…………うん、他も問題無いみたいだな。
「分かった。んじゃ、皆の戦る気を信じる。ただ……危ないって思った時は俺たちが手を出すこともある。それは納得してくれよ」
「「「「「「「「「「はい!!!」」」」」」」」」」
皆元気だな~~~……でも、これってあれだよな。
もしかしたら、時間が経てば経つほど自分の疲れ具合が解らなくなるやつかな?
……そうなると、俺たちが手を貸すことに納得しない場面があるかもしれないけど、そこは無理矢理納得してもらうしかないか。
「ラガス坊ちゃま、そろそろ休憩を入れましょう」
「ん? そうだな……っし! お前ら、少し休憩するぞ」
「えっ? あ、あの。俺たちまだまだ戦れるっすよ!!!!!」
うん、だよな。
それは何となくだけど分かる。
まだまだ元気エネルギーが迸ってる気がする。
「まだまだ戦えるのと、万全な状態は違うだろ」
「あっ…………で、でも。疲れてからどれだけ戦えるかも大事っすよね!!!」
う~~~~~ん……これまた正しい正論だな~~。
確かにそうなんだが、今は状況が違う。
「そうだな、確かにそういう状況で力を発揮できるのも大事だ。でも、今日は実戦訓練でダンジョンに来てる。ちょっと矛盾してるかもしれないけど、一応訓練の範囲なんだ」
「っ………………ダンジョン内では、何が起こるか分からないから、ですか」
「そうだ。戦闘面なら、俺は絶対にお前たちを守ってやれると思うけど、ここはそれだけでなんとか出来る場所じゃないだろ」
命を預かる立場としては、なるべくルーキーたちには万全な状態で行動してほしい。
「そう……ですね。ちょっと熱く……興奮してました」
「解ってくれてなによりだよ。さっ、休憩の準備をしよう」
「いえ。ただ、教官っぷりも板についてきているなと思いまして」
「そんなに変か?」
「いえいえ、そんな事ありませんよ。メイドとしては、主人にそういった貫禄が付き始めているのは、素直に嬉しいですよ」
貫禄、ねぇ……まっ、学園に入学したての頃とかと比べれば、それなりに背丈も大きくなって筋肉も付いてるし……見た目不相応ではないのかもな。
「それで、彼らは勝てそうなのですか?」
「そりゃ戦ってみなければ解らないってのが本音だけど……あれなら、よっぽどの事がない限り、負けるとは思わないけどな」
通常より大きい個体だからか、パワーがある。
ゾンビになって中身が少しスカっとしてるからか、スピードもある
最初はそのギャップを感じてたみたいだけど、もうしっかりと修正出来てる。
「俺は、今のあいつらなら勝てると思うぜ!! つか、もう一体Cランクのモンスターが現れても大丈夫じゃねぇか?」
Cランクがもう一体か……確かに、今のところちゃんと攻められてはいるけど、俺が死ぬなよって伝えた言葉を第一に守ってるからか、全体的に結構余裕がある。
「私も、シュラと、同じ、かな?」
「……心配性の私としては、さすがに二体はという思いがありますが……彼らの実力、努力を信じるのであれば、もう一体増えても構わないかもしれませんね」
「ワゥ!!」
俺たちを相手に、十人同時で戦うのも慣れてるし、良い感じに攻められてはいるよな~~。
「……んじゃ、これから遭遇するモンスターは……Cランクまでは、全部あいつらに任せるか」
メリルの表情が若干険しくなるも、否定はしなかった。
なんだかんだ普通じゃないオークゾンビを相手に上手く戦えるし……もう終わりそうなところを見ると、反論する材料はないだろう。
「終わりました!!!!」
「「「「「「「「「終わりました!!!!!!」」」」」」」」」
「おぅ、お疲れ様」
……うん、全員そこまで大きなダメージはないみたいだな。
あっても打撲や内出血ぐらい……上出来だな。
「さっき四人で話し合ってたんだけど、これから遭遇するモンスターは……Cランクまでは、皆に任せようと思うんだけど、どうかな?」
「や、戦ります!!! 戦らせてください!!!!」
前衛組は元気一杯な感じで戦りたいみたいだけど、他は…………うん、他も問題無いみたいだな。
「分かった。んじゃ、皆の戦る気を信じる。ただ……危ないって思った時は俺たちが手を出すこともある。それは納得してくれよ」
「「「「「「「「「「はい!!!」」」」」」」」」」
皆元気だな~~~……でも、これってあれだよな。
もしかしたら、時間が経てば経つほど自分の疲れ具合が解らなくなるやつかな?
……そうなると、俺たちが手を貸すことに納得しない場面があるかもしれないけど、そこは無理矢理納得してもらうしかないか。
「ラガス坊ちゃま、そろそろ休憩を入れましょう」
「ん? そうだな……っし! お前ら、少し休憩するぞ」
「えっ? あ、あの。俺たちまだまだ戦れるっすよ!!!!!」
うん、だよな。
それは何となくだけど分かる。
まだまだ元気エネルギーが迸ってる気がする。
「まだまだ戦えるのと、万全な状態は違うだろ」
「あっ…………で、でも。疲れてからどれだけ戦えるかも大事っすよね!!!」
う~~~~~ん……これまた正しい正論だな~~。
確かにそうなんだが、今は状況が違う。
「そうだな、確かにそういう状況で力を発揮できるのも大事だ。でも、今日は実戦訓練でダンジョンに来てる。ちょっと矛盾してるかもしれないけど、一応訓練の範囲なんだ」
「っ………………ダンジョン内では、何が起こるか分からないから、ですか」
「そうだ。戦闘面なら、俺は絶対にお前たちを守ってやれると思うけど、ここはそれだけでなんとか出来る場所じゃないだろ」
命を預かる立場としては、なるべくルーキーたちには万全な状態で行動してほしい。
「そう……ですね。ちょっと熱く……興奮してました」
「解ってくれてなによりだよ。さっ、休憩の準備をしよう」
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