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一枚撮りたかった
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「「「「「「「「「「すいませんでしたっ!!!!!!」」」」」」」」」」
……凄い、壮観だな。
紅蓮の牙のトップから改めて謝罪を受け取った後、今度は別の……凄い知的な女性が翌日の朝に訪れてきた。
そして案内された場所には先日、ダンジョン内でダル絡みをしてきた人を含め、その場に居たトップ以外の人たちが年齢とか種族とか関係無しに……綺麗な土下座をしている。
「どうでしょうか。個人的に、中々に綺麗な土下座だと思いますが」
「あ、はい。そうですね」
「東の大陸には、これが謝罪を行うのに最上級の体勢とお聞きしましたので……気に入っていただけてなによりです」
いや、あの……別に土下座での謝罪が気に入ってる訳じゃないですよ!?
「それと、こちらがこの人たちから集めた謝罪金になります。お受け取りください」
「ど、どうも……あ、ありがとうございます?」
「……中身は見ないのですか?」
「そうですね。この場で見るのも失礼かと思って」
ぶっちゃけ、中にどれだけ入ってるのか見るのが怖いです。
「では、どうせならこの人たちの頭を一回ずつ踏んでいきますか?」
「へっ!!!!???? い、いや……あの、そういう趣味は、ないんで……だ、大丈夫です」
「そうですか? 彼らの行動、その行動を止めなかった愚かさなどを考えれば、それぐらいは許される行為だと思いますが……確かに、強要するのは良くありませんね」
わ、分かっていただいて様でなによりです。
「あの、もう普通にしてもらって大丈夫なんで」
「よろしいのですか?」
「全然よろしいです」
「……分かりました。あなた達、崩して良いですよ」
壮観だった光景が崩れる…………いやいやいや、全く惜しいなんて思ってませんよ。
まぁ、前世だったら絶対スマホで一枚は撮ってるけども。
「ラガスさん、彼らに何か言っておきたい事はありますか」
「えっと…………そう、ですね」
一応、今回は……この場では俺の方が立場は上なんだし、歳下とかルーキー枠のハンター代表として言っておくか。
「まず第一に、出来ればあまり後輩を虐めないであげてください」
俺たちだけにしかあんな態度を取ってないって?
もしかしたらそうなのかもしれないけど、可能性としては低いだろうな。
あんな絡み方、普段からしてなきゃ出来ないだろ。
「俺たちの時はって思うかもしれませんけど、あんまりやり過ぎてると、後々彼らが強く……強大な存在になった時、消されてしまうかもしれませんよ」
もしかしたら、この中にそういう事をした人がいるのかもしれないけどな。
とりあえず、藩論が飛んでこないってことは、過去にそういった件があったってことは知ってるんだろう。
「個人的に……若い立場の人間としての意見ですが、そういった先輩を慕おうとは思いません。同年代の奴らがそういった人を消そうと考えているのを知ってしまっても、特にどうこうしようと動くことはないでしょう」
別に俺が将来的に嫌な先輩を消そうとか、そういう事は考えてないですよ。
さっきみたいに面白い光景を見ることが出来た訳だし。
「……勿論、先輩たちがそういう態度を取るのは、過去に自分たちより上の先輩たちからそういう対応をされたからという理由があると思います。だからこそ、溜まった鬱憤を同じ形でしか晴らせないのかもしれませんが……少しでも、皆さんが当時の気持ちを思い出していただけたら、対応を変えて上げてほしいと思います」
ハンターになったばかりのルーキーが、全員俺みたいに「俺より弱いくせに調子乗んなよ、ウザいんだよ、ダルい感じで近寄ってくんなよ!!!!!」てキレて実際に返り討ちに出来ないんだし。
「とはいえ、ルーキーもルーキーで勘違いするのは良くないと思います。そこに関しては、きっちり絞めるところは絞めて上げてください」
「…………あなた達、まだ二十にも満たないラガスさんがこれほど大人の対応を示し、意見を伝えてくれたのです。これ以上、情けない姿を見せないように」
「「「「「「「「「「はい!!!!」」」」」」」」」」
……このお姉さん、マジで何者なんだろ?
……凄い、壮観だな。
紅蓮の牙のトップから改めて謝罪を受け取った後、今度は別の……凄い知的な女性が翌日の朝に訪れてきた。
そして案内された場所には先日、ダンジョン内でダル絡みをしてきた人を含め、その場に居たトップ以外の人たちが年齢とか種族とか関係無しに……綺麗な土下座をしている。
「どうでしょうか。個人的に、中々に綺麗な土下座だと思いますが」
「あ、はい。そうですね」
「東の大陸には、これが謝罪を行うのに最上級の体勢とお聞きしましたので……気に入っていただけてなによりです」
いや、あの……別に土下座での謝罪が気に入ってる訳じゃないですよ!?
「それと、こちらがこの人たちから集めた謝罪金になります。お受け取りください」
「ど、どうも……あ、ありがとうございます?」
「……中身は見ないのですか?」
「そうですね。この場で見るのも失礼かと思って」
ぶっちゃけ、中にどれだけ入ってるのか見るのが怖いです。
「では、どうせならこの人たちの頭を一回ずつ踏んでいきますか?」
「へっ!!!!???? い、いや……あの、そういう趣味は、ないんで……だ、大丈夫です」
「そうですか? 彼らの行動、その行動を止めなかった愚かさなどを考えれば、それぐらいは許される行為だと思いますが……確かに、強要するのは良くありませんね」
わ、分かっていただいて様でなによりです。
「あの、もう普通にしてもらって大丈夫なんで」
「よろしいのですか?」
「全然よろしいです」
「……分かりました。あなた達、崩して良いですよ」
壮観だった光景が崩れる…………いやいやいや、全く惜しいなんて思ってませんよ。
まぁ、前世だったら絶対スマホで一枚は撮ってるけども。
「ラガスさん、彼らに何か言っておきたい事はありますか」
「えっと…………そう、ですね」
一応、今回は……この場では俺の方が立場は上なんだし、歳下とかルーキー枠のハンター代表として言っておくか。
「まず第一に、出来ればあまり後輩を虐めないであげてください」
俺たちだけにしかあんな態度を取ってないって?
もしかしたらそうなのかもしれないけど、可能性としては低いだろうな。
あんな絡み方、普段からしてなきゃ出来ないだろ。
「俺たちの時はって思うかもしれませんけど、あんまりやり過ぎてると、後々彼らが強く……強大な存在になった時、消されてしまうかもしれませんよ」
もしかしたら、この中にそういう事をした人がいるのかもしれないけどな。
とりあえず、藩論が飛んでこないってことは、過去にそういった件があったってことは知ってるんだろう。
「個人的に……若い立場の人間としての意見ですが、そういった先輩を慕おうとは思いません。同年代の奴らがそういった人を消そうと考えているのを知ってしまっても、特にどうこうしようと動くことはないでしょう」
別に俺が将来的に嫌な先輩を消そうとか、そういう事は考えてないですよ。
さっきみたいに面白い光景を見ることが出来た訳だし。
「……勿論、先輩たちがそういう態度を取るのは、過去に自分たちより上の先輩たちからそういう対応をされたからという理由があると思います。だからこそ、溜まった鬱憤を同じ形でしか晴らせないのかもしれませんが……少しでも、皆さんが当時の気持ちを思い出していただけたら、対応を変えて上げてほしいと思います」
ハンターになったばかりのルーキーが、全員俺みたいに「俺より弱いくせに調子乗んなよ、ウザいんだよ、ダルい感じで近寄ってくんなよ!!!!!」てキレて実際に返り討ちに出来ないんだし。
「とはいえ、ルーキーもルーキーで勘違いするのは良くないと思います。そこに関しては、きっちり絞めるところは絞めて上げてください」
「…………あなた達、まだ二十にも満たないラガスさんがこれほど大人の対応を示し、意見を伝えてくれたのです。これ以上、情けない姿を見せないように」
「「「「「「「「「「はい!!!!」」」」」」」」」」
……このお姉さん、マジで何者なんだろ?
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