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日々成長中
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Bランクのモンスターと二回も戦ったのか……いや、それ自体は構わないというか……ダメか。
メリルさんの表情を見る限り、ギリギリアウトって感じか。
でも、戻ってきてからの様子を見る限り、特別無茶をした感じはしないし……ルーフェイスはルーフェイスでちゃんと仕事してくれた筈だ。
「メリル、とりあえずセルシアは普段通り元気な状態で戻って来たんだし、もう食事の手を再開しても良いんじゃないか?」
「っ……そうですね。セルシア様も日々成長されていることを考えると、少し心配し過ぎていたようですね」
「うん。私、も、毎日強く、なってる」
それは間違いない事実だろうな。
というか、メリルはもう少しセルシアの実力というよりは、ルーフェイスの実力を信用しても良さそうだな。
まっ、ルーフェイスが若干シュラと性格が似てるところを考えると、どうしても心配に思ってしまうのは仕方ないか。
「まっ、とりあえずまた明日から仕事だ。気合い入れていこう」
「了解です」
「うっす!!!」
「しっかり、見る」
明日からはギルドの訓練場で指導を行うのではなく、彼らを連れて墓場に向かい、俺たちの指導から学んだことを実践してもらう。
「よし、全員いるな。んじゃ、いくぞ」
俺たちも入れると、合計十人以上での探索。
三十層以降……もしくは四十層以降を探索するのであれば、そこまで珍しくはない人数だが、今回俺たちが向かう場所は、二十一階層。
「基本的に先日話した一組が戦い終えた後は、別のパーティーに交代。それを繰り返していく。ただし、自分たちが戦う時……戦力が足りないと思えば、即座に声を掛けるんだ。下手に意地を張るなよ。今回は実戦ではあるけど、実戦の訓練だ」
ごちゃごちゃになっていて良く解らない、と思うかもしれないが、とにかく訓練の延長。
同期だからって理由で、下手に手を借りたくないプライドとかあるかもしれないが、今は変な意地を張るところではない。
まぁ……そうは言っても、二十一階層辺りに出現するモンスターはどれもDランクやEランクばかり。
「しゃッ!!!!!」
「ふんっ!!!」
「シッ!!!!」
「はぁあああああっ!!!!」
敵が一度に三体から五体ぐらいしか出てこないってこともあるけど、訓練から一時間が経過して……誰も怪我を負ってない。
「ラガスさんたちの訓練を受けたお陰か、前よりもスケルトンの上位種たちの動きが遅く感じます」
「真面目な模擬戦の時は、お前たちが反応出来るギリギリの速さで動いていたからな。スケルトンにも個体差はあるだろうけど……この辺りに出現する個体なら、どんな相手でも余裕を持って対応出来ると思うぞ」
過信になっては困るけど、自信の厚みが増える分には構わない。
「…………今の俺たちなら、三十層のボスにも勝てますか?」
おっと……返答に困る質問だな。
俺たちの指導とこいつらの根性、努力もあって戦い方は上手くなってる。
それは間違いない。
ただ、身体能力や魔力の総量が激的に多くなったわけではない。
「三十層のボスって、確かデスシリーズのどれか一体だろ……」
十人で挑むのであれば、山を張る必要はない。
けど、普通に考えて……こいつらがBランクに挑むのは……うん、まだまだ早過ぎるな。
「うん、無理だな。全員が今よりも一回り強くなって、前衛組が全員魔闘気を扱えるようになって……ギリギリってところだな」
「うっ……やっぱりそうっすよね」
「モンスターのランクがBランクまで上がると、技術を持ってるとか特殊能力の効果が強くなるとか、そういう点に眼がいきがちだけど、単純に身体能力が上がってるからな」
デス・ウィザードは置いといて、デス・ナイトやウォーリアーとかランサーとか、魔力を除いた面が全体的に上がってる。
今無理に挑んでも、一分からどれだけ頑張っても一分半ぐらいで全滅か?
「欲を言えば、今より二回りぐらい強くなって、ちゃんと策を立ててから挑むのがベストかな」
「今より二回り…………やってみせます」
うんうん、遠すぎない目標を持つのは良い事だが、だからこそ死なないように気を付けてくれよ?
メリルさんの表情を見る限り、ギリギリアウトって感じか。
でも、戻ってきてからの様子を見る限り、特別無茶をした感じはしないし……ルーフェイスはルーフェイスでちゃんと仕事してくれた筈だ。
「メリル、とりあえずセルシアは普段通り元気な状態で戻って来たんだし、もう食事の手を再開しても良いんじゃないか?」
「っ……そうですね。セルシア様も日々成長されていることを考えると、少し心配し過ぎていたようですね」
「うん。私、も、毎日強く、なってる」
それは間違いない事実だろうな。
というか、メリルはもう少しセルシアの実力というよりは、ルーフェイスの実力を信用しても良さそうだな。
まっ、ルーフェイスが若干シュラと性格が似てるところを考えると、どうしても心配に思ってしまうのは仕方ないか。
「まっ、とりあえずまた明日から仕事だ。気合い入れていこう」
「了解です」
「うっす!!!」
「しっかり、見る」
明日からはギルドの訓練場で指導を行うのではなく、彼らを連れて墓場に向かい、俺たちの指導から学んだことを実践してもらう。
「よし、全員いるな。んじゃ、いくぞ」
俺たちも入れると、合計十人以上での探索。
三十層以降……もしくは四十層以降を探索するのであれば、そこまで珍しくはない人数だが、今回俺たちが向かう場所は、二十一階層。
「基本的に先日話した一組が戦い終えた後は、別のパーティーに交代。それを繰り返していく。ただし、自分たちが戦う時……戦力が足りないと思えば、即座に声を掛けるんだ。下手に意地を張るなよ。今回は実戦ではあるけど、実戦の訓練だ」
ごちゃごちゃになっていて良く解らない、と思うかもしれないが、とにかく訓練の延長。
同期だからって理由で、下手に手を借りたくないプライドとかあるかもしれないが、今は変な意地を張るところではない。
まぁ……そうは言っても、二十一階層辺りに出現するモンスターはどれもDランクやEランクばかり。
「しゃッ!!!!!」
「ふんっ!!!」
「シッ!!!!」
「はぁあああああっ!!!!」
敵が一度に三体から五体ぐらいしか出てこないってこともあるけど、訓練から一時間が経過して……誰も怪我を負ってない。
「ラガスさんたちの訓練を受けたお陰か、前よりもスケルトンの上位種たちの動きが遅く感じます」
「真面目な模擬戦の時は、お前たちが反応出来るギリギリの速さで動いていたからな。スケルトンにも個体差はあるだろうけど……この辺りに出現する個体なら、どんな相手でも余裕を持って対応出来ると思うぞ」
過信になっては困るけど、自信の厚みが増える分には構わない。
「…………今の俺たちなら、三十層のボスにも勝てますか?」
おっと……返答に困る質問だな。
俺たちの指導とこいつらの根性、努力もあって戦い方は上手くなってる。
それは間違いない。
ただ、身体能力や魔力の総量が激的に多くなったわけではない。
「三十層のボスって、確かデスシリーズのどれか一体だろ……」
十人で挑むのであれば、山を張る必要はない。
けど、普通に考えて……こいつらがBランクに挑むのは……うん、まだまだ早過ぎるな。
「うん、無理だな。全員が今よりも一回り強くなって、前衛組が全員魔闘気を扱えるようになって……ギリギリってところだな」
「うっ……やっぱりそうっすよね」
「モンスターのランクがBランクまで上がると、技術を持ってるとか特殊能力の効果が強くなるとか、そういう点に眼がいきがちだけど、単純に身体能力が上がってるからな」
デス・ウィザードは置いといて、デス・ナイトやウォーリアーとかランサーとか、魔力を除いた面が全体的に上がってる。
今無理に挑んでも、一分からどれだけ頑張っても一分半ぐらいで全滅か?
「欲を言えば、今より二回りぐらい強くなって、ちゃんと策を立ててから挑むのがベストかな」
「今より二回り…………やってみせます」
うんうん、遠すぎない目標を持つのは良い事だが、だからこそ死なないように気を付けてくれよ?
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